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November 13, 2005


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立ち飲み屋2.0

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恵比寿の立ち飲み最先端『Q』で飲む。

立ち飲み屋は、江戸中期に始まった「立って飲む」店のスタイルだ。
酒屋が利き酒のために、金取って飲ませたのが始まりだという。

たしかに、かなり若い頃、その流れの上の店に何回か行った記憶がある。
「酒屋なんだけど、そこで飲んでもOK」みたいな店だ。
(行ったことないけど有名な日暮里のwindows2005もこれだったんだよね)
おかずは缶詰とか、乾きのツマミ。
うまいメシを出そうとかはない。何かないと仕方ないから、缶詰どうぞ、という感じ。
もちろん、客は1人が基本。
客層の年齢は40〜60。男女比は限りなく10;0。
あの雰囲気は好きだった。
会社帰りに、家の最寄り駅近辺の商店街で、家に着く前に酒屋で一杯。
酒好きオヤジのStarbucksだったわけだ。
コア価値は第三の場所である。

そんな初代立ち飲みスタイルを継承する立ち飲み屋ではなく
酒屋じゃないけど立って飲むから、立ち飲み屋という
ver.1.5の立ち飲み屋がいっぱいある。
普通、「立ち飲み屋」といえば、これだろう。
赤提灯にビール、コップ酒、焼き鳥。
客層の年齢は30〜50。男女比は9;1。
が、僕はあまりこれが好きじゃなかった。
「安い」のはわかる。が、どこか情けない。
カルチャーがない。スタイルがない。
店内の会話に愚痴が多い。
酔っぱらって愚痴言って、わかんなくなってみんな仲間でホイホイ。
それがちょっと情けない。
「立つ」「安い」だけじゃ、コア価値にならんよ。

という中、新しいスタイルの立ち飲み屋が
この数年でいっぱいできている。
キッチンスタイルで、カクテルでも焼酎でもワインでも来いやで
ツマミも工夫で当店のアイデンティティですよの立ち飲み屋。
立ち飲み屋2.0の時代、到来である。

2.0が特に多いのが恵比寿。
数えたことないけど、恵比寿だけで20軒以上あるという。
(その中には1.5とも2.0ともいえる店も多いだろうけど)

という立ち飲み屋2.0の中で、8月にできたばかりの立ち飲み最先端が『Q』。
路地裏という場所もすごいし(前はフレンチがあったとこだよね)、店構えもすごい。
パッと見、店名も見あたらないんで(よく見るとファザード上部にあるんだけど)
地図で探して、路地で不安になって、店の前で悩んでうーんと困ってると
うっすらと賑わう店内が見えて、「これだ!」で、店内へ、という感じ。

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僕が立ち飲み最先端と感じたのはここにある。
立ち飲み屋は、だいたい入り口はオープン(開いているという意味じゃなく)で
その店内の雰囲気が店の看板となる。
「いらっしゃい、いらっしゃい、賑わってますよ、賑わっているのお嫌い?」てな感じだ。
その手法&雰囲気は2.0になっても、1.5を引きずっていた。
が、『Q』は外から中が見えない。
加えてわざわざ開き戸。外観で悩んでいる客にドアを「開」かせるスタイル。
場所探しから店に入るまでで、既に「顧客体験」は始まっている。
ていうか、いきなり「なんだここ、入ってみようか?」という客は「ほぼ0」なわけで
誰かに連れられて行くか、誰かから話を聞いて行ってみるかのどっちかだから
SNS立ち飲みともいえる。(ちょっと無理あり)
わざわざ店名をgoogleとかで簡単にひっかからないようにしているのは
その「体験」に価値を置いているという証だ。

そんなことから、この店が立ち飲み屋2.0の最先端といえるし
この店のみが、立ち飲み屋2.0の基準を満たす、立ち飲み屋innovationなのである。
客層の年齢も20〜40で、男女比も5:5だ。

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と、ここで終わると、曲紹介を忘れたUnderworldの新作エントリと同じになるので…。
飲み物はビールから、焼酎から、ワインから、カクテルからといっぱいあるのだが
「とりあえず」の生ビールが4銘柄ある。これは素晴らしいし、これは珍しい。
おつまみのおかずは、フレンチタパス。
目の前のカウンターでどんどん作られるから、出来たてで美味しい。
豚のリエットがうまい。
素晴らしいのが、美味しいお通しのイベリコ豚の薫製。
こちら、ちなみに「0」円である。いくら食っても「0」円。エラい。
テーブルの上の千円札を握ってダッシュして、お通し+ビール2杯飲めるわけだ。
素晴らし!

『Q』
渋谷区恵比寿4-4-2 クレスト恵比寿1F TEL 03・5793・5591
5:00PM〜5:00AM(L.O.4:00)(休:日曜・祝日)

場所はこちら

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お通しのイベリコ豚(食い放題0円)、うまし。


Posted by eno at November 13, 2005 01:12 AM


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