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July 15, 2010


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Eclipse

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今回の出来事で最も
印象に残っていることといえば、1つ前にも書いたが

「え? これでオレの人生、終わっちゃうの?」

と、そこに気付いたというか、そこを見つめた瞬間だった。


例えば、夜、寝るとする。眠るとする。
だけど、どこか、それには「起きる」という安心感がある。
「なんで?」というのを言うのは難しいんだけど。


子どもの頃、似たような感覚を覚えている人が、いるかもしれないが
夜、眠るとき......意識を失うことを前にして
「もし、このまま起きなかったらどうなるんだろう?」......と
そんなふうに見つめてしまうと、それはそれで恐怖だったりする。


それの最大限の体験である。体験だった。


救急車を呼んで、救急車に乗せられ
後ろのハッチがバタンと閉まった瞬間には、もう
意識がどこか、遠く、消え去っていくような感覚だった。
救急車が急発進すれば、僕の意識は、そこに残ってしまうような。
とにかく、頼りない、もう僅かな灯火だった。


そのとき思った。


「え? ひょっとして、これで最後?」

「え? これでオレの人生、終わっちゃうの?」

「え? このまま、もう、目覚めることないのかな?」


そんな体験だった。
そんな感覚だった。
そんな思いだった。


そして、驚いたことに、そんなとき
突然、頭に音楽が流れたのである。


あまりにも話がよくできているので嘘くさいが、本当のことだ。
頭になにか音楽を流そうと思って、流れたわけではなく
自然と曲が聞こえてきた。


意識がかなり朦朧としていたので

「あれ? これアルバムの最後だけど、曲名......あれ? なんだっけ?」
と、曲名が思い出せない......「っていうか!
苦しくて死にそうで、そんなことどうでもいいや!!」
みたいな、そんなこんな、ごちゃごちゃした状態で
救急車は、夜の街を走り抜けて行った。


もう苦しくて、苦しくて
エンドルフィンでもなんでも出まくっているだろうから
そんな影響で、音楽が流れてきたのかもしれないけれど
まさか、そんなタイミングで、そんな曲とは思いませんでした。
もしかしたら、僕の人生、最後の曲、だったかもしれませんからね。


いやー意外。


それでは聴いてください。


Pink Floydで「Eclipse」という曲です。

何故、これが自動で流れたのか......、面白いですね。


Posted by eno at July 15, 2010 08:57 PM


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