オーストラリアで、後半3日間泊まったのは
「Lilianfels Blue Mountains」というホテル。
あのオリエント・エクスプレスがやっている
リゾートということで、大変期待して行った。
(オリエント・エクスプレスのホテルは世界中にいくつもあります)
ホテルから、歩くと、もしくは谷をちょっと下るとすぐに
ものすごい景色(前のエントリであるあの山々)が
ドーンと広がるという、そのロケーションは素晴らしかった。
1000メートルの高台のほんとにキワにあるので、絶景。
ホテルから出て、ホテルの裏手からちょっと歩いたら
すぐに上の写真のような景色が広がっている。
ウォルシュ湾ぞいの「Sebel Pier One」では
毎日、海沿いを歩いたように、こちらでは、毎日、谷沿いを歩いた。
谷沿いというか、崖沿いというか。
部屋のインテリアは、好みあるだろうけど
ここまでやられちゃうと、なんだか納得いった。参ったというか。
50代のイギリスのおばさまとかが、いると画になるんだろうね。
ヨーロピアンがいきすぎて、ファンシーというか、なんというか。
一転して、夜、ライトを1つだけつけると、デヴィッド・リンチの世界になる。
いききっているから、そうなるんだろうね。
このホテルで、なにより素晴らしいと思ったのは「香り」の演出。
ロビーに入るとすぐに香り。
エレベーターを出てもそこに香り。
ホテル中にどこでも、いつもいい香りが漂っているんだけど
それが、なんとぜんぶ「花」によるもの。リアルな花。
ホテルのあちらこちらに、花があって
それが見た目にも美しいんだけど、香りを演出している。
フラワーホテルと呼んでもいいくらい。
これは、素晴らしいアイデアだと思った。
ただ、唯一、とはいえ大きく残念だったのは「人」。
なんか、冷たい印象を受けたんだよね。
すごくいい感じの人も1人だけいたんだけど。
その方以外は、みんなちょっと冷たい。
最初は、そういう方向性の思想なのかと思ったんだけど
クールでありながら、すごく丁寧に、こちらを扱ってくれるわけでもなく
フレンドリーに、楽しく接してくれるわけでもなく。
人の部分だけは、どこかのビジネスホテルみたいだった。残念。
そこが良ければ、他のオリエント・エクスプレスのホテルにも
泊まりたいなあと、リピーターになるのに。
うーん。ホスピタリティがなあ。
ただのその1点だけなんだけど、その1点はあまりにも大きい。残念。