iPadの日本国内発売が5月末になった。
日本国内というか、米国以外の発売が一気に延びた。
延びた?
......延びた?
ほんとに「延びた」のだろうか。
実は「最初から5月末だった」、なんてことはないだろうか?
考えすぎ?
iPad、日本国内の発売は、当初は、4月下旬の予定だった。
24日とか、28日とか、いろんな説があったけれど
いずれにせよ、「そろそろ出る」くらいのタイミングだった。
それが、突然、「やっぱり延期」となったのである。
延期の発表があったのは、先週の14日のことだから
仮に「4月末」だったとしても、約2週間前の発売延期。
どうだろう。ぎりぎりすぎやしないだろうか。
延期の理由は「米国で発売(4月3日)して以来
予想を大幅に上回る売れ行きで供給が追いつかないため」とのこと。
大切な自国のマーケットを優先させたいから、他の国の人たちは
ちょっと待っててくれ、ということだ。
結果、どうなったか。
少なくとも、「だったらイラネ」となった人は少ないだろう。
僕には、より「欲しい!」という声が多くなったように感じる。
微妙で絶妙な、「1ヶ月延ばし」というスケジュールは
プラスには働けど、マイナスとはならない。
いや、ここから発売までの時間を考えると、かなりプラスになったように思えてしまう。
僕は、今日までなんどか、iPadを見た。触った。
米国で発売されたものを、自分で買いに行ったり
誰かに買ってきてもらったり、みんなでまとめ買いをしたりして
すでに持っている人は、それなりにいたりする。
(電波法の問題もあるんだけど、それは置いといて)
そんな彼ら(男とは限らないけど)の行動は
「自発的なマーケティング活動」となる。
放っておいても、どんどん宣伝してくれるのだ。
僕が見たように、多くの「先に手に入れた人たち」は
いろんな人に見せてまわるだろう。
いろんな人に触らせるだろう。
そして、blogに書いたり、Twitterでツイートしたり
Ustreamで流してみたり、あちこちで「勝手に」宣伝してくれる。
そんなことくらい、アップルという会社は
当然「見えていただろう」と僕は、思う。
いやもしかしたら、ほんとに、米国で発売してみて
あまりの反響があって、「海外へのラインを国内に回さなければ!」
なんて、取締役会があったりして、決まったのかもしれない。
スティーブ・ジョブズが、涙を流しながら
「海外で待っている家族(ファン)には、ほんとうに申しわけないが......
ここは我慢してもらおう。残念だが仕方がない!」
なんて、机を叩いて、役員を説得したのかもしれない。
机の上に置いてあった、コーヒーがこぼれたかもしれない。
しかし、少なくとも、このタイミングで「延期の判断」は
あまりにもぎりぎりだと思うのだ。
発売直前か、発売直後か
ほんとに「最初から5月末だった」のかは別として
いくらなんでも、もっと早く決まっていただろう。
しかし「だいたい1ヶ月先」という、「絶妙な延期」を彼らは演じた。
プラスとマイナスをバランス計って
「もうここでなにかしらのアナウンスがないとおかしい」という
ぎりぎりのタイミングで「延期を発表」した、わけだ。
いま思えば、「発売まで2週間くらい」という時点で
iPadの価格(日本国内での)すら決まってなかったのって
ちょっと、いくらなんでもおかしな状態だよなあと思う。
日本国内では、多くの会社が、iPadの発売に合わせようと
iPad用のアプリケーションを開発していた。
電通は、日本国内の20社以上の雑誌を集めた
「マガストア」なるiPad用の電子雑誌の配信を準備していた。
そして、様々な量販店が、iPadの発売に合わせた
大規模な販促キャンペーンを計画していた。
これら、「作る人」も「まとめる人」も「売る人」も
そしてなにより「買おうとしている人」も、みんな合わせて
「ドチューーン!!」とぶっ飛んだ。
みんな仲良く「ドチューーン!!」とぶっ飛んだ。
それが、先週のことである。
なんと『爽快なドタキャン』であろうか。
なんども言うが、ほんとに「ぎりぎりの決断」だったのかもしれない。
しかし、あまりにも......と僕は考えてしまう。
しかし、僕は買うだろう。
iPadを来月末に買うだろう。
そう、僕らは、もう小鳥なのだ。
巣で、親鳥からの餌を「チュンチュン」と待つ、小鳥なのだ。
「♪小鳥はとっても歌が好き〜」という歌がある。
だけど、小鳥はほんとは歌なんて歌っていないのだ。
親鳥を待っているのだ。餌をねだって待っているのだ。
それを「歌が好き」なんて、言われてはたまらない。
だから、僕は、声を大にして叫ぶ!
いやぁ、iPad、楽しみだなあ。(-:
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