最初は、1泊で東京に戻るはずだったのが
仕事が終わらず、もう1泊となった。
再度、ホテルを予約したが、仕事が長引いたので
チェックインする頃には、もう2時半になっていた。
出発は、7時過ぎ。
4時間ちょいしかいられないので
ホテルに泊まらず、そのへんで映画でも見ればとも思うが
本日のライブDJの準備が終わっておらず、部屋が必要。
ベッドで眠ることはないんだけど。作業場が必要なのだ。
ホテルにチェックインすると
「本日、部屋がかなり埋まっておりまして」とホテルマン。
予約してあるわけで、どういう意味かしら?
と思うと、部屋をアップグレードさせてくれ、とのこと。
小さくなるのは嫌だけど、大きく立派になるのは、まったく問題ない。
いずれにせよ、ベッドは使わないので
ほんとのこと言ったら、テーブル1つあれば充分なんだけど。
「ただ……」と、なんとも困った顔をしているので訊くと
「部屋のほう、かなり大きくなっておりまして……」と言う。
だから、広いぶんにはまったく問題ないと言ってるじゃないかと伝えると
「では、ロイヤルスィートをご案内いたします」と言われる。
ロイヤルスィート?
部屋に入って驚いた。ホテルで1番の部屋らしい。
それが、上の写真。
なんだこれ、マンガか?
倒れている老人を救ったら国王で、邸宅に招かれたみたいだ。
伝わりづらいかもしれないが、この写真で見えてる部分だけで
たぶん、100㎡近くあると思う。
20人くらいでパーティできるんじゃないだろうか。
ありがたいことに、テーブルが3つもある。
1つは8人掛けの会議用テーブルだ。
ゲーム音楽の選曲に困ったら会議しよう、1人で。
もう1つは、団らん用のソファがあるテーブル。
ここで完成したテイクを後で聴くことにした。
そして、1人掛けの、重厚なデスク。
ここに、マックを置いて、メインの作業スペースにすることに決定。
しかし……。
よく考えたら、ベッドがどこにもない。
あれ?
ずっと作業をするので、ベッドはいらないと言ったが
ベッドがないとはどういうことだ。
と、階段を発見。
なぬ? メゾネット?
螺旋状になっている階段を発見した。
まるで、ドラクエだ。
勇者は階段を発見した。
今日のライブでドラクエのテーマも、やることに決めた。
ありがたい。1曲決まった。
階段を、下りていくと、下のフロアーは、ベッドルーム。
上のフロアと同じ広さのベッドルームと、もう1つ部屋があって
そこにもテーブルがあったが、さすがに使いみちがない。
と、ロイヤルスィートルームで宿泊。
なにがすごいって、ロイヤルスィートルームの200㎡くらいある中
1人で、テーブルでずっと、マックで作業していたことだ。
2㎡くらいしか使っていない。
結局、大きな2つのベッドには触れてもいない。
このホテルの歴史が、どれだけあるのか知らないが
ロイヤルスィートルームに、4時間くらいしか滞在しなかった人はいなかっただろう。
そもそも、1人で過ごす人もいないと思うが。
それよりなにより、ロイヤルスィートルームのシャンデリアの下で
ファミコンとか、80年代の、ピコピコしたゲームサウンドの波形を
切ったり貼ったりしているやつは、この先もいないと思う。たぶん。
以前も告知しましたが、本日、渋谷のSECOでのゲームミュージックのイベント
ぜひ、いらしてください。僕は日付が変わるあたりで出演です。
ロイヤルスィートのサウンドが聞こえるかもしれません。
作業中のデスク。ここでずっとピコピコやってました。
MOTHERの曲って、いいなあ。