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January 24, 2008


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理論と確率と直感

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なにかを突然判断しなければならないときがある。
仕事でもプライベートでもなんでもいいんだけど。
ゆっくり考えらるのなら、ゆっくり考えるんだけど
そうでもない場合は、直感的という名の経験や知識をもとに判断をする。

そのとき、ベースとして持っている判断基準が間違っていると
実際の生活で、エラーしてしまっていることがあるような気がする。

えーと、ここからだと駅まで歩いて……タクシーだと……えぇーと。
うん、タクシーのほうが早いだろう……ミスった!
みたいな。

上の例はわかりやすく出しただけだが
実際のところ、確率論が絡むものが、ジャッジミスが多いように思う。
少なくとも、僕の場合はそうだ。
わかってはいるけど、ちゃんと自分のものにできていないために
とっさの判断で、ミスってしまうことが多いように思う。


昨晩、カミさんに問題を出してみた。

トランプが3枚ある。
1枚には、ハートのAが。
残る2枚には、ジョーカーが。

あなたは、そのなかから、ハートのAを当てます。
ジョーカーはハズレですよ。

うまくできたら、好きなものをプレゼント!


では……、3枚のトランプを置きますね。
僕は、どのトランプがなにかを知っています。

さて。まず、1枚を選んでください。
好きなカードの上に指を置いてください。


はい、あなたは、このカードを選びましたね。
置いた指は、そのままにしておいてください。

いま、当たりの確率は1/3です。

では、僕は優しいんで、ハズレを1枚見せちゃいましょう。
じゃ、このカードを表にします。僕はこれがハズレだと知ってるんで。


残ったカードは裏になったままの2枚です。
1枚は、あなたの指が置かれている、このカード。
もう1枚は、このカード。

両方とも裏になったままですが
どちらかに、ハートのAがありますよね。

さあ、当たってますかね?
どうでしょう?

この選んだカードは、当たりですかね?
このカードのままでいいですか?
もう1つのほうのカードに変えてもいいですよ?
どうします?
変えたほうがいいんじゃないですか?


さて、問題です。
このとき、カードを変えるべきでしょうか。
そのままにしておくべきでしょうか。
それとも、どっちにしても同じなのでしょうか。

その判断と、理由を教えてください。
その答えが当たったら、プレゼントです。

「……えっ。ハートのAが当たったら、じゃないの!?」

「……いやいや、この問題の答えができたらプレゼント」


というような、やりとり。

答え、わかります?

ちょっと、行を空けて、回答を書きますので、考えてみてください。














では、回答。


答えは、絶対にカードを変えるべき、なんです。

カードを変えることによって、当たる確率が飛躍的にアップします。

もともとでいうと、3枚のうちから1枚があたりなので、確率は1/3。
だけど、カードを変えれば、確率は2/3にまでアップします。
ぜんぜん、当たる確率が違ってきます。

残っているカードが2枚の時点で
指を動かしてカードを変えようが、そのままにしようが
「確率は半々の50%で、どっちにしても同じでしょ」、じゃないんです。

わかります?

……というところで、本日、出張のため、ここまで(おい!)。

次回に説明を書くことにしますね。


Posted by eno at January 24, 2008 10:21 AM


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