enoblogbanner2011.png
kenjienotwitter.png


July 17, 2006


linepen.jpg
川本真琴

makotokawamoto.jpg
(上の画像をクリックするとビデオが流れるページへ飛びます)

川本真琴は素晴らしいと思う。

当時は、忙しかったこともあり、CDしか聞いていなかった。
今もあまりテレビは見ないが、当時はさっぱり見ていなかった。
なので、今になって、CDとは違うライブの演奏や
トークなどを見ることができる。
ありがとう、YouTube。
そして、アップしてくれる人たち。

楽曲の素晴らしさ=詩と曲、声と編曲の素晴らしさだけだったのが
YouTubeのおかげで、パーソナリティをもっと知ることができる。
そういう流れで起こった、再評価。
再評価というか、再ハマり。

詩が凄い。ステキ。
独特の色合いと、空気感。

常に歌われる「わたし」と「あなた」との距離。

『1/2』では「境界線みたいな身体が邪魔だね」と歌っていた。

======================
『桜』より(サビ)

桜になりたい いっぱい 風の中で いっぱい
ひとりぼっちになる練習してるの
深呼吸の途中 できない できない できない
======================

すごい歌詞ですよ。
素晴らしいアイデアと文章。

======================
『桜』より(サビ前)

「絶交だ」って彫った横に 「今度こそ絶交だ」って彫った
誰も気付かない机の上 あたしたちがそっと息している
======================

「あたしたち」と、ここで歌うことの意味。

歌の出だしから「卒業証書」を「かえっこしよう」と二人の情景を見せ
それからずっと、二人を前提とした描写が続く。
そして、歌の主人公を「あたしたち」と呼ぶ。

それが、上のサビに繋がっていく。
この「あたしたち」があるおかげで、思い切り「あたし」が歌えるのだ。
そして、サビの最後
「"あたし"と "あたしの手"が "あなた"に 触れた時
 できない できない できない」

「あたし」より先に、「あたしたち」が出てくる歌なんて他に知りません。
Yellow Submarineだって、We Can Work It Outだって
「We」より「I」が先ですよ。

「We」を選ぶという、その選択が素晴らしい。

一番上の写真をクリックすると、クリップを見ることができますが
最初のほう、歌詞、ちゃんと歌えていないんだよね。
(でも、このビデオが「歌」は一番いいと思う)


歌詞が歌えているものは、こちらをクリックしてください。
(クリックするとビデオが流れるページへ飛びます)

tokikakekoma.jpg

前に紹介した『時をかける少女』って
川本真琴の曲がぴったりですね。
『桜』もあっているし、『1/2』もほんとにあっている。
ぜひ、聞いてみてほしい。
こっちの方が、カラっとして主題歌としてあっているんじゃないの?

と……そんな映画ですので、そういう感じが好きな方は是非。


Posted by eno at July 17, 2006 04:37 AM


そのほかのブログ記事(最新30)