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March 06, 2008


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時間と空間

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昨日の早朝。
朝の6時。
家に帰ろうとオフィスを出ると
恵比寿の街がすごくシーンとしていた。

誰もいない交差点で、歩行者用の信号が
パカパカと点滅を繰り返していた。
やがて、赤に変わり、車用の信号が「進め」を示しても
動くものは、なにもそこにない。


もう数時間……たった2時間でも経てば
多くの人が、同じところを歩き
車も列になって、走り去っていく。
昼になれば、かなり違う顔の街に変わる。


時間軸と、空間軸、というのは面白い。


同じ場所にいても
時間を数時間、戻したり、進めたりするだけで
ぜんぜん様子は変わっていく。

早朝、朝、昼、夕方、夜、深夜。
同じ恵比寿でも、いろいろな姿を持っている。
景色だけではなく、人がその姿を作る。


24時間となると、戻したり、進めたりしても
あまり様子は、変わらなかったりする。

昨日の同じ時刻の恵比寿の街角と
今日の同じ時刻の恵比寿の街角と
明日の同じ時刻の恵比寿の街角と
ざっくり見たら、同じようなものだ。


同じ時間でも、場所を変えれば
まったく様子は変わる。

同じ朝の6時でも、恵比寿の街角と
築地の市場と、旭川の駅前とでは、ぜんぜん違う。


同じ朝の6時といっても
地球規模で移動すれば、朝の6時という時刻まで変わる。

バンクーバーは昼が過ぎたばかり。午後1時。
マドリードはいちにちが終わる。午後10時。


恵比寿から成田へ行って飛行機に乗って
マドリードまで行って、また戻ってくることはできるが
いまから、明日に行って、また「いま」に戻ってくることはできない。
当然ながら、昨日や、去年に、行くことはできない。


僕が、ここからずっと動かないでいても
時間はどんどん流れていく。

僕が、どんどん動きまわったところで
時間は変わらず流れていく。


時間は、僕に関係なく、どんどん流れていく。

僕がなにもしなくても、明日になる。

明日になると、企画書の提案だ。

そうだ。

だから、オフィスで徹夜していたんだ。

また、昨日と同じ、朝の6時がやってきてしまう。


Posted by eno at March 06, 2008 04:38 AM


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