楽しいこと。
前回、PARTYのお知らせをしたばかりですが、さらに1つ。
僕自身、すごく楽しみにしているイベントなのですが
実施まで、1ヶ月を切りましたので、部分的に公開します。
ティザーってやつですね。
○○○○さんと、4月12日に
新宿ロフトプラスワンで、トークライブやります!
タイトルは、飯野賢治と○○○○の「気になること。」
楽しい内容になると思いますので、お楽しみに。
詳細は、チケットが発売になった時点で、追ってお伝えします。
検索しちゃえばわかっちゃうかもしれませんが、まだ、さらりと。
おとろしいこと。
すでにご存じの方も多いと思うが、Amazonから大変なことが起きた。
詳しい説明は、あちこちでされておりますので、詳細は省きますが
簡単にいえば、Amazonの機能・サービスの1つである「ほしい物リスト」
に登録していたアイテム&その人、という情報が、公開されてしまった。
公開されてしまった、ではなく、正確には、公開されるもの、だった。
もともと「ほしい物リスト」というのは、例えば
僕が「YMOのCDがほしいな」と思って、「ほしい物リスト」に登録しておくと
知人の誰かが「あいつ、YMOのCDが欲しいのか、じゃプレゼントするかな」
というようなために存在した。
しかし、そうとは知らずに使っていた人が多かった。
ブックマークのように、アイテムをチェック、のような感覚で。
Amazonから、名前かメールアドレスで検索できてしまうため
そういう感覚で、本来、他人に見せようと思って使ってない人は
見せたくないもの、言い換えれば、趣味嗜好が、公開されることになってしまった。
普通のアイテムであれば、まだ問題も小さいと思うんだけど
そういうものとは知らずに、「ほしいものリスト」に登録していたのが
例えば、性癖に関連する、DVDとか、グッズだったりすることもある。
実際、被害も多くあると思います。
ゲイのDVDを登録していた男子学生さんは大変。
○○なんてものを登録していたOLさんも大変。
というようなこと。
問題なのは、Amazonの初期設定の状態が「(他人に)公開」であったこと。
これは「そういうサービスだから」ということでもあるんだけど。
さすがに、Amazonも問題に気付いて、いま現在、その機能を止めているけど
Googleを使うことによって、消してもキャッシュに残ってしまっているので
いくらでも、ある種の個人情報が、誰でも収集できてしまう。
これは、Amazon、どうするんだろうなあ。
「そういうサービスだとわからずに使っていた人が悪い」
という結論を出すのかもしれないけれど、説明が足りなさすぎるとも思う。
初期設定を「公開」とするなら、サービスを利用するときに
「他人が見てしまう可能性がありますよ」と伝えていたら、違うんだけど。
どうなるのだろう。
自分の名前が、あまりない名前の人は、特定がされやすい。
逆に、あり得る名前の人は、同姓同名の人が、自分には好ましくないものを
「ほしい物リスト」に挙げていることによって、周囲に誤解されてしまうこともある。
どちらも問題だ。
また、「誰か」になりすまして、うーんなアイテムを
「ほしい物リスト」に登録しておいて、誤解を生ませることもできてしまう。
ちなみに、僕は「ほしい物リスト」は使用していないし
本名で登録をしているわけでもございませんので
もし、僕の名前でヘンなアイテムが出ることがあっても
それは僕じゃありませんので……と一応なエクスキューズ。
これ、ほんとに、お気の毒に、本来の機能を知らずに
というか、勘違いして使っていた人は、ちょっとかわいそうですね。
今後、Amazonは、どうしていくのだろう。
企業体質が問われることになるだろう。
Googleと連携して、キャッシュ消していったりするのだろうか。
というか、そんなもの、Googleにキャッシュさせるなよという……。
それもどれも、「そういうサービスだとわからずに使っていた人が悪い」
という形になるのだろうか。
もう1つ問題。
関連して出てきたものなのですが。
こちらは、「欲しいものリスト」の使用がない人であっても
Amazonのアカウントを持っている人なら、起きてしまうこと。
……たぶん、このblogを見てくれている人の多く、ということですので注意。
こちらも詳細は避けますが(どちらも心配な方は検索などしてください)
それに関連して、「トラップ」が開発されてしまい
トラップが仕掛けられたどこかのサイトにいって、トラップを踏んでしまうと
その人の、名前とメールアドレスという個人情報が、誰かに送られてしまう。
たぶん、サイトの作り方によっては、トラップを踏むどころか
サイトにアクセスしただけでトラップが発動してしまうこともあるだろう。
知らない方も多いと思いますが、問題なのは
過去にAmazonで買い物をしている人の多くは
Amazonで閲覧とか購入後、「そのまま」にしている場合が多いと思う。
それって、実は、「ログイン」した状態のままなんです。
そのおかげで、毎度、毎度、メールアドレスとパスワードを
入れなくても済む、という利点はあるんだけど
Amazonは「ログアウト」がメインのページに存在しないため
ログアウトの行為が起きづらいのと、実際、ログアウトしようと思っても
なかなか、ログアウトの方法がわかりづらいことに問題がある。
(トップページに「△△さんではない場合、サインインしてください」とあるので
その「サインイン」をクリックすれば、ログアウトできます。
ていうか、サインインでログアウトって……)
その名もAmazonというくらいで、迷ってしまって探すのが大変だ。
これを読んで、慌てているひともいるかと思いますので、書きますが
このようなサービスには、本名で登録するのは、考えたほうがいいですね。
絶対に本名を入れてください、というサービスでない限り。
(Amazonは本名を入れるべきと思わせちゃう入力画面なんだけど)
例えば、Amazonの場合、配送先だけに名前を入れればよいわけです。
メールアドレスにしても、メインではない、登録用のものを用意するべきでしょう。
そもそも、このようなサービスを
「どこまで使うか?」は、本人次第なわけですが。
「便利」があれば、当然、「リスク」もあるわけでして。
……。
去年の11月に、趣味嗜好系のデータ漏れが
これから起こっていくだろう、ということをこのblogに書いた。
「そのうち、「えーーーっ」っていうこと、起きちゃいますぞ」と。
それが、実際に起きてしまったわけだ。
僕は、今回の事件が、これからまだまだ起きていく
誰かに自分を預けちゃうことによって起きる、事件の
最初の事件だと感じている。
もっと、もっと、大きな事件が起きるだろう。
様々なサービスや企業が、統合したり、合併したり
巨大な存在が現れれば、それこそ、大変なことになるだろう。
Microsoftが、Yahoo!を買収というニュースが、先月流れた。
そうやって大きくなった会社が、Amazonも飲み込むかもしれない。
さらにそれをGoogleが買うこともあるかもしれない。
当然のように、ポータルは吸収されていくだろう。
携帯電話のキャリアまで統合されていくかもしれない。
購買リスト、検索結果、日記、スケジュール、メールアドレス
オークション、銀行口座、写真、家族構成、電話番号、住所、本名……。
あらゆるものが繋がったとき、どんな問題が起きてもおかしくない。
いま現在だって、例えば、Googleに
自分のなにをどれだけ、「知られて」いるのだろうか。
少なくとも、オンラインという便利さに、どう付き合っていくか
ひとりひとりが、考える時期が来たのだろう。
ほんと、おとろしい話だ。