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June 30, 2008


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ホタルの光

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ホタルを見に行った。

といっても、恵比寿。
渋谷区ふれあい植物センター。

いまのオフィスの前の場所から徒歩数分のところだというのに
というか、恵比寿に初めて引っ越したときからもう20年近く経つというのに
渋谷区に植物園があるとは知らなかった。

行ったのは最終日で、残念なことに昨日までなのだが
ホタル鑑賞会「ホタルの夕べ」という催し物があるという情報をいただき
家族で、ホタルを見にいった。


噴霧器からシュワシュワと霧が出てくるガーデンで
小さなホタルが、足下に、目の前に、頭の上に、飛んでいた。

たくさんの植物が生きている匂いと
噴霧器による、ものすごい湿度
そして、自律したLEDが飛んでいるかのようなホタルの光で
短い時間ではあったが、東京都渋谷区にいるとは思えない世界の空気を浴びた。


もともとはカミさんからの提案で
1歳になった下の子が、ずっとずっと泣いて、泣いて、泣きまくって
「もうホタルでも見て『わぁ〜!』とか言わんと、やってられへん」
という、実に幻想的かつ具体的なリクエストによって、実行されたのだが
僕も息子も、満足いく、気分転換となった。
下の子も、目の前を飛ぶ緑の光を、ずっと追っていた。


しかし、1歳くらいの頃の子育ても大変だ。
うまく意思疎通が図れない。お互いに。
なんで、泣いているのか、わからない。母親は。
なんで、困っているのか、わからない。赤ちゃんは。

どうにかならないものだろうかと思い
よく考えれば、僕がそこにうまく介入できていないところに原因の1つがある
と、いまになって反省する。


もうちょっと、カミさんの、いまの人生を、楽しく、元気にさせなければならない。
気分転換をホタルに求めたのは、大きなサインだ。
ホタルの光はサインだった。


ホタルの光に、僕の存在が負けている場合ではない。
ホタルの光以上に、晴れやかな気分にさせるのが、僕のやるべきことなのだ。

ホタルのクソ小さい光の集まりなんて、そんなものに頼られて、どうするんだ?

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打倒、ホタル。


Posted by eno at June 30, 2008 07:54 AM


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