少し先に出席するイベントで、英語のプロフィールが必要とのことで
そんなやりとりをする中、Wikipediaで初めて、自分のプロフィールを見た。
日本のWikipediaではなく、本家、英語のWikipedia。
そうなのか。僕の紹介はvideo game designerより前に、musicianが来るのか。
などなど思いつつも、ちょっとしたミスも感じつつ、ある1つのことに気付いた。
このblogへのリンクがないのである。
べつにこのblogへのリンクがないことを嘆いたり、悲しんだりしているわけではない。
ずーっと、勝手に、Wikipediaに、このblogへのリンクがあるのだと思っていたのだ。
話が見えないと思うが、ちょっと先に進める。
いま、このblogには、なにも解析するようなものは入れてないが
かなり前に、解析ツールを、短い期間入れていたことがあった。
ページビューがどれくらいとか、ユニークユーザーが何人とか
そんなものを見ている自分が気持ち悪くなって、外しちゃったんだけども。
そのとき、意外なことで驚いたのは、海外からのアクセスの多さだった。
どのくらいかは覚えていないし、いずれせによ
すごく多い、というわけではないんだけど
こんな日本語だけのblogに、よく、アクセスがあるなあ。と。
僕が、ビジュアル系のバンドメンバーだったら、まだわかる。
いや、ごめん。やっぱり、それでも理解できない。
日本語が読める外国人も多くないと思うので
オンラインの翻訳サービスでも使って読んでいるのだろうか。
と思い、いま翻訳サービスに、このblogのURLを突っ込んでみたのだが
ちょっと……読むのは、厳しいよなあ、と思う。
なんか、散文みたいというか、どこかポエトリーになってカッコよいが
うまいこと、翻訳サービスのミスというか、癖を見抜いて
頭の中で、再翻訳しないと、意味がかなりわからないと思う。
実際、アメリカに住んでいる友人が、たまに翻訳サービスを使って
このblogを読んでいるが、意味がわからなくて面白いと言っていた。
もし、僕が、ここに最新情報なんかを書いているのだとしたら
無理して読むというのも、まだ、ちょっとわかるんだけど。
書いているのは、恵比寿の定食屋のこととか、「ホワーレの香り」とかだ。
「ホワーレの香り」なんて、翻訳サービスで訳して読んだところで
たぶん、意味、さっぱり伝わらないだろう。
僕が肉離れになったことを、イタリアに住んでいる人が
イタリア語に翻訳して、「オー、イーノ、ニクバナレカー。カワイソウ」
なんて思っているのだろうか。んー、ぜんぜん、わからない。
と、そのモチベーションというか、本気で意味がわからないのだが
それなりに海外からのアクセスがある。
もしかしたら、その期間だけなのかもしれないけど。
長くなった。
やっと本題。
そういった、奇妙な現象の理由はさておいて
このblogにどうやって辿り着いているのだろう、というのも不思議だった。
というのは、Kenji Enoで検索したところで、このblogは、上位には出てこないからだ。
「eno blog」としか書いてないし。
それで、1つの僕なりの答えとして
きっと、Wikipediaにこのblogへのリンクがあって
そこから飛んできているのだなあと思っていたのだ。
そう勝手に解決していたのだ。
と思っていたんだけど、Wikipediaにはなかった。
というのが、この文章の冒頭。
これで、また、謎がさらに増えた。
そして、「謎だなあ」、などと思っていたところ。
昨日のこと。
海外から、このblogのメールアドレス宛に、メールが届いた。
それは、そんなに珍しいこともでなくて
たまに、アメリカや、イギリスや、ドイツとかからも届いたりする。
もちろん、そんなには多くないけれど。
メールを使った、インタビュー依頼だったりすることもある。
しかし、昨日、届いたのは、ポルトガルからだった。
いや、インターネット上では、ポルトガルも、イギリスも
神奈川県だって、同じことではあるのだが、初めてのことだったので
なんというか、驚いた。
インターネットの力はすごい。
距離を一気に縮めてしまう。
ポルトガルの人が、種子島に漂着したのは、天文12年のこと。
それが初めてのポルトガルと日本の交流であり
日本人にとっては、初めてのヨーロッパ人との出会いだった。
それから465年経って、ほいっとメールが届いた。
届けられたのは、鉄砲ではなく、暖かい文章だった。