空豆を焼く。
空豆を皮のまま焼く。
空豆は、豆だけ見るとかわいいが
皮が付いた状態では、なかなか大きい。
立派なもんだ。
中の豆を守っているんだもんね。
空豆をよく洗って、端っこを切って
背中に包丁を入れる。
後で取り出しやすくするために。
次に、魚を焼くグリルに並べて、焼く。
黒こげになるまで。
皮は黒こげになっても
中の空豆は、平気なもんだ。
皮が焦げたら、料理完成。
そのまま、大きな皿に並べる。
中の豆を取りだそうと
包丁で作った切れ目に手を入れると
ぬるっとしている。
ぬるぬるっとしている。
生き物である感触。
生き物から生き物を取り出す感覚。
息子に、皮の中を触ってみろよと言うと
「うわ」と言って、ぬるぬる感に驚いている。
「生きてるだろ?」
「生きてる…」