昨日(9月19日)は、平民にも苗字が付いた日であった。
正確にいうと、江戸時代、武士やら特権を持った人だけが持っていた苗字が
平民でも持って良いよと許可されたのが、1870年の9月19日だ。
(許可されてもなかなか付けなかったので、その5年後に必ず付けなさいというお達しが出る)
現在、最も長い苗字は、「勘解由小路(かでのこうじ)」さんというらしく
昨日テレビに出ていて、覚えてもらいやすい反面、書くのが面倒くさかったと語っていた。
で、長い名前といえばニンテンドーDSのソフトである。
ちょっと無理矢理な繋ぎの気もするが、最近、その長さがちょっと気になっている。
来月の26日に、今さら人には聞けない「常識」を、毎日10分トレーニングするという
「脳トレ」の流れ的な、ニンテンドーDS用のソフトが出るのだが、そのタイトルが
『日本常識力検定協会監修 今さら人には聞けない 大人の常識力トレーニング DS』である。
これは長い。全長35文字のタイトル。
どこまでがタイトルなのか? という気もするが、正式にはこれがタイトルということだ。
以前だったら、このソフトのタイトルは『大人の常識力トレーニング DS』だったであろう。
それにしたって長い気がするが、それに加えてさらに
『日本常識力検定協会監修』と『今さら人には聞けない』がタイトルに付く。
例えば、このソフトを僕が作ったとして、いや、別に僕でなくても誰でもいいんだけど
普通にタイトルを決める段階になって、なかなかこうはしない気がする。
それこそ「常識」みたいなのがどこかにあって、なんとなく5文字から10文字前後にするだろう。
それが35文字。これはなにかの狙いがある。
1つは、「『脳トレ』からの流れ」を感じさせたいということだろう。
長いタイトル=長題は、そこからスタートしたともいえる、『脳トレ』のタイトルは
『東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング』だ。
これも長い。42文字。
『脳トレ』が長いのは、監修者名がタイトルに入ったのがその理由だが
この時も、すごいことするなあと思っていた。
入っていないときもあるんだけど。
その流れに続いてあったのが『えいご漬け』だが、
こちらは、『英語が苦手な大人のDSトレーニング えいご漬け』で、22文字。
これまでの2つに比べると短い気もするが、今までに20文字越えのタイトルはなかなかなかった。
普通に考えて「英語が苦手な大人の」もしくは「英語が苦手な」というのは
ソフトウェアのマーケティング上の、キャッチコピーである。
例えば『薔薇の要塞』という名前のゲームがあったとして
「家族で友達でズバババ遊べる 究極オンライン・シミュレーションゲーム」というのはコピーだ。
『家族で友達でズバババ遊べる 究極オンライン・シミュレーションゲーム 薔薇の要塞』とはならない。
しかしDSでは、「英語が苦手な大人の」とか「今さら人には聞けない」とかが入る。
これはなにか、大きな流れなのだろうか。
正式名称を長くすることのインパクト狙いなのだろうか。
単に『脳トレ』のヒットを連想させるだけの狙いなのだろうか。
インターネット時代、クリックする文字が色が変わることを狙ってのことだろうか。
こうやって、ソフト名はどんどん長くなっていくのだろうか。
DSは、任天堂作品だけでなく、他の会社のタイトルも長くなっている。
『ふたりはプリキュア スプラッシュ☆スターパンパカ★ゲームでぜっこうちょう!』
『日本漢字能力検定協会公式ソフト 200万人の漢検〜とことん漢字脳〜』
『枝元なほみのしあわせキッチン 〜かくし味はあなたがキメてね☆〜』
『ネギま!? 超 麻帆良大戦 かっとイ〜ン☆契約執行でちゃいますぅ』
なんだか凄いノリっぷりである。
そのうち、作者の名前とか、値段とかまで付いてしまう気がする。