結果的にいうと、企画が中途半端というか
もっと、しっかり詰めたら、いい仕上がりになるのになと
もったいなさと可能性を、感じてしまったイベントだったが
「あこがれの'60sダイニング」を目的に
朝から渋谷の東急東横店へと出かけた。
「懐かしの味」をコンセプトに
60年代を彩った老舗の店を、催事場の1フロアに集めたイベント。
ま、「懐かし」といっても、60年代には生まれていないんだけど。
当初は、勝手に「今はもうなくなってしまった味(店)」が
けっこう多くあるのかと思っていたが
そういうのは六本木の「ザ・ハンバーガーイン」(今はない)の1店のみだった。
(店の復刻でもありながら、60年代当初のレシピで復刻してました)
「60年代の味」を、当時、実体験しているわけではないので
そういう意味では、僕は顧客の対象から外れているわけだが
出店している店が、企画内容的に、洋食関係となってしまうので
「〜あの店、この店〜 東京の洋食大集合!」
と題されても、なにも不自然ではない内容だった。
実際に僕は、そういう置き換えで楽しんだ。
まあ、こういうケチャップなナポリタン、とかのお店になるわけです。
70年代だって、自分のお金で外に食べに行くことはなかったわけで
そう考えると、僕がストライクになるとしたら、80年代になるわけだ。
だけど、80年代は近すぎて、あまり食に特色があるわけでもないか。
そう考えると、やはり60年代くらいがちょうどいいのか。
だけど、例えば、この手のイベントで、人気の企画には
「全国駅弁大集合」みたいなのがあるけれど
あぁいうのは、手が届かないものが、簡単に届いてしまうからいいわけだ。
札幌の駅弁が、東京で簡単に手に入る。それも、広島の駅弁と一緒に。
それが価値であり、それが人気の秘密だ。
だから、60年代の味であっても、手が届かないものでラインナップすれば
企画的に成功だったといえる。
当時はあったけど、今はもうないもの。
言うてみれば、今はもうなくなってしまった店ばかりを復刻。
とか、嗜好的に、メニューから消えてしまったものを復刻とか。
そうであれば、当時の人も、もっともっと懐かしめるし
当時を知らない僕でも、「ほほぅ、こういう味だったのか」と楽しめる。
てなことを考えながら、いろいろとシェアして食べた。
うーん。「日比谷松本楼」のオムライスと
湯島「みつばち」の元祖小倉アイスが美味しかったなあ。
よく食べているから、今回はパスしたのですが
上野の「みはし」のあんみつも美味しいですよ。(上野駅にもあります)
ごちそうさま。
これは、西荻窪「こけし屋」のカレーライス