前回の続き。
読んでいないかたは、前回のエントリーから先にどうぞ。
わかりやすく説明してみます。
最初にカードを選んだとき
そのカードがハートのA=当たりである確率は、1/3ですよね。
3枚のうち、どれかが当たりなわけですから。
てことは、選んでいない2枚のほう
これを仮に「選んでない2枚側」と呼びます。
その2枚のどちらか=「選んでない2枚側」に当たりがある確率は?
そう、2/3ですよね。
そして、僕は、カードの内容を知ってますので
「選んでない2枚側」の2枚から1枚、ハズレを表にしました。
1枚、ハズレが表になりましたが
「選んでない2枚側」の、当たり確率は2/3であることに変わりません。
同じく、「選んだほうのカード」の当たり確率も変化ありません。
1/3のままです。
てことは、「選んだほうのカード」のまま(1/3)にしておくよりも
カードを変えて、「選んでない2枚側」(2/3)にしたほうが
当たる確率は、かなりアップするわけです。
ということでした。
「選んでないグループ」から、1枚ハズレが表になって
裏の状態のカードが2枚になったからって
50%:50%じゃ、ないんですよね。
……で、実は、ここからが言いたかったこと。
上の説明で、理屈は「わかって」いただけたと思うのですが
「納得」がしずらいんですよね。
「まあ、確かにそうかも……でもなあ」という感じ。
或いは
「いや、うーん。そうは思えないなあ」とか。
で、どうやったら、納得できるか?
これが大切だなあと思ったのです。
理屈じゃないんですよね、やっぱり。
納得するほうほうは簡単。
実際に3枚のトランプ(じゃなくてもよいわけですが)で
やってみるといいですよ。
「変えたとき」と「変えないとき」の、両方をやる必要はありません。
「必ず変える」というルールでやってみればよいわけです。
そのとき、ハズレだったら、「変えない」ほうがよかったわけで
「当たり」か「ハズレ」かを、チェックしておけば、わかります。
で、カミさんにやってもらいました。
実際に、トランプ3枚ゲームを、20回ほど。
すると、ほんとに変えたほうが、当たりがかなり多いのです。
みなさんも、納得ができなかったら
トランプでもなんでも、そういうものがあれば、できますので。
実際に、20回くらいやってみると
変えたほうが、2/3という値にかなり近くなるのです。
ハズレは(=変えない場合と同じ)、1/3となります。
……と、やっていただければ、実感はできると思うのですが
それでもまだ、納得いかない、というかたのために。
こういうふうに考えたら、わかると思います。
トランプを3枚ではなく
ぜんぶ使ったとして、考えてみましょう。
トランプをA〜Kまで(13枚)
ハートもクローバーもダイアもスペードも(×4)使います。
さらに、その52枚に、ジョーカー2枚を加えて
54枚、ぜんぶ使います。
(ジョーカー1枚しかない場合もありますが、54枚として話を進めますね)
さあ、54枚あります。
この54枚から、どれか1枚を、まず選びます。
どれかを選ぶとして…………まぁ、当たらないでしょ。
確率がどう、とかいうのは、もう置いといていいです。
54枚から1枚、当たりを選ぶんだから、そりゃ当たらない。
3枚とは違って、当てるのは、かなり難しい。
逆にいうと、選んだカード以外の、53枚のカードのほうに
当たりがある可能性は、かなり高いですよね。
選んでない、残りのほうに当たりがありそうですよね?
では、あなたが選んだカード以外の53枚
=選んでいない53枚のカードを、1枚1枚、表にしていきます。
もう大サービスです。
また1枚、また1枚と、候補を消していきます。
また1枚、また1枚と……。どんどんなくなります。
そして、最後には、選んでない53枚のカードから、1枚だけを残して。
……って、考えたら、その1枚のほうが
「当たり」だっていう気がしませんか?
これで、たぶん、納得いただけたと思いますが
実際に、やってみるほうが、よいかと思います。
友達とやってみると、盛り上がるでしょう。
恋人や、配偶者、子どもがいるかたは、よいコミュニケーションになります。
あえて、自分が先に1人でテストしてしまわないで
一緒に「そうかなあ?」「あっ、ほんとだ!」というのは
なかなか楽しいものですよ。
ぜひ。
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