Cyber-shotケータイ、SO905iCSを買った。
シルバー/ブラックモデル。
3つ前のエントリにも書いたが、少し悩んで買った。
まだまだ触っている時間が少ないので
しっかりとした評価なんて、できないレベルだが
この時点で、ものすごく好きなケータイとなった。
ケータイを好きになることなんて、珍しい。
903→905への2段階アップグレード
というのもあると思うが、いろいろな点に満足している。
もしかしたら、ほかの905シリーズでも
同じような満足が得られるのかもしれないが
「好きになった」というのは大きい。
デザインが気持ちいい。美しく、所有感がある。
他機種に比べると、かなり分厚いボディが、なぜか気にならない。
もちろん、分厚いほうが好き、ということではなく
薄いほうが、よいのだろうけど、厚みがどうこう思う前に
デザインとして好きになってしまった。
ライトの付き方や、文字フォントとか
ボタンの押し心地など、ディテールはかなり自分好みだ。
自分にとって、初のスライド式ケータイなのだが
テンキーがものすごく押しやすい。
質感、肌触りが気持ちいい。
電話もメールも快適だ。ライトも付くし。
買った当初の設定では、メニューなどの動作が
かなりトロくて心配したが、あれこれ設定をいじったら早くなった。
動作が機敏なケータイというわけではないが
前機種の903に比べたら、ぜんぜんまともだ。
驚いたのは、PoBox Pro2.0なる、文字入力の予測変換機能。
これは賢い。長い文章だったら、いままでの半分くらいの
時間で打てるのではないだろうか。これは予想外だったので驚いた。
さて、カメラ機能である。
「Cyber-shotケータイ」と言っているわけだから、それがウリだ。
大きな問題が1つある。
ここが大きな問題だ。
「Cyber-shot」を期待して買うと、がっかりすると思う。
しかし、「Cyber-shot<ケータイ>」だと思うと、満足する。
この機種の評価は、そこに集約されるのではないだろうか。
例えて言うなら、「リゾートホテルのような」という文句の
シティホテルに、リゾートホテルを期待して泊まってみたら
「リゾートホテルじゃないじゃん」というな感じである。
リゾートじゃないから、リゾートは無理だ。
だけど、普通のホテルに比べたら、居心地いいね、というような。
僕は、事前に認識していたので問題ないが
「デジカメ代わりになる」と思って買うと、期待はずれになる。
過去、ほかのキャリア・メーカーの端末でもっと
カメラの性能として優れたものは、実際あったし
同じドコモの905シリーズ、わざわざCyber-shotなんてブランドが
付いていない機種でも、性能に大差ないものもある。
しかし、1点、圧倒的に優れているところがあって
このケータイの、「スーパーマクロ」は、かなりすごい。
上の写真がそうだが、千円札のクローズアップ。
ところで、今回の写真は、Photoshopでサイズを変えているが
彩度やコントラストなどは一切いじっていない。
ご存じの方も多いと思うが、お札の「1000」の文字の下
ただのラインのように見えるが、「NIPPONGINKO」と書いてある。
肉眼でよーく見ても、視力がよくないと認識できないくらい小さく。
もしかしたら……と思って試したら、はっきり写って驚いた。
みなが持っている同じものでないと、伝わりづらいので
被写体が、お金ばかりになって、申しわけないが、上の100円も
表面に付いた傷が、しっかりと見える。
もちろん、スーパーマクロに限らず、普通の写真も
下の空の写真のように、満足いくものである。
枝の細いところまで、しっかり写っている。
しかし、繰り返すが、ほかの機種でもこのクオリティのものは存在するし
「Cyber-shot」を期待してしまうと、物足りなくなるので注意。
とはいえ、好みはあるだろうけど、上位機種であることには間違いないし
これは、「Cyber-shot<ケータイ>」なのだ。
カニカマボコであって、蟹ではない。
まだ、ぜんぜん使いこなしていないが
人の顔を検出して、ピントや明るさを最適化する機能もあるし
よくデジカメに付いている笑顔で撮の、スマイルシャッターもある。
360度パノラマ撮影なんていうのもあって、楽しいもんだ。
高輝度LEDフラッシュも、ケータイとしては明るくて使える。
シャッター音が目立つ音じゃないのもよい。
スピーカーを撮影時、無理すれば指でふさぐこともできるのもよい。
悪いところを言えば、夜景はそんなに得意ではないようだ。
あと、仕方ないのだろうけど、電池の消費が早いね。
このケータイの満足度は、使用者の性格によると思う。
ジュースが半分入っているコップがあったとき
半分も入っていると思うか、半分しか入っていないと思うか。
ポジティブに楽しめる人には、オススメしたい。
デザインの好みがあえば、楽しめるケータイだ。
「Cyber-shotというからには……」と拘っちゃう人にはオススメできない。
そこ忘れちゃえばいいだけのことなんだけど。
美味しい「カニカマボコケータイ」だ。
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