ジョーイに、さくらんぼを贈ってもらう。
仕事をきりの良いところで終えて、帰り
息子のテストで間違ったところを、一緒に復讐し、良い解法を教え
終わって、また、仕事に戻る。23時。
いつから、こんな、理想のパパ像、みたいな男になったのだろう。
気持ちが悪い。
息子の間違った問題を見てみると、計算間違いが多い。
ちょっとしたミスではあるが、それが多いと、大きなミスである。
問題を読む。
「えーと、ある学校では、女子のほうが男子より、10%生徒が多い。
女子の生徒が324人だったとき、全校生徒は……って
おい、お前、答えが、こんな人数になるわけないじゃん!
どんな学校だよ。地方都市か。
だいたい、女子が324人っていうんだから
だいたいで、『ほぅ、これくらい』、ってわかるじゃん」
例えば、この場合、女子が324人ってことは
全体で、ざっくり考えて、600人くらい、であることがわかる。
もし、ちゃんと計算した結果、答えが、その、『ほぅ、このくらい』の数から
ずいぶん、かけ離れているなら、それは計算ミスだ。
また、違う問題を読む。
答えを見る。
その問題の答えも計算ミスだ。
『ほぅ、これくらい』の数から、ずいぶんかけ離れている。
「ははあ。なるほど」と気付く。
あまり気にしていなかったが、自分の場合は、こういうとき
先に頭で、『ほぅ、これくらい』という
「ざっくり計算」をやっているようだ。
それで、ちゃんと計算してみて、かけ離れているなら
計算の立て方が間違っているか、単純に計算ミスである。
なるほど。
これは、息子に教えてあげるべきテクニックだ。
と、教えてやる。
この、『ほぅ、これくらい』方法は、重要ではないだろうか。
「そのとき、温度は何度でしょう?」=「答え:285℃」
みたいなアホな間違いもなくなるというものだ。
計算を信じてしまうと、こういうミスが起きる。
テストが終わってから、「見直し」する時間があればいいが、ないときも多い。
そもそも、すべての問題で、『ほぅ、これくらい』と
「ざっくり回答」を、先に出していれば、間違いはかなりなくなる。
「ざっくり回答」にかかる時間は、数秒だし。
大人にとっては、経験を重ねて、当たり前のことでも
子どもには、まだ、わからない、或いは、知らないやり方がある。
僕が、ちょっとした教育文化人だったら
これくらいのことで、新書を出してしまう勢いだ。
しかし、新書って、まとめたら10ページくらいになる内容の薄い本、多いよね。
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