enoblogbanner2011.png
kenjienotwitter.png


May 25, 2008


linepen.jpg
勉強の時間

lemonsoda.jpg

国語の勉強を一緒にした。
文章問題。

間違っている、合っているだけではなく
わからないとき、ヒントやナビゲーションをしながら
息子の理解力や、得意不得意を理解して
先に活かそうということ。


やっとのことで終わる。
キリンカップのキックオフまでは、まだ時間がある。

「ふぅ」と、ソファーに座ると
「社会を手伝ってほしい」と言われる。

社会は、一人で勉強しても
あまり効率、効果がよろしくないという。

たしかに。
いま勉強しているのは、日本の国土についてだが
問題集みたいなのをやって、解けてしまったらそれまでだし
解けなくても、答えをみれば、あぁそうだったか、くらいのもの。

問題をいろんな言い回しで、いろんな方向から尋ねて
それで、ぜんぶ答えられたら、安心できるというものだ。
その役に、僕が必要であるという。

了解する。


キリンカップの前半を諦める。


一緒に、テキストを開く。
息子が回答を言って、僕が正解、不正解をチェックして
さらに、知識を1つ奥に加えていく。

例えば、「シラス台地」というのは、「白砂」と書くとか。
なぜ白砂かというと、火山から噴出したものが堆積したからだ、とか。
「あー、だから鹿児島にあるんだー」とか、そういうこと。
そうやって立体的に知識を構築すると、忘れにくい。
頭にイメージができる画的なことをなるべく加えてやる。

こっちが何十年もかけて積んできたノウハウを、フル活用。


そして、なにより、どのへんが不得意かを見抜いて
テキストが終わったら、僕が問題をアレンジして、答えさせる。

息子は、いままでの勉強で、それが役に立ったらしく
その効果から、一緒に勉強を依頼してきたようだ。

まるで、仕事の効果が高かったから
クライアントから、再度、仕事の依頼があったような感じ。


聞こえない、キックオフの笛を聞きながら、社会をスタートする。

しかし、いきなり躓く。
子も親も。

僕がテキストを読む。

「日本の海岸線の長さは、約?kmである。わかるか?」
「えーと……」
「あのさ、実はオレ、わからない……」
「えー?」
「知るか、そんなもん」

答え、「約3万4000km」
親子で「へぇー」

次の問題。

「日本にある島の数は、約?千である」
「えーと……」
「これは、オレ知ってる……と思う」
「え、いくつあるの?」
「たしか約6千じゃなかったっけ?」

答え、「約7千」

「……あれ? たしか、約6千って……。
 あ、増えたんだよ、きっと。太陽系の惑星の数が変わったように
 「島」と認める基準が変わったんだ。そうだ。そうだ」

そんな調子。

ナントカ山脈とか、ナニナニ川とか、ナントカ半島とか
そういうのは、知っていることも多いが
日頃、使わない知識は、さっぱりわからない。

ちょっと難しいクイズをやっているかのようである。


しばらく、勉強を続けて、テキストをパタンと閉じる。

ソファに座り、リモコンでテレビの電源を入れると
後半のホイッスルが吹かれたところだった。

1−0。
前半で1点入れたようだ。

得点シーンは失ったが
海岸線の長さと、日本の島の数を学習した。


父子で、後半45分、思い切り、日本代表を応援した。

やっぱ、サッカーのほうが面白いな。

なあ、息子よ。


Posted by eno at May 25, 2008 02:15 AM


そのほかのブログ記事(最新30)