宇宙。
もし、ほかにも宇宙があるのであれば
僕らのいる「この宇宙」というのは、どうしてこうも
数学的なのだろう。
いや、数学的なんていう難しいことではなく
算数的、といってよいくらいのもの。
2つの物体。
それは、リンゴと地球でもいいし
地球と太陽でも、地球と月でもなんでもいい。
2つの物体の間には、引力が働いている。
その2つの物体の間の距離が離れると
引力は、その距離の「2乗」ぶん小さくなる。
それはなんで?
なんで、そうも算数的なのだろう。
なぜ、そうキレイに算数的なの?
ガリレオが、ピサの斜塔から、球を落としたとき
球が落下する距離は、経過した時間の「2乗」ぶんとなった。
最初の1秒の距離に対して、2秒間ではその4倍、3秒間ではその9倍……。
もちろん、それは、いまも変わらない。
それはなんで?
なんで、そうも算数的なのだろう。
なぜ、そうキレイに算数的になっているのだろう。
自然法則の解明や、物理学の発達のおかげで
いま生きている、この現在の社会が存在している。
打ち上げられたスペースシャトルは
ミッションを達成して、地球に戻ってくることができる。
しかし、そんな難しい話ではなく
その、そもそもの基本となっている法則は
なぜ、そんなに簡単に、そしてキレイな、算数的なのだろう。
どうして、「2乗」とか「2倍」とか「3乗」などという
キレイな、算数的な関わりが、法則の中で出てくるのだろう。
ややこしい数ではなく。ややこしい計算でもなく。
まるで、誰かが設計したプログラムの中にいるみたいだ。
なぜ、2つの磁石を引き離すと
その引き合う力は、引き離した距離の「3乗」ぶん、弱くなるの?
子どもの頃、学校で習ったこと。
あまりに基本すぎて、その頃はバカすぎて
「そうなります」と言われれば
「そうですか」と、素直に覚えたものだが
「なんで?」と、疑問に思うべきだった。
で、思う。
なんで?