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May 23, 2008


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ママとパパと子。

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息子が1歳になった。

37歳が、38歳になったのとはずいぶん違って
生まれてきた子が、1歳を迎えたというのは喜ばしい。

彼にとって、この世界は、まだたった1年なのだ。


子どもってなんだろう、と思う。
父親ってなんだろう、と思う。

よく考え込んでしまう。

僕は父親であるが、産んだわけではない。
産んだのはカミさんだし、四六時中一緒にいるのもカミさんだ。


たまにつらくなる。

カミさんが、なにかの用事で離れたとき。

僕は息子を抱いていると、息子はカミさんがいないことに気付く。

すると泣く。

「ママー! ママー!」と大泣きする。


僕の腕から離れ、カミさんを、ママを、必死で探そうとする。
ママがいないことに気付いて、本気で焦っている。
僕の腕なんかに、いる場合じゃないのだ。


探したところで、いないわけだし
勝手にふらふらしててはあぶないので
腕から滑り落ちそうになっている息子をさらに抱き寄せる。

すると、さらに泣く。

「ママー! ママァー!!」と泣き叫ぶ。


「ママはいないけど、パパはいるよ」と言っても
通じるわけがないどころか、聞いてもいない。

息子は、ママがいなくなった、という一大事に
パニックになっている。ママがいないと困るのだ。

自分のもっとも大事な、唯一の味方であるママがいない。

近くに、誰かがいるけど、そんなのどうでもいい。


泣いて、泣いて、喉をからしても、まだ泣き続ける。

この世が、終わってしまうかのように、全身で泣く。

涙が溢れ、流れ、顔が赤くなり、喉がかれて声が出なくなる。


「マァアアア!」と、それでも叫ぶ。

全身で、つらいと、悲しいと、表現する。


「ごめんな。ごめんな。ママいまいなくてごめんな」
苦しくなる。


小さい子の面倒を見るのは、ほんとうに大変なことだけど
ママっていいなあ、と、思ってしまう。


パパもいいこと、いっぱいあるから、ママもいいことあって当然だけど。


男と女って、同じ人間だから、普段、あまり感じないけど
早い話が、本来は、ぜんぜん違う、生き物なんだなあと思う。


1歳、おめでとう!
もうちょっとでいいから、パパのことも好きになってほしいな。


Posted by eno at May 23, 2008 03:54 AM


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