先日、人に「香り」を伝えようとしたことがあった。
とあるところの樹木が、いい香りではあるが、少し変わっていたからだ。
しかし、それをうまく伝える表現がない。
香りって、なんで表現手段がないのだろう。
「花のような香り」とか、そういう、直接的な表現しか存在しない。
もしくは、「おいしそうな香り」とか、感情的なもの。
例えば、味であれば、「にがい」とか
「甘い」とか「辛い」とか、いっぱい存在するわけだ。
視覚になれば、それはもう山ほど存在する。
おや、聴覚は……と思ったが
高い音、低い音、固いとか柔らかい、というのもある。
透明感のある音だね、なんていうときもある。
しかし、香りは
くさいとか、いい香り、というくらいで
なぜ、ほかに表現がないんだろう。
繰り返すが、「コーヒーのような」とか、そういうものではなく。
逆にいえば、「コーヒーのような香り」とか「リンゴのような香り」とか
表現できてしまっている時点で、香りというのは
ずいぶん、いい加減なのかも、と思ってしまう。
もし、視覚的な表現として
「リンゴのような形」って言ったら、もうそれは
絶対、リンゴにかなり似た形状をしているわけで。
それは、なぜだろう?
せめて、味と同じくらい
ざっくりとしたバリエーションがあってもよいはずだ。
じゃ、考えよう。
定義しよう。
1)「ホワーレ」:花の香り
2)「シャバダン」:レモンなど柑橘系フルーツの香り
3)「ラパダン」:トロピカル系フルーツの香り
4)「ベリゾン」:ベリー系フルーツの香り
5)「クレメール」:ケーキなどの甘い香り
6)「ラネッチェ」:シナモンやクローブなどスパイスの香り
7)「ベラレーレ」:コーヒーやチョコなど、焦げの香り
8)「トリュホーゼ」:トリュフの香り
9)「セバーン」:樹木、森林の香り
10)「モワンタス」:動物の香り
11)「ヒューマンタス」:人間の体臭
12)「サヴァッテ」:魚の生臭い香り
13)「ゲバレスティ」:排泄物やおならの香り
このくらいあれば、だいたい足りるのだろうか?
みなさん、明日から、使ってください。
ケーキの箱を開けて「う〜ん。クレメール」
誰かのオナラを感じたら「ゲバレスティ!」
そういえば、昨日、紹介した、デモ曲ですが
Googleの転送量かページビューのリミットを超えてしまって
一時的にダウンロードできなくなったようです。
なんだか、限定販売みたいですね。
無料とはいえ、ヒットしたみたいで嬉しい。
しばらくしたら、回復する……と思います。