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October 31, 2008


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「ブー!」「ンー!」

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家に帰ると、下の息子が、「構え。構え」と言う。
実際には、「うーうー」とか「あーあー」だが。

「ミニカーで一緒に遊ぼう!」と言う。
実際には、「フォッ、フォッ」とか「フーフー」だが。


息子は、いつもソファで、ミニカーで遊んでいる。

最近、パトカーと、救急車と、バスが、特別な存在のようだ。
道で出会うと、「ンーンー!」と、興奮する。

パトカーと、救急車と、バス、それ以外の車、といった区分けのようだ。

その3種類だけ、見つけると、「ンー!」と興奮する。


先日、カミさんが、厚紙を手に、「パトカーを描いてやってくれ」と言った。

ご丁寧に、赤と黒のマジックも手渡された。

そんなのお安いご用……。


……しかし、気付く。

相手が成長した子どもであれば、パトカー的なものを書けば
ある種の記号的表現でも、それが、パトカーであると理解してくれる。

しかし、まだ1歳半に満たない、この子は
そういう記号では、わかってくれないだろう。

白い車+下半身が黒+上に赤いランプ=パトカーですね、というわけにはいかない。


丁寧に書かないと。

というか、上手に書かないと……。

気合いが入る……。


手書きの画力が、求められるなんて、いつぶりのことだろう。


これで、書いてみせて、無反応だったら、だいぶショックだ。


ヘッドライトを描いたくらいで手が止まる。

難しいと思うと、よけいに難しくなる。

車体が必要以上に流線型になり、タイヤの立体感が崩れる。

ていうか、なんで、ナナメ前なんていう角度から、描き始めちゃったんだろ、と反省する。


描き終える。


息子は、まだソファで、ミニカーで遊んでいる。


「よお!」と、息子を呼んだ。

息子は、「?」と振り向く。


絵をパッと見せ、「ブブーン!」と言う。


「ブブーン」と口で言って、絵を横に動かしたのは、反則かもしれない。

モノマネで「福山雅治です…」と言っちゃうようなものだ。


「?」と、一瞬時間が止まった。


「ブブブーン!」と、さらに絵を動かす。


すると


「ンー! ンー!」


と、興奮してくれた。


やった!!


「ブブブーン!」と続ける。

「ンーンー!」と、指を指して興奮している。


「ブブー!」

「ンー!」

「ブンブゥゥーー!」

「ン! ンー!」

「ブン、ブブブーー!」

「ンー! ンー!」


コミュケーションの成立。


調子に乗って、その後、救急車も描いた。


Posted by eno at October 31, 2008 12:39 AM


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