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July 27, 2006


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飛行機での移動。
雲の上には別の世界が広がっている。

いつもとは違う世界がそこにある。
まるで世界の舞台裏を覗いたような
いつもとは違う世界。
何もない世界。

飛行機はそこを飛ぶ。
いつもの世界から、そこの世界を通って
また、いつもの世界へと向かう。

飛行距離が短い場合は、あまり高い高度は飛んでくれないが
長距離のフライトでは、かなり高い位置で巡航してくれる。
雲のちょっと上ではなく、雲のまあまあ上が好きだ。
あの何もない世界に行きたいなあと、たまに思う。

いつもの日常、地上には、いろんなものがある。
人もいっぱいいるし、車も走るし、ビルなどの建物もいっぱいある。
自然が作り出したものもあるし、人間の脳が作り出したものもある。
いずれにせよ、いろんなものが、いっぱいある。

雲の上の世界は、「何もない」という感覚になる。
静かな世界。
蒼の世界。

何もない。誰もいない。
いつも住んでいる対流圏から上がっていくと
もうすぐそこには成層圏という世界。
窓に遮断された向こうの世界へ心だけ飛んでいく。


Posted by eno at July 27, 2006 04:43 AM


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