知人の「6955」がライブをやるので来てくれという。
来てくれと、Agehaでたまたま会ったとき、フライアーを渡された。
すると、今回は単独ではなく、友達とのツアーだという。
どんなやつとやるのかと、フライアーを見ると
「I am robot and proud」……って!!
えぇえええーーっっっ!!!!
友人に「メンバーが欠けちゃったんで来てぇ」とサッカーの試合に誘われ
行ってみたら、同じチームのメンバーにロビーニョがいたというか(すごく失礼)
知人から「カラオケに来てよぉ」と誘われて、カラオケボックスに行ったら
いきなりカールがBorn Slippyを熱唱していたというか(これも失礼)
そのくらい、好きなんですよ、I am robot and proud.
iTunes Music Storeで買って、ずっと聴いてるんだから。
で、「なんであんたが、I am robot and proudと?」と聞くと(常に失礼)
どうやら高校からの友人らしいとのことが判明。そりゃすごい。
確かに、2人ともカナダ人だというのは一緒だった。
いや、ちょっとこれだと書き方よくないな。少し反省。
6955もすごいやつだ。
だけど、彼の音楽は、ファミコン(!)を8台用意してのライブだ。
音源はファミコン(のカセットロム)。
それをTR-606をシーケンサーとしてキックして(改造してるので)鳴らす。
ちょっと前まではゲームボーイを使ってライブをやっていたが、今はファミコンだ。
今回のツアーはファミコンだけじゃなく(前回はロサンゼルスで見た)
ファミリーコンピューター・キーボードも加わったんで
ちょっとはメロディっぽいのも弾くんだけど、いずれにせよファミコンだ。
だから、カラーが全然違う。そこに驚いた。
すごい繋がりだ。
ジョーイと雑談しているとき「(小山田)圭吾って、はとこなんだよね」と
聞いたときも驚いたが、同じくらい驚いた。
ライブ会場は日の出桟橋から出る船の上だった。
船の上という環境と、東京の海、沿岸の工場やビルが
6955、I am robot and proud、それぞれ異なるカラーなのに
それぞれがものすごく合っていた。
いいライブだった。
6955のサイトはこちらから。
「MP3S」から、イカしたピコピコ&ノイズサウンドが聞けます。
I am robot and proudのサイトはこちらから。
「Download Sounds」に、ステキなエレクトロ音楽があります。
アルバムも、i Tunes Music Storeで買うこともできます。
「The Electricity In Your House Wants To Sing」というタイトルって素晴らしくないですか?
きのう『bit Generations』が届いた。
買おうと思っていたとこだったので、危な……いや、嬉しい。
悔しくも、まだプレイする時間はないんだけど。
デモを店頭で見て面白そうだと思ったので、楽しみだ。
テイストは好みの方向だと思うんだけど、プレイはどんな感じだろう。
ついついやっちゃうような、こういうソフトはマーケティングが大変だ。
やってみなければわからないし。買わずにやれる機会は少ないし。
続けてほしいなあ、こういうスタイル。
期待しております。シリーズ発売、おめでとうございます。
任天堂(Nintendo of America)のプレスリリースから。
=======================================================
Perhaps the secret to the launch information for Wii
is somehow encoded in the text of this news item.
You might want to pore over it for a few hours
before staying up all night to debate phraseology and
comma placement with your friends online.
Or maybe it's all just a scam to get you to read the other games
we have launching this fall.
(勝手訳:まあ、Wiiの発売日はいつなのか? っていうヒミツの情報に関しては
どうにかこうにか、このニュースのテキストの中に「暗号化」しておくよ。
言い回しとか、コンマの位置について、オンラインで友達と徹夜で盛り上がる前に
数時間、自分でよーく考えたくなっちゃうかもしれないね。
とかいって、全部、秋のゲーム情報を読ませるためのインチキだったりして。)
=======================================================
とのことなんだけど、いきなりダヴィンチ・コード的、マーケティングかいな。
上のは抜粋で、実際には全文を読まないとわからないだろうし
書いてあるように、コンマの位置とかがヒントになってたり
文の折り返しとか、一緒に載っているDSの発売日リスト(ここあやしい)から
考えるのかもしれないので、詳しく知りたい人はこちら。
アナグラムかなあ……。
英語のジョークにあるように(Joke to winner in intrigue)
密通と信じて「解いた」と喜んでも、ただのジョークだったらがっかりだね。
こういう手法でヒミツを載せるのっていいね。
僕の使っているメインのマシンは、appleの「G4 QuickSilver」だ。
(加えてモバイル用はPowerbook G4と、OS9専用マシンのG4 cube)
さすがに古い。さすがに遅い。
867MhzのPowerPC G4だからね。
それでも最新のOSXもこうやって走っているわけで
3D CGとか、映像の編集系とかやらなければ、そんなに困ることはない。
買ってそろそろ5年になるわけだ。
たぶん、歴代のmacの中で最も長く使っているマシンだと思う。
そう考えたら優れているなあ。お買い得だったわけだ。
とはいえ遅い。
メインで使うのは、ブラウザーやメーラーを除けば
Photoshop、Keynoteくらいなんで問題ないんだけど
たまにはデータの書き出しもする。
たまにはそれ以外のアプリケーションも使う。
Google Earthですらとろとろなわけだ。
もたつくウェブページすらある。
ちょっとだけ、劣化によると思われる不具合も出てきた。
(実はちょっとこれが気になり始めている。ちょっとヤな予感)
プロユースのマシンの現行機としては
Power Mac G5があるわけだが、どうしてもそのデザインが好きになれなかった。
何度も何度も買おう買おうと思って、買えなかった。
ま、実際、QuickSilverで困ることもなかったんで、購入には至らなかった。
そのとき決めたのが
「次のデザインのプロユース・デスクトップが出たら、それを買う」
だった。
しかし、待てども待てども出ない。
そして、Intel Macの登場。
そろそろプロユース・デスクトップにも
Intel Macを載せてくるタイミングだと思うんだけど
どうやら、Power Mac G5と同じデザインという話も聞く。
(ノートやiMacがそうであったように)
いやいや、全く違うデザインで登場だ、という人もいる。
だけど、いずれにせよ、メインで使うのはPhotoshopであるため
Intel化してくれない限り、スピードアップは感じない気がする。
「Photoshop(を含むCSの)Intel化は来春まで待ってね」
というアナウンスも出た。
さて困った。
みなさん、どうしてるんですかね?
Adobe製品をメインで使う、macユーザーの人。
「来春」ってのも、見えないんだよなあ。
1)
デザインの好きずきは捨てて
Power Mac G5のQuad 2.5GHzを買い
メモリなどのスペックを上げ、しばらくG5と人生を楽しむ
2)
Intelのプロユース・デスクトップが出るのを待ち(いつ?)
出たらすぐそれの最高スペックマシンを買う
それまではQuickSilverでがんばる
3)
AdobeのCSのIntel版を待ち、それが出た時点での
Intelのプロユース・デスクトップの最高スペックマシンを買う
それまではQuickSilverでがんばる(来春っていつ?)
どうしたらいいんだろうなあ。
教えて、プロユースの人。
もしくは、インサイダーの人。
うん、知ってる。だからいつもすごく大変。
飛行機での移動。
雲の上には別の世界が広がっている。
いつもとは違う世界がそこにある。
まるで世界の舞台裏を覗いたような
いつもとは違う世界。
何もない世界。
飛行機はそこを飛ぶ。
いつもの世界から、そこの世界を通って
また、いつもの世界へと向かう。
飛行距離が短い場合は、あまり高い高度は飛んでくれないが
長距離のフライトでは、かなり高い位置で巡航してくれる。
雲のちょっと上ではなく、雲のまあまあ上が好きだ。
あの何もない世界に行きたいなあと、たまに思う。
いつもの日常、地上には、いろんなものがある。
人もいっぱいいるし、車も走るし、ビルなどの建物もいっぱいある。
自然が作り出したものもあるし、人間の脳が作り出したものもある。
いずれにせよ、いろんなものが、いっぱいある。
雲の上の世界は、「何もない」という感覚になる。
静かな世界。
蒼の世界。
何もない。誰もいない。
いつも住んでいる対流圏から上がっていくと
もうすぐそこには成層圏という世界。
窓に遮断された向こうの世界へ心だけ飛んでいく。
人それぞれの「価値観」を描いた短編の作品である。
ま、連載されていた短編をまとめた小説に対して
無理に全体のテーマを見いだす必要はないのかもしれないけれど。
人は生きる上で、なにかに寄り添って生きている。
寄り添わないと倒れてしまうからだ。
だから、人はそれぞれの「大切な何か」を見つける。
それが、人によってかなり異なるし
人と違う、大切な何かを持っている人間ほど面白い。
「大切な何か」に寄り添って生きているうちに……
時間が経つうちに、それが「信じてる何か」に変わっていく。
それが価値観に直結する人もいれば、間接的に存在させる人もいる。
いずれにせよ、価値観というのは、かなり複雑なものだ。
この短編には様々な価値観が登場する。
価値観はふつう、10人いたら10人異なるわけで
そのうちの2人が出会ったり、一緒に歩んだり、たまたま一緒にいるだけでも
異なる価値観が交差することになる。場合によってはぶつかることも。
さらには、それが何かを生み出すことも。
「ドラマ」を描くという手法ではなく
「人と、その人の大切な何か」に焦点を当てて描かれていることで
独特のリズムと空気が生み出され、こちら側に強く届く。
それぞれは弱いのに、まとまると強く届く。
また、この作品はどれも
「入口」でも「出口」でもなく、「途中」を描いている。
だから、主人公たちを応援したくなるし
悩み、考えながら歩いている主人公たちの言葉や行動に惹かれてしまう。
この本、女性は、読むといいんじゃないかなあ。
特に「大切な何か」が「特定の異性」だけではないという人。
仕事にがんばっている女性や、異性に寄り添いきれない女性
まだまだ人生の「途中」でありたいという女性はぜひ。
……なんて書きながらも、正直に驚いたことを2つ。
実はこの作家のこと、まったく知らずに買った作品であるため
(装丁と、タイトルと、短編であるということと、書店のコメントで購入)
こうやって、blogに書こうとして調べて驚いたことが2つ。
今さっき、この文章を書いていて知ったばかりなんです……。
1つは、女性を描くのがうまい男性作家だと勝手に思いこんでいたら
写真が出てきて女性の作家だと知ったこと。
(「森絵都」という名前で、どうしてそう思ったんだろう?)
もう1つは、買ってから読むまでの間に直木賞を受賞していたこと。
わーそりゃすごい。おめでとうございます。
やっと出た。
やっと買った。
Pink Floydのライブ『Pulse』のDVD。
延期に延期を重ねて、やっと発売になったのだが
それが、シドの死の直後というのが、すごいタイミングだ。
Shine On You Crazy Diamondも、Wish You Were Hereも
複雑な気持ちで耳に届くこととなった。
Pulseのライブ映像は持っていたんだけど
DVDではずいぶん変わっているように思える。
音はもちろん良くなっている。
Pink Floydについて、詳しく知らない方もいると思うので
なにかしら説明を書こうと思ったのだが
どこからどう書いてよいのか、わからない。
書く内容が絞れない。絞りようがない。
ある程度書こうと思ったら200行くらいになるだろうし。
いきなり放棄で申しわけないのだが
googleやYahoo!で検索して、いろいろ調べてほしい。
そのほうが、僕の文章なんかより、興味を抱くだろうから。
どの方向に興味を持つかは、人によって違うのでね。
そのくらい凄いバンドだというのは確かなことだ。
もし、知らない音楽に出会いたいという気持ちがあるなら
『Dark Side of the Moon(狂気)』というアルバムからでも買って
じっくりと何度も聴いていただきたい。(ベストとかでなく)
音楽が好きで、このアルバムを持ってないとか聴いたことがない
という人がいるというのは、ほんとにもったいないことだ。
明るいポップスしか聴きません、という人は難しいかもしれないが
「ズゴーン!」とヤラれて、一生聴き続けることになるか
「なんじゃつまらん」となるか、どちらかだと思います。
そんな賭け事っていうか、体験ができるってのも凄いことですわ。
僕はもちろん前者で、もう20年近くずっと聴き続けている。
(それでも出会ったのが遅かったのが残念だ。
The BeatlesやKraftwerkのように子どもの頃に出会っていれば……)
僕に影響を与えた音楽家/バンドの10のうちの1つだろうなあ。
いや、間違いなくそうだなあ。
あ、全然、DVD『Pulse』の話、してないや。
本作は1994年のツアー、300万人以上を動員したライブのDVD化。
まさに「史上最大の光と音のスペクタクルショー」。
巨大な円形のスクリーンに、ヴァリライトとレーザーの嵐。
そして、前述の『Dark Side of the Moon(狂気)』からの全曲演奏ですね、やはり。
もうこれだけで、メシが7杯くらい食えます。
元ヒプノシスのストーム・トーガソンのアートもやっぱりいいね。
僕が買ったのはこの『Pulse』は輸入盤でして
日本版は『驚異』という名で、9月に発売予定とのこと。
(なんじゃそのネーミング。「驚異」ってオーディエンス側の感想だろ)
リージョンフリーなので、ぜひ輸入盤をオススメしますが
日本版には入門書みたいなのが付くらしいです。
Pink Floydで思い出深いのが、99年の東京ゲームショウ。
SEGAの大きなステージが、パブリッシャー毎に30分の時間が与えられ
普通はそれぞれ新作発表とか、デモプレイとかをするんだけど
僕が選んだのは『Atom Heart Mother(原始心母)』の完全ライブ。
僕も含めキーボード2人(ブラスセクションの代わり)に、ギター2人。
ドラムに、ベースに、コーラスが4人。ステージの上には10人のメンバー。
MCなし。説明もなし。ゲームの紹介も説明も画面もなにもなし。
ただ約25分、1曲を丁寧に、一生懸命プレイしたのでした。
それが新作のメッセージ。
あー懐かしい。
中学校のときの
ブラバンの先生と、部員の友人達に会う。
(写真は当時僕に音楽を教えてくれた恩師)
同窓会などは全然行かないので
ちょっと珍しい不思議な気分で店に向かった。
1泊したとはいえ、札幌を昼に出て
オフィスに寄ってから、そのままという状態なので
疲れた顔を見せたら悪いなあと思っていたが
みんなの顔を見たらすぐに元気になった。
当たり前のように、懐かしい話や
「あれからさぁ」みたいな話が、次々出てくる。
いやぁ〜、どれもこれも記憶の引き出しくすぐるわぁ。
バタンバタンと開けられっぱなし。
いっぱい、いろんなこと忘れてた。
もっとみんな変わっているかなと思ったが
みんな全然、変わっていない。ルックスまでほぼ一緒。
昔からいい奴らで、今もいい奴らだ。
素晴らしい友人達。
自分のクソみたいな中学校生活で
唯一輝いていた時間が、彼らと一緒にいた時間だと思う。
彼らのおかげで、楽しくいい経験をさせてもらった。
彼らがいなかったら、高校中退どころか
中学校もちゃんと卒業していなかったかもしれない。
なんとかギリギリのところで、毎日が楽しいと思わせてくれた
友人達に心から感謝したい。
いろいろなことを思い出し
いろいろなことを考え
いろいろな大切なことに気付かされた、大切な時間だった。
こういうのを「宝」っていうんだなあ。
あの頃があって、今まで生きてきて
そうやって、できる宝があるということを初めて知った。
打ち合わせで札幌へ飛んだ。
いつものホテルで夕方から打ち合わせ。
とんとんと仕上げていくと、ホテルの横に流れる川で花火が打ち上がった。
打ち合わせを中断し、部屋の電気を消して、ビールを配る。
絶好のロケーションからの花火鑑賞に勝る打ち合わせなどない。
光の大輪がいくつも空に輝き、煙を残して散っていく。
僅かに開けることのできる窓から、音が遅れてやってくる。
川岸の観客の歓声が、花火のボリュームに応じて上がる。
夏の風物詩といっても、夜の札幌は気温20度以下。
どちらかというと秋の冷たさを感じる。
湿度も少なく、外で鑑賞する浴衣の女の子は肌寒そうだ。
札幌出身の人は「花火の思い出」も違うのだろう。
ムシムシした空気の、ゴミゴミした人の中
ミンミンと蝉が鳴き、シャリシャリとかき氷を食べるような
風景は花火の思い出ではないかもしれない。
花火が打ち上がり、花が開いて輝いた瞬間は
誰もが幸せそうな顔をする。
純粋な喜びしか存在しない瞬間。
何千人、何万人が空を見上げ
同じひとつのものを見て、わーっと喜ぶ。
この平和な夏が、これからも何度とやってくることを
心から願う。
和菓子が好きだ。
和菓子はコミュニケーションだ。
子どもの頃は和菓子が好きだった。
身の回りのケーキが美味しくなかったことが理由。
その後、成長して美味しいケーキに出会って
ケーキと和菓子の比率が、ケーキが多くなったが
また、和菓子がいいなあと思うようになった。
和菓子は、おつかいものにいい。おみやげにいい。
外に打ち合わせに行くとき
時間があれば、なるべく持って行くようにしている。
今やっているプロジェクトでも、リーダーとして
毎度、人数分持参して、打ち合わせの友としている。
もう20回以上、毎度違うものを選んで持って行っている。
ケーキは会議中に食べるのは難しい。
プリンなどのカップ類は、あまりバリエーションがない。
シュークリームだと、クリームがこぼれたりして恥ずかしい。
そんなとき、和菓子はいい。
パクパクと食べても、あまりふざけた感じがしない。
何口かに分けてもいいし、一口でも食べられる。
袋を破ってカラメルをかけたり…などの手間がいらない。
パクっと素手で、いけてしまう。
そういう打ち合わせ目的の和菓子もよいが
こっそり自分で、または身内だけで食べる
お愉しみ菓子も、とても楽しい。
打ち合わせの友は、ちょっとは量も必要だし
あまり繊細な味は似合わないが
お愉しみ菓子は、ちょっと違う。
「食べる」だけが目的なのだから。
じっくり味わう。
そんな最近のお愉しみ菓子で、ハマりつつあるのが
源吉兆庵の『陸乃宝珠(りくのほうじゅ)』。(上の写真)
岡山の最高級マスカット「アレキサンドリア」を
求肥で包んで、砂糖をまぶしてある。
まず、見た目から、翡翠のようなグリーンの色が美しい。
そして、この時点では、誰もどんなお菓子かわからない。
食べると、突然、マスカットの香りと味が、口に飛び込む。
マスカットの瑞々しさが、口の中で広がる。
夏がやってくる。
みんながみんな「わあ」と驚いて、喜んでくれる。
だから、和菓子が好きだ。
和菓子はコミュニケーションだ。
ここのところ、雨が多い。
昨日、今日と東京を離れていたので
東京がどうだったかわからないが
電車での移動中は雨が多かった。
列車の窓に付いた雨の粒が
風や振動で少しずつ後ろに流れて、落ちていく。
あっけなく落ちていくやつもあれば
がんばってこらえているものもいる。
ふたつが合わさって大きくなることもある。
予定されていない、予想外の動きが楽しい。
それぞれが、ひとつひとつ生きているみたいだ。
ぷるぷると小刻みに震えながらも
なかなか落ちない感じが
「がんばっている」ように見える。
ひいきのやつを決めたとたんに
上から落ちてきたへんな形のやつにぶつかって
流されていってしまった。
長いこととぼーっと見ていたら
街がゆっくりあらわれ、やがて駅に着いた。
映画に行くたびに思うことだが
これ、絶対に止めてほしい。
すぐに止めてほしい。
どうして、映画を観る前に、濁った黒い涙や
気持ち悪いドクロの映像を見なければならないのか。
なぜ、下剤を飲んで作曲したエリックサティみたいな
気持ち悪い音楽を聴かなければならないのか。
どうしても、告知しなきゃならないというなら
せめて、映像を変えてほしい。
音楽も変えてほしい。
こんな失礼で不愉快極まりない映像を
お客さんに対して何の配慮もなく流している
日本国際映画著作権協会というのは
一体、どういう神経をしているんだろうか。
映画について、なにを知っているのだろうか。
はっきり言うが、馬鹿じゃないだろうか。
僕らが映画を観るとき、どんな気持ちで
スクリーンに向かっているのか、理解できないのだろうか。
コマーシャルが流れ、少し暗転し、予告編がいくつか流れ
完全に暗転して、「さあこれから!」というタイミング。
絶対に、やっちゃいけないことですよ、これ。
ライブの前、ステージが暗転したと同時に
「ダフ屋行為は……」なんて言い出しますか?
ドクロの映像見せますか?
旅行で到着する前、飛行機の中の映像で
「日本人を狙った残酷な犯罪が多発しています」なんてありますか?
『CARS』のアニメが始まる前にドクロの映像を見る
子どもたちの気持ちくらい、せめてわかんないかなあ。
「映画が盗まれている。感動も盗まれている」というが
今から始まる映画や、その感動を盗んでいるのはお前たちだ。
それも大きな罪であるということが、理解できないのか。
川本真琴は素晴らしいと思う。
当時は、忙しかったこともあり、CDしか聞いていなかった。
今もあまりテレビは見ないが、当時はさっぱり見ていなかった。
なので、今になって、CDとは違うライブの演奏や
トークなどを見ることができる。
ありがとう、YouTube。
そして、アップしてくれる人たち。
楽曲の素晴らしさ=詩と曲、声と編曲の素晴らしさだけだったのが
YouTubeのおかげで、パーソナリティをもっと知ることができる。
そういう流れで起こった、再評価。
再評価というか、再ハマり。
詩が凄い。ステキ。
独特の色合いと、空気感。
常に歌われる「わたし」と「あなた」との距離。
『1/2』では「境界線みたいな身体が邪魔だね」と歌っていた。
======================
『桜』より(サビ)
桜になりたい いっぱい 風の中で いっぱい
ひとりぼっちになる練習してるの
深呼吸の途中 できない できない できない
======================
すごい歌詞ですよ。
素晴らしいアイデアと文章。
======================
『桜』より(サビ前)
「絶交だ」って彫った横に 「今度こそ絶交だ」って彫った
誰も気付かない机の上 あたしたちがそっと息している
======================
「あたしたち」と、ここで歌うことの意味。
歌の出だしから「卒業証書」を「かえっこしよう」と二人の情景を見せ
それからずっと、二人を前提とした描写が続く。
そして、歌の主人公を「あたしたち」と呼ぶ。
それが、上のサビに繋がっていく。
この「あたしたち」があるおかげで、思い切り「あたし」が歌えるのだ。
そして、サビの最後
「"あたし"と "あたしの手"が "あなた"に 触れた時
できない できない できない」
「あたし」より先に、「あたしたち」が出てくる歌なんて他に知りません。
Yellow Submarineだって、We Can Work It Outだって
「We」より「I」が先ですよ。
「We」を選ぶという、その選択が素晴らしい。
一番上の写真をクリックすると、クリップを見ることができますが
最初のほう、歌詞、ちゃんと歌えていないんだよね。
(でも、このビデオが「歌」は一番いいと思う)
歌詞が歌えているものは、こちらをクリックしてください。
(クリックするとビデオが流れるページへ飛びます)
前に紹介した『時をかける少女』って
川本真琴の曲がぴったりですね。
『桜』もあっているし、『1/2』もほんとにあっている。
ぜひ、聞いてみてほしい。
こっちの方が、カラっとして主題歌としてあっているんじゃないの?
と……そんな映画ですので、そういう感じが好きな方は是非。
朝起きたら、モーレツにどこかへ行きたくなった。
自然の緑とか青を、目に入れたい。
自然の緑とか青を、感じたくて、身体に受けたくて仕方がなくなる。
がまんはできない。
そういうことがよく起こる。
突然に「アウトドア! 自然!」と思ってたまらなくなる。
それは、例えば、カレーがどうしても食べたくなるとか
たこ焼きがどうしても食べたくなるのと似ている。
インドアが多いので、身体がバランスを取ろうとしているのだろうか。
と、11時に出発!
起きたのは10時なので、その1時間後に「出よう」との号令で
ついてくるのは、なかなか「家族」だなあと思う。
価値観とノリは99%くらい同じだ。
「突然今日」「今から」「どこか行こう」「列車乗って」
という全ての条件に「喜んでYES!」とならなければいけない。
会社だったら、YESマンばかりではいけないとか
違う考え方の人間が同じ役職にいないとならないとかいいますが
家族はいーんです。
"YES"でいーんです。
東海道線を、トコトコ、トコトコ、普通列車の快速で行く。
こういう旅は、行きは絶対、新幹線ではいけない。
「行き=新幹線」は素人だ。
それがわからないという人は、その周りにいる人たちも含めて
損をしている。させている。
「各駅停車には、やっぱり情緒が……」とか
「鉄道ってのは、ゆっくりな風情……」とか
そういうことを言っているんじゃない!
オレはそんなにまだ、ジジイじゃない。
まだまだ、感受性は枯れていない。
旅というのは、「DJ」に似ていると考える。
DJは、お父さんの係だ。お客は家族。
DJは客をアゲるわけだが
いきなりアゲを狙うのは違う。じっくりアゲていくべき。
DJが無理にアゲようとすると、客はついていけなくなる。
そして、丁寧にアゲていかないと、高いピークは得られない。
それが新幹線だと、ビューン!
いきなりビューンだ。
すぐ到着。はい目的地。
まだ盛り上がってないのに、旅先へ到着。
それは、だめでしょう。
だから、よほど遠いところではなければ、行きは「普通列車」で。
「普通列車」で、景色が変わっていくのを、目で見て感じる。
空気が変わっていくのを、呼吸で感じる。
そうやって、丁寧に盛り上げていく。
「行き」に「新幹線」がいけない理由は、もうひとつ。
お父さんにとって、新幹線は「ビジネストレイン」なのだ。。
新幹線はお父さんのビジネス時のアイテムだ。
OFFの日にONのアイテム。
だから、興奮しない。興奮できないのだ。
お父さんが新幹線の中ではしゃがないのは、それが理由。
帰りは元気がないから、いずれにせよ、はしゃがないけど
行きが新幹線以外だったら、笑顔の数が違うはず。
お父さん自身が、気が付いていない場合があるから注意。
終着駅。
海があった。
海に入れたらと用意をしてきてよかった。
すぐに、海があった。
大勢が楽しそうにしていた。
海で、息子が遊んでいるのを、ぼーっと見る。
ただ、ぼーっと眺める。
あまりに平和で、「息子が事故にでも遭うのでは」と思えてしまう。
少しだけ苦しくなる。
ぼーっとしたまま、視線が、上空高く離れていく。
息子にとって、「夏の家族旅行」という思い出ができた時
その「父親」役って、オレなんだなあと、突然思う。
それが、すごく、複雑に感じてしまう。
なぜか、申しわけない。
オレ、まだ、そんな立派なもんじゃないなあ。
自分の父親に比べたら、人間できてねえなあと、よくわかる。
ほんとごめんな、息子。
精一杯は、やっているんだけど。
今日、7月15日はファミリーコンピューターの誕生日だ。
1983年だから、もう23年も前のこと。
僕が仕事としてゲームに関わった、最初のプラットフォーム。
サウンドの仕事と、企画の仕事、ディレクターの仕事。
CPUは6502(カスタム)だったなあ懐かしい。(Apple IIも6502なんだよね)
矩形波と三角波とノイズでの作曲、編曲は楽しかった。
ちょこっと関わったものから、丸ごと制作したものまで含めると
たぶん10本以上やったことになるんだろう。
その後、90年にはスーパーファミコンの登場となるが
市場はファミコン健在だったので、ファミコン用のソフトの開発ばかりだった。
その頃は、開発会社を独立していたが、スーパーファミコンに市場が移ってきた時は
既に開発ラインはアーケードゲームとなっていた。
パブリッシャーとして独立してからは(実は一度やりかけたりしたんだけど)
任天堂のプラットフォーム用のゲームは出していないので
僕が関わったゲームで、任天堂のプラットフォームとして発売されているのは
「ファミコン」のみとなる。
ファミコンはほんとに思い出深い。
そうかあ。
もう最初にゲームの仕事してから18年にもなるのか。
今36歳なので、人生の半分の時、ゲームの仕事を始めたのかあ。
今年はそういうタイミングなんですね。
誕生日、おめでとう。
23歳になった今、どう思っているのかな?
まるで、「自然素材で作られています」というコピーで売られる
新発売のバニラアイスをスーパーで買っているような感覚というか
チョコバナナが美味いんだからと作ったチョコメロンの味という感じがして
どうも、どこか当時は気にしつつも、近づけなかったのですが
あ……、一青窈のことです。
YouTubeのおかげで、落ち着いて接することができますね。
で、知ったのですが「ハナミズキ」の歌詞ってすごいですね。
これ、歌詞載せちゃ権利的にダメなんだろうけど
まあ、いいやと載せてみます。
==============================
空を押し上げて 手を伸ばす君 五月のこと
どうか来てほしい 水際まで来てほしい
つぼみをあげよう 庭のハナミズキ
薄紅色の可愛い君のね 果てない夢がちゃんと 終わりますように
君と好きな人が 百年続きますように
==============================
これ、なんだ?
頭打って寝込んだ人が、病院のベッドで見た幻想か?
この曲、ずっとテレビとかで流れてたわけでしょ?
すごい歌詞だ。
出だしから「空をおしあげて」。それが「君」。
で、突然具体的に「五月のこと」。ここで現実感がドンと出る。
で、願い。「どうか来てほしい」と願う。祈る。
「水際まで来てほしい」と。水際ってどういうことだ?
「つぼみ」という意味深状態で「あげよう」というのは
「庭」という主人公側のそばにある「ハナミズキ」。
サビなんて、もっとわからん。
「薄紅色の可愛い君の果てない夢」ってなんだ?
で、その夢が「終わる」ってなんだ? 叶うんじゃなく?
どうして「百年」なんだ?
「空を押し上げる」ってのは、例えた表現で
そのくらいデカいやつってことか?
びっくり人間みたいな感じの人だろうか。それが「君」。
デカいから、水際まで来れない。意味わかんないけど。
あ、わかった。デカすぎて、人目を避けて生きているんだ。
だから、ギリギリのとこまででいいから、来て欲しいということだ。
私のいる近くに現れてほしいと、願っているんだ。
もう、UMAみたいな感じだな。幻の生物化している。
そうすれば、「身体を小さくする」効果があると言い伝えられている
ハナミズキのつぼみが、あげられるってことだ。
そいつは、人目を避けて山の中で暮らしているから
肌が薄紅色している。出会ったことで、それがわかったんだ。
そんなかわいそうな君を、「可愛い」とピュアに表現してくれる。
そして、君の「果てない夢」が、ちゃんと終わるように祈ってくれる。
祈ってくれるだけじゃなく、薬もくれているわけだ。
なぜ、自分の「夢」のことを知っているのかと、君は疑問に感じるが
それが「普通の人間と一緒に暮らす」という夢だということを考えると
「わかって当然かもな」と思ってしまう。
そして、自分の理解者が、やっと現れてくれたことを心から喜ぶ。
しかし、「君と好きな人」と言われ、いきなりふられてしまう。
「君と私」ではなかった。しかも「百年」という制限つき。
君は「まあ、百年は生きられないだろうし、いいか」と
ハナミズキのつぼみから採った薬の入った瓶を手に、山へと帰っていく……。
そんな歌詞だろうか。
たぶん、違うな。
「そもそもハナミズキってどんな花なんだ?」と
googleでイメージ検索すると、あった、あった。
上に向かっていっぱい咲いているハナミズキの花。
……え?
この歌、歌う主人公に対する、メインのキャラって
「人」じゃなくて、「ハナミズキ」っていうことなの?
「空を押し上げて、手を伸ばす君」というのは、ハナミズキのこと?
その姿を歌っているわけ? 「君」って呼んで。
そりゃすごい。
そりゃすごいが、「どうか来てほしい」と願う相手もハナミズキだとすると
ハナミズキにハナミズキをあげることになっちゃう。
Qooに、Qooをおごってあげるようなものか?
あ、「つぼみをあげよう」というのは、「はいどうぞ」とあげる意味じゃなく
つぼみを与えてあげよう、つぼみを作ってあげよう、という
神的な視点で、ハナミズキに接しているということか?
サビで「君」は「薄紅色」と言っているから
やっぱり、歌う対象の「君」は「ハナミズキ」だ。
ハナミズキの「果てない夢」ってなんだ?
その夢が「終わる」って……と、戻ってしまった。
さっぱりわからん。
さっぱりわからんので、ウェブで調べてみた。
キエェエエエーー!!!
「911テロを歌った曲」なのこれ!?
ハナミズキって、日本がアメリカに桜を贈った時、返礼で贈られた花なの?
じゃ、「果てない夢」ってのは「平和の祈り」とかってこと?
それが必要なくなること=安心できる平和の状態がやってくることを
「終わる」と表現しているの?
そうか……わかったっ! ……って、ぜんぜんわかんねえ。
昨日は新幹線で三都市を移動。
途中、ミーティングの差し入れを買おうと
駅横の百貨店に入り、洋菓子コーナーへ行く。
ほんとは、ブールミッシュのプリン(美味しい)を買おうと思っていたが
ブールミッシュに行く途中、モロゾフの「桃のカスタードプリン」が目に入る。
「桃」+「カスタード」+「プリン」ってどんな味だろう?
と、興味の方向性がずれて定まり、購入を決定。
6コ買って、ハコに入れてもらって、保冷剤もお願いする。
「しばらくお待ちください」とのことだったんで
しばらく待ちながら、ショウケースを眺めていると
キャラメルバームクーヘンみたいな、Globeのロゴみたいな(懐かしい)
真ん中が先に食べられてしまった巨大プリンみたいな、お菓子を発見。
すごいインパクトだ。子どもだったらガラスをぶち壊して食べたいだろう。
これサンプルだけど。
なんというお菓子かと見ると、「パンプディン」と書いてある。
「そうか、パンプディンだったのか……」なんて思っていると
横に「Pain Pudding」という英文字が書いてある。
ペイン・プディング? Pain?……痛み?
「痛みのプリン」なのだろうか。
食べたら歯が痛くなったりするくらい、甘いのだろうか。
いや、違う。
たしか、フランス語で「パン」は「Pain」と書くんだった。
だから、「Pain Pudding」。
……って、それへんだぞ。
フランス語と英語の組み合わせになっとるがな。
「パンプディング」という言葉が先に定着している中で
その英語表記を書かなきゃ、となったとき
そもそも「パンプディング」なんて言葉、おかしいぞと気付いたが
変えると伝わらなくなっちゃうんで、「Pain Pudding」としたのかしら。
ていうか、「pudding」ていうのは、調理方法ではないだろうか。
「材料を型に入れて調理する」手法が、「Pudding」っていうんだよね、確か。
だから、「空豆のPudding」なんかもあるわけだ。
デザートとは限らない。
日本語の「プリン」にあたるのは、「クレーム・カラメル(Creme caramel)」だろう。
あ、なんとなくわかってきた。
日本語で「プリン」という時は、「カスタード」を省略しているわけだ。
「(カスタード)プリン」。
カスタードクリームを、Puddingの手法で作った料理、ということか。
あれ? だとすると……。
「Pain Pudding」というのは、「痛み」を型に入れて調理した料理だ。
今朝、別れたばかりの男子高校生の心の痛みや
エレベーターガールの慢性的な体調不良の苦しみ。
怪我の中、無理して試合終了まで戦った地元サッカー選手の足首の痛み。
ゲーム制作者の徹夜の苦しみと、無理なプロデューサーの指示に耐える痛み。
駅前のおっさんの、ギャンブルがやめられない苦しみと
それに10年以上も耐えながらも、支え続けている奥さんの苦しみ。
また、そんな両親の元で受験勉強をしているが成績が伸び悩む、娘の苦しみ。
そんな町のありとあらゆる痛みや苦しみを
大きい鍋に入れて、煮込んで、こして、蒸し上げて、冷やしたのが
この「Pain Pudding」では、なかろうか。
なんてことを考えていると
持ち帰り用の袋が、目の前に置かれていた。
あ……、あ、すいません。
購入したお菓子のショウケースを見ると、「桃のカスタードプリン」とな。
あっちは「プディン」で、こっちは「プリン」。……細かいことどうでもよくなった。
ちなみに……うまくもなかった。
ここのところ、忙しかった上に
ワールドカップの準決勝〜決勝もあったので
会期中は、試合観戦で時間が取られ
会期後は、その影響で時間がおしたりして
あまりニュースを見る時間がなかった。ウェブもテレビも。
少ないニュース時間も
北ミサイル(パンクな演歌の題名みたい)問題に取られてしまっていた。
なにが言いたいかというと
ワールドカップ以外のサッカーのニュースは、あまり見ていなかったのだ。
ワールドカップの周辺も含めて。
で、さっき、ウェブのニュース読んでたら
「オシム監督が率いる日本代表の初戦として8月9日に東京・国立……」
という記事を見つけた。
あれっ?
いつ決定事項?
いつ合意したの??
くぅ。
全然、本気でわからない。
え、マジでいつ!?
なんか
「オシムになった!」「オシムに決定!」「オシムでGO!」
みたいなきっかけというか、それこそキックオフ的な感じはあったのかしら?
先月の24日、川渕=キャプテン=三郎が
ポロっと漏らした「オシムが……」発言からスタートした、次期監督就任までの流れ。
普通、今までだったら、「誰?」→「あの人!」となるのを
「誰?」ともあまり考えていないうちに→「オシムが……」→「……決まったんかい」
みたいな流れになったわけでしょ。なんだか気持ち悪い。
単にこの数日、サッカーのニュース見ていなかっただけかもしれないけれど。
いや、たぶん、そうだと思うんだけど。
(まだ可能性7割…みたいな状況かと思ってた)
しかし、うまい。
川渕=キャプテン=三郎。
忍法「フェイントパス」の術。
だって、突然「オシムが……」ってわざとらしいよねえ。
「オシムと言ってしまったね……」なんて、ねえ。
「タハハ…」みたいな顔して。
あの場は「すいません記者会見」だったわけでしょ?
少なくとも「残念でした記者会見」だったわけだ。
その責任を取るのは、キャプテン=三郎でしょう。そういう会見でしょう。
「やめろ意見」も出ていた中ですわ。
メディアは、そんな彼が「何を言うか」に興味があった。
メディアは、そんな彼に「責任」について喋ってほしかった。
さぁ、どうするー?
川渕=キャプテン=三郎!
……という中で「オシムが……」。
代わりのエサですよー。グルメなメディちゃん、まっしぐらですよー。
ここ掘るなワンワンですよ。かつ、あっち掘れワンワンですね。
僕は学びました。
あのスキルを。あのノウハウを。
はぐらかし術。
フェイントパス。
オシムにパス!
日刊スポーツのサッカーのコーナー。
「Jリーグ」や「海外サッカー」、「日本代表」に混じって
なんすかその、「セルジオ越後」って……。
マドンナの東京、大阪公演、5分で完売とのこと。
今はプレオーダー、プレリザーブが多いので
「5分で」と言われても、なんのこっちゃという気もするが。
(9月21日の追加公演も、プレリザーブが始まった)
ぴあのウェブを見てみると
「プレミアムシート・オークション」との文字を発見。
どうやら、今回の公演、メインステージから飛び出た花道・踊り場周辺というか
メインステージ中央の前から20列目(大阪では30列目)までは
オークション販売となるようだ。(上の図)
オークション席はペアシートで、開始価格は10万円(2枚)より。
しかも、その落札価格順位で、1列目とか14列目とかが決まる。
本気で前のほうを取ろうと思ったら、50万円とか入札するんだろうね。
今から15年くらい前にマドンナの東京ドーム公演に行ったとき
運よく8列目くらいだったが、もう「そういうのはナシ」っていうことか。
「ゴメンナサーイ」っていうことか。
あの時、こういう世の中だったら20万円くらい出さないといけなかったのか。
どんどんこういう感じになっていくのだろうか。
なっていくのだろう。
「お金がある人から取りまっせ」世の中だ。
ま、今もそうだし、税金なんかは特にそうだけど
もっともっと日常レベルで、わかりやすく感じやすくなっていくということだ。
「日常的にもお金ある人から取りまっせ」世の中だ。
僕は前から山手線にグリーン車ができると言っていた。
『山手線にグリーン車ができる日』という本も出版した。あ、ウソです。
グリーンとは呼び名が違うだろうが、そういう区別車両ができるように思う。
一昔前だったら「そういう人は山手線使わないっぺ」で終わったけど
今の社会は、ちょっと違うように思える。
去年、百貨店の仕事で船橋へ行く機会が何度かあったが
グリーン車が満席に近い状態で驚いた。だって、普通列車でっせ。
飛行機だっていつも「クラスJ」は満席だ。
「金」による「差」が多く見せつけられる世の中になっていく。
良い悪いの話をしてるんじゃない。
「良い」も「悪い」もあるだろうからさ。
「金」による「差」というものを、ちょこちょこと感じて
日常的に1日に何度も思い知らされるような世の中になると
「こりゃ、ガンバラナキャー!」と頑張る人もいる反面
「差」を連続して感じすぎて、そういう制度というか
階層意識みたいなものが、知らずと固定されちゃうような気もする。
「なんとなく同価格」だったものが
世の中の変化とIT技術で、どんどんと区別価格になっていく。
電車でダッシュで席に座ることなんてなくなっちゃうかもしれない。
将来、「あの頃」を思い出す歌の歌詞になっちゃうかもしれない。
コンビニの弁当とかサラダも、棚に置かれた瞬間から
1分に1円ずつ値段が下がっていくかもしれない。
そもそもレジに差がつくかもしれない。
今回のマドンナのツアーコンセプトは「FUTURE DISCO」とのこと。
「未来のディスコは金次第」だねえ。
VIPシートも10段階くらいにわかれてそうだ。
ジョーイ(伊藤穣一)の誕生会へ行った。
みんなファミリー集まりっぽい感じだったので、こっちも家族で。
いろんな奥さんや子どもを見ることができて楽しかった。
普段は仕事の顔しか見てないからね。
パパや旦那としての顔が平和的。
ジョーイは、ちょこちょこと会っているので
互いに特に変化もなにもないんだけど
人によっては、1年ぶりとか数年ぶりとか
あまりにも「ご無沙汰」しちゃってる方もいて反省。
いろんな人たちがいる中で
ジョーイなり、誰なりを中心に集まっているんで
価値観とか、ビジョンとか、センスとか近いものがあるわけで
もっとアクティブに、仲良く取り組んでいくべきだと感じる。
「確認ナシでもOK」という部分が多いからね。
そこは了解済み、というか。
仕事をやる上では、そういう「近さ」というのは大事なもんだ。
特にクリエイティブの比重が大きくなると。
小山田圭吾さんとも、久しぶりに会った。
(ジョーイのはとこにあたるんで)
ちゃんと会話したのは、数年ぶりかしら。
なんか「出てる」独特の雰囲気は、変わらないねえ。
息子も、同世代の子どもが多く、楽しそうだった。
最初は距離あっても、国籍が違ったりしても
ゆっくりとコミュニケーションしていく。
そのツールが「あやとり」だったのが、面白い。
インタラクティブで、複数人数プレイのゲームだからね。
ジョーイの子どもも早く見てえなあ。
なあ、ジョーイよ。
これ、スペル「Joi」の間違いかと最初思ったけど
「Mr.喜び!」みたいな、レストランのイキな狙いかしら。
iPodで音楽を聴くときは
ずっとiPodに付いてきたヘッドフォンを使っていた。
圧縮した音を聴くわけだし、まあそんなもんでいいやと。
しかし、だんだん、解像度が気になってくる。
安い印刷の写真を見ているような。そりゃそうなんだけど。
「iPodで聴くわけだから、こんなもんだろう」と
割り切っていた自分を反省し、専用ヘッドフォンを購入することにした。
悩みに悩んで、audio-technicaの「ATH-CK7」を購入。
もちろん、そのスペックが第一の理由だけど
音漏れしない耳栓型が欲しかったのと
ルックスもあるけど、軽いチタンのボディがよかった。
iPod用に、iPod nanoが買える値段のヘッドフォンというのは
さすがに抵抗があったんだけど、仕方がねぇ。中途半端はよくない。
中途半端が最も後悔する。
解像度を求めたわけで、そこに関しては正解。
このタイプのヘッドフォンで、この性能はすごいなあ。
細かいとこまで聞こえます。
だけど、低音が少ないというか、甘いので、ノリが出ない。
Boostしても違う感じだし。
全体的に、四角いというか固い音ですね。
慣らし運転のエイジングが進めば、ちょっとは変わるかなあ。
とはいえ、元々のヘッドフォンに比べればかなりの差。
ケータイのカメラの画像が、専用デジカメの画像くらいに変わる。
携帯プレイヤーで音楽を聴くのが、楽しみになった。
ま、移動中に爆音テクノを求めるのは、ちょっとやめて
細かいハーモニーを楽しむ曲をいっぱい取り込もうと思う。
あと、どういう機能かわからないんだけど、コードが絡みづらい。
そんなとこも、iPod用として優れていると思った。
そう考えれば、そのニーズに合わせて機器を選ぶべきである
ということを、今更ながら再認識。
iPodだって、音の性能ではなく、携帯性とパソコンとの連動機能を理由に
選択しているわけだから。
ところで、部屋用のヘッドフォンは長く「MDR-CD900」を使用している。
LiveとかDJのときの、モニタとしても慣れた同じものを使えるというのがその理由。
「音楽を楽しむ」には合わないかもしれないけど
モニタのヘッドフォンとしては、素晴らしい製品だと思う。
メインのスピーカーも「JBL 4344MkII」にしたいなあ。
いくらなんでも高いよなあ。
入谷の朝顔市へ行く。
朝顔市は、朝に行かなければならない。
朝じゃないと、朝顔の花が咲いていないからだ。
花が咲いていなければ、どれがよいのかわからない。
「4色咲きだ」「団十郎だ」と言われても、見てみなければわからない。
だから、みんな朝に行く。
「あれがキレイね」「これは面白い」と
一つ一つ違う表情の朝顔たちと見つめ合い
お気に入りの鉢を購入する。
僕はこの10年のうち、5回くらい朝顔市に行っている。
朝顔市が始まると、「ああもう夏が来たんだなあ」と感じる。
大量の朝顔の鉢を見つめ、どれがいいかなと好みを探していると
人々の熱気もあって少し汗ばむ。その汗が、僕にとっての夏の到来だ。
朝顔市は、どの露店も宅配の用意がある。
昼くらいまでに買った朝顔の鉢は、ゆうぱっくの朝顔専用BOXに入れられ
その日のうちに宅配されるから便利だ。
入谷の朝顔市が終わると、続いて浅草のほおづき市が始まる。
月の終わりには、隅田川の花火大会。
夏が始まると、東京は、ちょっと江戸っぽくなる。
出張の予定が空いたので
新ジェットコースターの試乗会へ行ってきた。
名前は『ええじゃないか』。
場所は富士急ハイランド。
座席の回転が7つ。宙返りが2つ。レールのひねり回転が5つで
合わせて「総回転数14回」が、ギネス認定のコースターである。
オープンは、7月19日。
映画の公開前の試写会はよくあるが、試乗会はあまりない。
14回グルグル回るコースターも、あまりない。
あまりないものは、ぜひ体験したいもので
雨がちょっとだけ心配の中、行ってきた。
コースターの試乗より前に、記者発表があった。
社長の堀内光一郎さんの挨拶を聞く。惹き付けられた。
お話をしたこともない人に、こんな言い方失礼かもしれないが
めちゃくちゃ好感持てた。こんな経験もあまりない。
(富士急行の社長でもあるわけだけど)
こういうエンタメ&スリルを商売にしている会社って
よく考えたら、その存在とビジョンが、面白いなあと思う。
と、好印象の中、コースターへ向かう。
すると、不時着した奇妙な宇宙船みたいな、不気味な建造物が見えてきた。
うわ…すげぇ。
赤と黒で構成された、巨大な流線のルックスが、すごいインパクトだ。
天気の理由もあるけれど、なんか、その佇まいが凄い。
その凄いものが、ただ、ワーキャー言うだけの目的で作られているという事実
(36億円投資して作ってるんですって)
そして、そういうビジネスをやっている企業存在を考えさせられた。
すると、「まあ、ええじゃないか」という社長の言葉が聞こえてきた。
面白いもの作れば、みんな遊びにくるわけだ。
それで「ええじゃないか」。
座席は足がぶらんぶらん型で
胸を押さえ付ける形で、背中がシートに固定される。
レールのループやひねりで回るだけじゃなく
座席自体もぐるぐると回転するという新体験をサポート。
レールの左右に座席があるため、足下にはなにもない。
そもそもスタートから、後ろ向きで発進する。
最初から反則技だ。
後ろ向きに上がっていって、どんどん上がっていって
そのまま後ろ向きに落ちるかと思ったら、フェイントで
座席は前回りで前落ち…から、後ろ回り。
なにがどうなっているのか、わからないまま
ぐるーん、ぐるーん、ごろーん、ぐりーんと
回転と落下のパラダイス銀河。
ジェームスブラウンとマラドーナの喧嘩に遭遇したような
どうしていいかの戸惑いの中、終了。
新体験だけに、「新体験」という衝撃のみで終わってしまった。
「構造を理解するぞ!」と、続けて3回乗ったんだけど
2回目以降のほうが楽しめた。
脳が慣れてくるというか、落ち着くからなのかしら。
その後、「FUJIYAMA」「ドドンパ」と連続して
コンセプトの異なるコースターに乗り
それによって、個性が明確になった。
「FUJIYAMA」は、96年オープンのキングオブ・スタンダード・コースター。
それから5年後に登場した「ドドンパ」は、加速度ビューンのインパクト。
さらに5年後、FUJIYAMAから10年後の今年、「ええじゃないか」がオープン。
で……「ええじゃないか」のコンセプトってなんなんだ?
ループやひねりでグルグル回転に加えて、シート自体も回転の
四次元回転パラダイス銀河(まだ言ってる)は、すごい。
すごいが、「すごい!」という言葉以外、うまく表現することができない。
それで付けたのだろう。
そのコースターの名前は、『ええじゃないか』。
巨大なイカみたいにも見える。
と、思っていたら、もらったお土産の一つが「スルメイカ」。
「ええじゃな・いか」だから、イカってこと?
ま、「ええじゃないか」。(しつこい)
『時をかける少女』の試写会へ。
ご存じ、原作は筒井康隆さんの小説。
大林宣彦さんが監督した、原田知世の映画が有名だが
何度も、テレビやら映画やらで、リメイクされている作品。
そのくらい元の素材が素晴らしいということだ。
だって40年くらい前なんですよ、小説。
それが、この夏、貞本義行さんがキャラクターデザインで
細田守さんが監督の、アニメーション映画として公開される。
夏……というか、来週の土曜日。
そうか……もう、夏だったのか。
その完成最速試写会へ、中野ZEROホールへ行った。
出張で昼過ぎからミーティングして、15時半に終えて
新幹線で帰ってきて、そのまま試写なんで、一生懸命である。
よくできていました。
面白かった。
小説とは異なるストーリー。
その主人公は、この映画の主人公の叔母さんとして登場する。
30代の独身女性として。
だから、それから20年くらい経った、という設定の話だろうか。
もちろん、今回の主人公も「時をかける」。
タイムリープ(時間跳躍)をする。
そんな必殺技が使えるようになってしまったことによる
主人公の苦悩と成長のジュブナイルである。
アニメって、すごいですね。
主人公がイキイキしている。キラキラしていた。
たまには、こんなカラっとした青春映画観るべきですね。
夏を感じました。
キャラがいい。脚本がいい。美術がいい。声もいい。
「えーん、えーん。わーん」なんて泣く主人公の作品なんて
久しぶりに観ましたよ。
ちょっと20年くらい前に、置いたままの忘れ物でした。
こちらも観ながら、時をかけました。
誰かに作っていただきたい。
パソコン用のアプリケーションです。
タグをパソコン上で指定します。
単数でも、複数でも。
好きなアーティスト名や、タレント、スポーツのジャンルなど。
「気になるもの」「好きなもの」を設定するわけです。
(キーワードのようなものです)
iPod(Video)と繋げると
指定したタグが含まれる「YouTube」上のビデオが
(mp4に自動変換されて)
ドドドドドと、残りメモリいっぱいまで転送されます。
設定によって
レーティング、試聴回数、新しいものから…など
優先順位を決められます。
(レーティングいくつ以下は落とさないとかもね)
これで、活躍の少ないiPod Videoが
めちゃくちゃ素晴らしいメディアに変わる!
どこかへ出かける前とかに使えば
「何が入ってるんだろ〜?」と、楽しみじゃないですか。
通勤も通学も、打ち合わせ先への移動も楽しくなる!
誰か作ってください。ぜひ。
「You」が「i」になった、名前もいいでしょ?
数日前、息子と会話した。
イヤな行為をする友達もいる。
でも、その本人は、そこまで悪気でもなかったりする。
それを子どもは、すぐに怒ってしまったりして
それが問題になったりしてしまう。
かと言って、ずっと黙っていると、関係の偏りが出てくる。
子どもは、そういうのを1から学んでいく。
不器用で当然なんだ。
悩むことは成長だ。
……だからな、すぐに怒るというのも違うよ。
お友達にとってはさ、それが会話みたいなものかもしれないだろ。
そうやって、話しかけているようなもんだ。
こっちがイヤかどうかは、相手にはわからない場合もあるし
人によってはイヤなことでも、人によってはイヤじゃないこともある。
だから、イヤだったら、イヤだってことは伝えないといけないけど
すぐに怒っちゃだめだ。
それだと恐いやつ、すぐ怒るやつになっちゃう。
だけどな、相手が
怒らせようと、ふざけてやっている時がある。
もしくは、こっちがどんな反応をするかを楽しもうとするやつもいる。
こっちがツラそうにしてるのを、見たいやつもいる。
だけど、絶対にすぐに怒っちゃだめだ。
こっちが、そう勘違いしているだけっていう、場合もあるから。
だから、相手に伝える。
イヤだ、ということを相手に伝える。
その後、こっちが何もしていないのに
それでも、またやってきたら、それは怒れ!
絶対に、ナメられるな!
そういうつまらないことでしか、人間の関係を作れないやつがいる。
そういうことでしか、自分の立場を示せないやつがいる。
それは、子どもから大人までずっと一緒だ。ずっといる。
ナメられちゃだめだ。
ナメられたら、怒れ。徹底的に怒れ。
そういうやつは、動物みたいな頭をしているから
相手より上とか、相手より下とか、そんなことばかりで生きている。
だから、そういうやつには、絶対に下になるな。
ナメられたら、怒れ。
そうしないと、相手はもっとナメてくる。
ゆっくり一歩ずつ。
ずるく。ひどく。ゆっくりなんだ。
いつのまにか、すごい関係になっちゃう。
そうなってから返すのは大変だ。
一人ぼっちになってしまう心配があるかもしれない。
だけど、ほんとに仲間から一人になっちゃうようだったら
自分にも、どこかに悪いところはある、と思ったほうがいい。
そういう時に、助けてくれたり、教えてくれたりする
いい仲間を作っておくことも大事だと思うぞ。
先日、人と話す機会があった。
(その人がblogを読む心配を、頭から完全に消去して書きますが)
その人は、映画関係の人なんですが
突然、会話の中で
「飯野さんだったら、どういう映画撮りたいの?
なにか、撮りたい内容とかある?」と聞かれた。
(そういう話は、たまにあるんですが)
ほんとは、前から撮りたいのがあるんですが
それを気軽にポロっと話すのもどうかと思うし
ヘンに乗ってこられて、勝手に話が動いても困るし
だけど「ないですねぇ」とごまかすのも違うと思い
その場でテキトーなアイデアを考えながら伝えることにした。
「撮るなら、普通の日常がいいんですよね。
実際、そんな日常でも、凄まじいことが起こっているわけで。
その位置から、どんどん加速していく感じで。
あ、短編が撮りたいんです」
「もうストーリーとかはあるの?」
「ストーリーは、その時やればいいんです。
撮る時期や時代に合わせて、書くべきですから。
表現したい方向性と、枠は決まっているんですけど」
「どういう感じ?」
「例えば……ですが、主人公がサラリーマンだとします。
商社に入って4年目くらいですかね。
『人材がソリューションです』というのが口癖の、3人兄弟の3男。
アンタッチャブルの細い方みたいなのを想像してください。
夏の暑い日、大手町の会社に先輩とハードな営業に行った帰り
そのまま朝まで飲んじゃう。次の日休みなんで、まぁいいやと。
朝になって、いい気分になったんで、先輩と別れた後
タクシーで帰ろうとするんです。
友達からもらったタクシーチケット、まだあったし……と。
こんなとこに飲み屋あるんかい? といったビジネス街の
ビルから出てきて、道路際でキョロキョロとタクシーを探します。
が、土曜の早朝ですから、外はがらーんとした感じで。
雀なんかもチュンチュン鳴いてて」
(……やべぇ、ストーリー語り始めてる、オレ……)
「ほう。日常から入ってますねえ」
「すると、誰もいない道路の向こうから
ねずみ色のタクシーが、猛スピードで向かってくるんですよ」
「それはすごいね!」
「主人公が手を挙げてもいないのに、勝手に向かってくる。
猛スピード。周りを見る主人公。だけど、誰もいない。雀のみ。
主人公の目の前まで、ギューンと来て、ぎりぎりストップ。
雀も飛んで逃げる!
ジョン・ウーみたいな演出ですね。スローで。雀なんですが。
で、勝手に後部座席のドアが開くんです。
バ・タン…と。
突然の出来事に、不思議に思うも、まぁいいやと
まだ酒が残ったボケボケした頭で、主人公、ドアから、シートに座ろうとします。
すると!
奥の座席に、アンジェラ・アキが座ってて、焼きそばを食べているんです!」
「アンジェラ・アキ!」
「アンジェラ・アキが、ものすごい勢いで
透明のプラスチックに入った、持ち帰り用の焼きそばを
ズバババ、ズバババと食べているんです」
(……やべぇ、乗ってきた……どこまでいくんだろ、これ……)
「なんで焼きそばを、また?」
「腹が減っているからです。
冬眠でもないのに、腹がいっぱいで食事をするのは、人間特有の行為ですが
この場合、本気で腹が減っているんです。
……で、主人公、シートに座ろうとしたのは、いいんですけど
シートの奥で、焼きそば食べてる、女の存在にびっくりするわけです。
頭、ゴチーン、なんてぶつけて。
でも、既に乗客が、そこにいるのもおかしいんで、降りようとします。
すると、アンジェラ・アキが言うんです。
『マテ〜ヨ』と」
「マテ〜ヨ(マネして笑う)」
「マテーヨと言われ、主人公が奥のシートを見ると
アンジェラは、焼きそばをシートに置いて、ピストルの銃口を向けてくる。突然。
主人公は、あわわわわ…と驚いて、また、同じとこに頭をぶつけたりします。
で、頭イテテ……、なんてやってるうちに、ドアが「バン!」と閉まります。
アンジェラ・アキの運転手に対する、『イケ〜ヨ』という言葉で」
「なんでまた、ピストルを?」
(……「イケーヨ」とは言わないのか……)
「アンジェラ・アキは逃走しているのです。
ある場所まで、急いで逃げなければならない。
それでタクシーをまず、ジャックした。
が、そのタクシーの運転手は、青森の八戸出身で、その日が初めての出勤日。
だから、道がさっぱりわからないんです。
しかも、初めての客だったりしたもんだから、まだ金も全然持ってない。
長距離の高速すら乗れないかもしれない。
それで、主人公を捕まえることにしたんです。
あ、ここ、そのシーンは回想で入ります、このタイミングで。
回想は白黒のアニメーションです。
アンジェラ・ミーツ・タクシードライバー。
初めての客だから、もう嬉しくて嬉しくて、ニコニコ笑顔でアンジェラを乗せます。
キャンディー、薦めたりして。
……あ、そのキャンディだけ色が付いていて、赤いんです……」
(……なに、言ってんだ、オレ……)
「で、どうなっていくんですか?」
「アンジェラには逃走する理由があったんです。
それが、早朝の道路を爆走する、タクシーの中の会話でだんだんとわかっていきます。
ま、ロードムービー的な展開ですね。
実際、ロードの上を走っているわけですし。
主人公は、それをふんふんと聞いている。聞き続ける。
巻き込まれたのを、もう諦めている様子で。ネクタイなんかもゆるめちゃって。
そのアンジェラの話の核が、自分の幼少期のトラウマに重なったりして
そういうこともあって、ふんふんと聞いています。
アンジェラも誰かに伝えたい様子で」
(……どこに転ぶんだ? この話の展開……)
「どういう背景があったんですか?」
「それがですね、実は、運転手も関係しているんです。
それが、アンジェラの会話でわかるんです。
そこから、ドラマが始まっていくんです。
それまでは、アンジェラに脅されて、仕方なく運転していた運転手ですが
主人公とアンジェラの会話から、気になる単語が出てくる」
「それは?」
「『ジャズ』と『ブルーベリー』。
八戸はブルーベリーの産地ですから。ジャズも有名です。
もうこの映画のタイトル『ブルーベリージャズ』でもいいくらいです。
あ、『ジャズとブルーベリー』のほうがいいですね。
アンジェラは、まだライブ歌手の駆け出し、みたいな感じなんですが
母が、ジャズのシンガーなんです。ステージ中に何者かに銃殺されています。
父はアメリカ人で、オレゴン出身。ブルーベリー農園を営んでいたんです」
「それが、運転手とどう絡むんですか?」
「ここではまだ、観客にわかりません。
(……オレも、まだわかりません……)
だけど、運転手は、主人公とアンジェラの会話を聞いていて、気付くんです。
自分が家族を捨て、八戸を追われた理由。それとの密接な関係に。
サービスエリアで、主人公は、追加の焼きそばの買い出しに行かされます。
強い日差しの中、大盛りを3つ買って、戻ってきて、サービスエリアを出発する。
再度、高速に入って、ドライブが始まった時……。
そこから、ゆっくりと、立場が逆転していくんです。
まず、いきなり運転手がカーステレオをガンガン鳴らす。
それをアンジェラが「ルセーンダヨ!」と怒り、焼きそばを投げつけると
運転中なのに、運転手が振り返る。
頭から顔から肩まで、焼きそばが乗ってます。
エクステンションみたいな感じです。
運転手はニヤっと笑い「この曲……、このジャズの曲、お母さんの持ち歌だったよな?
『サマー・ブルドッグ』……いい歌だ」とアンジェラに訊く……」
(……あ、ブルーベリーが不作の年があって……っていう設定にしよう……)
……と、こんな感じで10分くらい。
「それ、まとめてよ!」と興奮して言うかと思ったら
「そうやって、デタラメな話、急に作れるんですか……?」
終わってしまった『DEATH NOTE』。
週刊誌上での終了を知った時はショックだった。
それから、単行本が出る今日まで、情報を遮断。
さっき、読み終えた。
いつかは物語は終わるし
ピークを過ぎた作品を読み続けるよりいい。
まだ、読んでいない人も多いだろうから
あまり、感想は書かないでおこうっと。
あぁ、終わってしまった……。
とはいえ、『HOW TO READ 13』という名の
公式解析マニュアルが出るようですね。
(13というのがウマいですね。本編の話数も108話だし)
そうですよ!
まだ、明かされてない大きな謎があるじゃないですか!
原作者の正体。
ロングインタビューもあるようですし。
それが最後の謎!
ガモ……<ドクン!>……うっ。
下の画像はPVより。
Nickelbackの「Savin Me」。
『DEATH NOTE』のPVとして見ると面白いですよ。
(上の画像をクリックするとビデオが流れるページへ飛びます)
VCORN(Vコーン)が好きだ。
VCORNはパイロット社の水性ボールペン。
サササとメモをしたり、絵を描いたり、譜面を書いたりと
どんな時にも役立つ、決して裏切らない。
今出ているモノマガジンで、水性ボールペンの特集をしており
僕も参加させていただいた。
他の方々が、モンブランとか、ルイヴィトンなど、高級ボールペンを薦める中
僕の「この1本!」は、もちろん、VCORNである。
VCORNが素晴らしいのは、まず途切れないということ。
水性ボールペンで最悪なのは、書いているうちに途切れること。
あれはイライラする。最も途切れるのは、駅においてあるやつだ。
あれが、水性ボールペンの印象を悪くしている。
VCORNは、いつでも書ける。
キャップを外して、「ホイ」ですぐ書ける。
で、途切れない。素晴らしい。
何よりも素晴らしいのは、100円だということ。
こんな素晴らしいペンが100円ですよ!
水性ボールペンにおいて、大切な要素は、書き味以外に3つある。
1つは、「書き続けて疲れない」ということ。
つぎに、「無くしてもいいや」と思えること。
そして、気軽に「人にあげられる」こと。
水性ボールペンは、万年筆ではない。
「気軽なペン」こそ、水性ボールペンなのではないだろうか。
そして、その上で最も優れた商品は、パイロットのVCORNではないだろうか。
コンビニには売っていないことが多いのですが
少しでも大きめの文房具屋(有隣堂など)だったら、必ず売っています。
一度、試してみてください。
よろしかったら、「your favorite pen」に。
70年前後生まれのあなたに贈る、このクイズ!
同世代・音楽クイズ!!
『同世代・音楽クイズ!』は
「見たことあるのに思い出せない……」
「あ、これ、知ってる……。けど、なんだっけ?」
「どっかで……見た……ような……?」
といった(どんな説明だ)
70年前後生まれだったら、1度は見たことあるんだけど
ずいぶん年取っちゃって、記憶が微妙にボケかけている状態を
認識するための……いや、楽しむことを目的とした
ミュージッククリップの1コマを使ったクイズです。
制限時間は、リンクが切れるまで。
今回は、「洋楽」そして「アニメ絵」をテーマに問題を揃えました!
さて、いってみましょう!
同世代・音楽クイズ!!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
では、初級問題。(といいつつ、洋楽に詳しくないともうアウト)
< 第 一 問 >
……さて、この人たち、見覚えありますか?
初級ということで、バンド名だけでも正解としましょう。
おっと「バンド名」だなんて…。Dで始まるロックバンド名だなんて…。
ついでにヒントにもなるので……。サビ、こんな歌詞だって知ってました?
We gotta install microwawve ovens. Custom kitchen deliveries.
We gotta move these refrigerators. We gotta move these color TV's
====答えはこちら===
(クリックするとビデオが流れるページへ飛びます)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
続いて中級問題。
< 第 二 問 >
……さて、この顔、見覚えありますか?
誰の、なんのビデオクリップに登場した人でしょう?
ヒント! このビデオは、全編、こんな感じです。
====答えはこちら===
(クリックするとビデオが流れるページへ飛びます)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
最後にカルト問題を。
これ、わかったらすごいなあ。
< 第 三 問 >
……さて、このアニメ、なんでしょう?
誰の、なんのビデオクリップに登場した人でしょう?
ヒント! アーティストは、2人です。
====答えはこちら===
(クリックするとビデオが流れるページへ飛びます)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
なんてこと、できるんですね。
「YouTube」ってすごいなあ。