なんだか、ちょっと忙しい。
店のオープンやら、ベータ版でフィールドテストやら
異なる仕事の、大事なタイミングが重なると大変だ。(前にもこんなこと書いたな)
いま、やっている仕事で、LEDを使った大型ビジョンの
(ColdplayのSpeed of SoundのPVの後ろにあるやつみたいなの。
よくコンサートの後ろとかで使っているよね、あれです、あれ)
映像の制作があるんだけど、これが大変。思ったよりかなり大変。
思ったより大変だと、スケジュールが狂う。それがまた大変。
というのは、大型ビジョンの場合、実物は数メートルもあるんだけど
その素材としては、LEDがメッシュ状のため、解像度は低く
ぎゅっと縮めてしまえば、62×64ドットとなる。
言ってしまえば、macのOSXのアイコンより小さいわけだ。
そんな感じなので、制作→実機でチェックをすると、かなり感じが狂う。
制作中は「うん、いい感じ」と思っても、実機で見ると、しょぼかったりする。
逆に実機で見ると、派手すぎたり。
さっぱりうまくいかない。
いつもの仕事だったら、パソコンでの制作と、実際のアウトプットは近い。
自販機のモニタだって、情報端末だって、そんなに遠いものではない。
もちろん、サイズだけの問題じゃなくて、LEDの特性だったり
置かれている環境だったり、メッシュ状になっていることだったりするんだけど
こういう特殊なビジョンは、制作が大変だということを知る。
また、実機がバカでかいため、横に置いとくわけにもいかないので
制作→現場チェックとなるのが大変。すごい手間。効率が悪い。
先生のとこにテストを見せに行って、「違いますね」とか言われて
机に戻って、また考えて回答して、また先生のとこに行くみたいな感じ。
といいつつ、ロンチは近い。がんばらねば。
という中、うまいこと時間を取って、カミさんの実家(大阪)に行く。
あまりにも短いが、夏休みだ。
息子はとっくの前に行っている。
小学校1年生なのに、ジュニアパイロットで、一人で行けるんだから楽しいよね。
カミさんの家でゴロゴロしようとしていると、カミさんの父の提案で
別に近いわけでもないんだけど、高野山へと行く。(特に深い理由はない)
初めて行ったんだけど、気持ちのいい場所だった。
それまでずっと、パソコンのモニタとLEDのビジョンばかり毎日見ていたので
自然の緑とかが、かなり目に入る。
上の写真は、水かけ地蔵といって、何体もあるお地蔵さんに順番に
柄杓で水をかけるんだけど、その行為にハマる。
マウスのクリックとは違う。すくってパシャッ。
キーボードを叩くのとも違う。お水をパシャパシャ。
カミさんの実家滞在中に、たまたまその町内の盆踊りがあったので行く。
が、その違いにかなり驚く。
そうだ、祭りも地元、地元の文化だった。祭りじゃなくて、単なる盆踊りだけど。
僕は東京と埼玉の盆踊りしか知らないんだけど、全然違った。
大阪…といっても、岸和田のさらに南のほうなので、また特殊なのか
それとも、関西はこんな感じなのか、いまだにわからないけど、全然違う。
東京だったら、「はぁ〜ドラり、ドラりの、ドラえもん、おんどぉ〜」とか
東京音頭だったり、「月がぁ出た出たぁ」とか、そういう完パケの状態の歌が
CDで流れていて、それに合わせて踊るっていうのが普通だと思うんだけど
(あ、唯一、太鼓をCDに合わせて「生」で叩きますね)
なんか、オリジナルの歌をマイクで歌っていた。with 太鼓で。
だから、なんというか、楽器の音がないんで、不思議な感じ。
だって、やっぱ「盆踊り」っていうと、「チャンカチャンカ」みたいな
三味線とかギターの音を想像しちゃうくらいだと思うんだけど、それがないわけで。
じゃ、イマイチかというと、そうではない。違いにノレないだけ。
「カレーできたわよー」と言われて行ったら、黄色いライスだけがあって
「カレーの風味だけ使いました。でも、カレーじゃない? っていったらカレーでしょう」
みたいな、そんな感覚。
「あれぇ、ルーは?」とか、「肉ゴロンは? 肉ごろん!」といった。
変化球。エルブジか、みたいな。
で、気付いたんだけど、よく考えたら、東京のCDかけっぱ、っていう方が怠惰だよね。
来日アーティストがテレビに出るっていうんで、見たら口パクだったみたいな。
LIVEっていうんで観に行ったら、卓触っているだけじゃん、という感じ。
とかとか思っているうちに、あっという間に日は過ぎる。
夏休みは終わる。
さて、がんばってLEDの映像を作るか。
土日でがんばって、月曜はまた実機チェックだ。
ふぅ。