前にも書いたがオーストラリアの最初の3泊は
「Sebel Pier One」という、ウォルシュ湾ぞいのホテルだった。
上の地図の、薄紫の部分がホテル。
歩いてすぐ、ハーバーブリッジがあって
その周囲には、公園の芝生があって
さらに歩くと、海際の飲食店街があって
その奥にはロックスの街があって
もうちょっと行くと、フェリー乗り場があって
サーキュラー・キーという電車とバスの駅がある。
その向こうには、オペラハウス。
そして、なによりも、常に海があるということだ。
ホテルのロビーを出ると、遊歩道があって
その横は、もうウォルシュ湾。
いつでも、海というか、水を見ることができる。
その、ロケーションが、すごく気に入った。
ただ、それだけなんだけど、それがすごく良かった。
毎日というか、一日に何度も、ホテルから
湾にそって、水際を散歩をした。
ぶらーっと歩いて、歩いてから、なにをするか決める。
フェリー乗り場まで歩いて、フェリーに乗ったり。バスに乗ったり。
歩くのを止めて、景色を眺めたり。
ベンチに座ったり、石に座ったり、芝生に座ったり。
海際の店で食事をしたり、ロックスの街で食事をしたり。
たまたま、大きな船が来たから、眺めるとか
たまたま、美味しそうだったから、食事をするとか
たまたま、鳥がいっぱいいるから、休憩とか。
なんだか、そんな感じがよかった。
よくロールプレイングゲームで
最初は、行ける場所やルートが制限されていることがあるが
まさに、そんな感じだった。
ホテルと、あの片道15分くらいのルートがあれば
もう、それでいいんじゃないかと思った。
そのくらい、楽しめた。
なんだろう。
オーストラリアという大きい国の
シドニーという大きな街の中で
「ここは自分のエリア」みたいな、感じがあったのかなあ。
そのくらい、あの小さな区域はよくできていた。
なんでもあった。そこから、どこにでも行けた。
居心地がよかった。
公園のハーバーブリッジをくぐったところ。
ここの芝生で、よっこらしょと、休んでいると
目の前に大小様々な船が行き来し、鳥たちがやってきて去っていって
ジョギングする人や散歩する人がいて、遠くに飛行機が飛んだりする。
そんな、小さな気持ちのよいパーフェクト。