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July 11, 2006


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お金の差と日常

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マドンナの東京、大阪公演、5分で完売とのこと。
今はプレオーダー、プレリザーブが多いので
「5分で」と言われても、なんのこっちゃという気もするが。
(9月21日の追加公演も、プレリザーブが始まった)

ぴあのウェブを見てみると
プレミアムシート・オークション」との文字を発見。
どうやら、今回の公演、メインステージから飛び出た花道・踊り場周辺というか
メインステージ中央の前から20列目(大阪では30列目)までは
オークション販売となるようだ。(上の図)
オークション席はペアシートで、開始価格は10万円(2枚)より。
しかも、その落札価格順位で、1列目とか14列目とかが決まる。
本気で前のほうを取ろうと思ったら、50万円とか入札するんだろうね。

今から15年くらい前にマドンナの東京ドーム公演に行ったとき
運よく8列目くらいだったが、もう「そういうのはナシ」っていうことか。
「ゴメンナサーイ」っていうことか。
あの時、こういう世の中だったら20万円くらい出さないといけなかったのか。

どんどんこういう感じになっていくのだろうか。
なっていくのだろう。

「お金がある人から取りまっせ」世の中だ。
ま、今もそうだし、税金なんかは特にそうだけど
もっともっと日常レベルで、わかりやすく感じやすくなっていくということだ。
「日常的にもお金ある人から取りまっせ」世の中だ。

僕は前から山手線にグリーン車ができると言っていた。
『山手線にグリーン車ができる日』という本も出版した。あ、ウソです。
グリーンとは呼び名が違うだろうが、そういう区別車両ができるように思う。
一昔前だったら「そういう人は山手線使わないっぺ」で終わったけど
今の社会は、ちょっと違うように思える。
去年、百貨店の仕事で船橋へ行く機会が何度かあったが
グリーン車が満席に近い状態で驚いた。だって、普通列車でっせ。
飛行機だっていつも「クラスJ」は満席だ。

「金」による「差」が多く見せつけられる世の中になっていく。
良い悪いの話をしてるんじゃない。
「良い」も「悪い」もあるだろうからさ。
「金」による「差」というものを、ちょこちょこと感じて
日常的に1日に何度も思い知らされるような世の中になると
「こりゃ、ガンバラナキャー!」と頑張る人もいる反面
「差」を連続して感じすぎて、そういう制度というか
階層意識みたいなものが、知らずと固定されちゃうような気もする。

「なんとなく同価格」だったものが
世の中の変化とIT技術で、どんどんと区別価格になっていく。
電車でダッシュで席に座ることなんてなくなっちゃうかもしれない。
将来、「あの頃」を思い出す歌の歌詞になっちゃうかもしれない。
コンビニの弁当とかサラダも、棚に置かれた瞬間から
1分に1円ずつ値段が下がっていくかもしれない。
そもそもレジに差がつくかもしれない。

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今回のマドンナのツアーコンセプトは「FUTURE DISCO」とのこと。
「未来のディスコは金次第」だねえ。
VIPシートも10段階くらいにわかれてそうだ。


Posted by eno at July 11, 2006 12:06 AM


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