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March 17, 2007


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祐天寺から中目黒

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桑原茂一さんと、吉村栄一さんとお会いした。
祐天寺のちょっと中目黒寄りのとこにあるカフェで食事。

今月の30日に、六本木のSuper Deluxeでやる
CLUBKING DELUXEに出演を依頼されたので、いろいろ意見交換。
(ちなみに、まだ優先予約受付に余裕があるそうです。お早めに!)

といいつつ、当日の打ち合わせなどは、そこそこに
音楽の話、UKカルチャーの話、子供の話、大人っぽさの話などなど
あっちからこっちまでいろいろ話をさせていただいた。
あっという間の3時間だった。

桑原茂一さんは、僕なんかよりずっと年上なので
こんなこと言うのは失礼かもしれないが、なんだかピシっと合うものあった。
さすがだ。カッコいい大人だ。

会話をするとき、ずるい人間が僕は嫌いだ。
会話をするとき、真剣な人間が僕は大好きだ。

話の途中、さぐりさぐりも嫌なので、僕が突っ込んだ会話を振ると
桑原茂一さんは、すぐにちゃんと答えを返してくれる。
意見をくれる。問題提起もしてくださる。

僕の次の言葉を待ったり、様子をみたりせずに
正直な姿勢で、凄いスピードで、ズバっと返してくださった。
その美しさが、嬉しくて仕方がなかった。


お別れした後、僕が最初に独立した上目黒のオフィスが近かったので
ぶらぶらと何気なく、歩いて向かった。

懐かしい雰囲気。青春プレイバックだ。
ここでは、いろんなことがあった。ありすぎた。
まだ20歳前後の頃だった。

あれから、かなり年月も経った。
あの頃は、右も左もわからなかったが
いまも大して変わらないように思う。
いまは、カミさんもいて、子供もいる。
いくつか、代表作と呼ばれるような作品も作ったし
ゲームを離れてからも、大きな仕事をいっぱいした。
加えて単純に歳を取った。

だけど……。
自分の立っている位置は、どうなんだろう?
あの頃の自分が見たら、どう思うんだろう?
東急線のガード下で暫く動けなくなった。
ライトで自分の影が伸びる。

ガードの橋を電車が通過する。
その強い音は、あの頃と変わらない。
鋭い鉄の音が、ちゃんと答えを出してから歩き出せと
僕に命じたように思えた。
有り難い。


Posted by eno at March 17, 2007 01:27 AM


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