ソファで眠る、次男を見つめる。
手をきゅっと握って。
真剣な顔で、なにかを夢見ている。
じっと見て、ずっと見ても、なにも気付かない。
じっと見て、ずっと見ても、まだ寝ている。
この子は、なんだろう、と思う。
まだ、家族になって、仲間になって2年しか経ってないから
ずいぶん、最近できた、知り合いのようでもある。
いろいろ話すようになったのは、まだ最近だし。
「おーい、お前、だれなんだー?」と小声で声をかける。
暑いかな? と、小さな顔の前髪を、かきあげてやる。
額にうっすらとかいた汗が、僕の手に馴染む。
この子は、ほんと、なんなんだろう?
と、ソファで眠る、次男を見つめる。
夏の、ちょっとした、止まったような時間。
親父も、同じような気持ちで、僕を見ていたのかなあ。