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May 05, 2006


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イベントの価値

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結果的にいうと、企画が中途半端というか
もっと、しっかり詰めたら、いい仕上がりになるのになと
もったいなさと可能性を、感じてしまったイベントだったが
あこがれの'60sダイニング」を目的に
朝から渋谷の東急東横店へと出かけた。

「懐かしの味」をコンセプトに
60年代を彩った老舗の店を、催事場の1フロアに集めたイベント。
ま、「懐かし」といっても、60年代には生まれていないんだけど。

当初は、勝手に「今はもうなくなってしまった味(店)」が
けっこう多くあるのかと思っていたが
そういうのは六本木の「ザ・ハンバーガーイン」(今はない)の1店のみだった。
(店の復刻でもありながら、60年代当初のレシピで復刻してました)

「60年代の味」を、当時、実体験しているわけではないので
そういう意味では、僕は顧客の対象から外れているわけだが
出店している店が、企画内容的に、洋食関係となってしまうので
「〜あの店、この店〜 東京の洋食大集合!」
と題されても、なにも不自然ではない内容だった。
実際に僕は、そういう置き換えで楽しんだ。

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まあ、こういうケチャップなナポリタン、とかのお店になるわけです。

70年代だって、自分のお金で外に食べに行くことはなかったわけで
そう考えると、僕がストライクになるとしたら、80年代になるわけだ。
だけど、80年代は近すぎて、あまり食に特色があるわけでもないか。

そう考えると、やはり60年代くらいがちょうどいいのか。

だけど、例えば、この手のイベントで、人気の企画には
「全国駅弁大集合」みたいなのがあるけれど
あぁいうのは、手が届かないものが、簡単に届いてしまうからいいわけだ。
札幌の駅弁が、東京で簡単に手に入る。それも、広島の駅弁と一緒に。
それが価値であり、それが人気の秘密だ。
だから、60年代の味であっても、手が届かないものでラインナップすれば
企画的に成功だったといえる。
当時はあったけど、今はもうないもの。
言うてみれば、今はもうなくなってしまった店ばかりを復刻。
とか、嗜好的に、メニューから消えてしまったものを復刻とか。
そうであれば、当時の人も、もっともっと懐かしめるし
当時を知らない僕でも、「ほほぅ、こういう味だったのか」と楽しめる。

てなことを考えながら、いろいろとシェアして食べた。

うーん。「日比谷松本楼」のオムライスと
湯島「みつばち」の元祖小倉アイスが美味しかったなあ。
よく食べているから、今回はパスしたのですが
上野の「みはし」のあんみつも美味しいですよ。(上野駅にもあります)
ごちそうさま。

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これは、西荻窪「こけし屋」のカレーライス


Posted by eno at May 05, 2006 02:41 AM


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