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October 23, 2009


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おはぎ。

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まぁ、疲れてるんだな、と思って聞いていただきたい。

出だしから、なんですが。


疲れているときに描く画、というのがある。

なんというか、もう1つの人生というか。

それは、こんな感じ。


僕は、和菓子屋をやっている。

といっても、小さな和菓子屋だ。


古い店。

親から継いだのか、誰かから譲ってもらったのか。


「和菓子屋」なんて、そんな偉そうなものでもない。

少なくとも、近所ではそう呼ばれていない。
「飯野さんとこ」とか、そういう感じだ。


すごく小さな店。

テイクアウトオンリー。


店先のショウケースに、いくつか和菓子が並んでいる。
いくつか、といっても、メインは「おはぎ」だ。


だから「おはぎ屋」とか「おはぎさん」とか呼ばれているかもしれない。
ま、どうでもいいことだけど。(-:


おはぎと、あとは、団子とか、ちょろちょろっと。

いっぱい作るの大変だから。


そんなに味に自信があるわけでもなく
とはいえ、適当に作っているわけでもない。


遠くから買いにくる人なんて滅多にいない。

ご近所さんが、たまに店にやってくる感じ。


「すいませーん」なんて呼んでくれないと出てこない。


そんなに頻繁にお客さんが来るわけではないから
いつもは奥に引っ込んでいて、寝転がってテレビを見ている。

DVDとかね。あとは好きな本を読んだり。


「すいませーん」と2度くらい呼ばれたところで顔を出す。


「おっ、西川さんいらっしゃい、今日はいくつ?」

「じゃ、おはぎを4つで」

「もう寒いから、お父さんも工場のほう大変でしょう」

なんて言いながら、おはぎをケースから取り出して包む。


「そういえば、中西さんとこのあっちゃん!」

「結婚したんだって?」

なんて会話をしながら、商品を渡し、代金を受け取る。


お客さんが店を去ると、また中に引っ込んで
テレビの続きを見たり、DVDの一時停止を解除したりする。


すると、夕食の材料を買いにいったカミさんが戻ってくる。

「ただいまー」

「おいおい、裏から入ってこいよー」

「だって、お客さんなんていないじゃない」

「まあ、そうだけどよ」


と、そんな毎日。

ものすごく憧れる。


店の名を、もっと広めようとか
味を拘ろうとか、コストを下げようとか
そういう努力は一切せずに
ただ、街の1つの役として、存在するお店。

の店主。


ああ。

いいなあ。


......はい。疲れてます。

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「気になること。4」のバッジが出来てきました。

1つ前でもお伝えしましたが
ありがたいことに、通常の回と、通しのチケットはソールドアウト。

現在、深夜の打ち上げの回のみ、チケットがまだ残っております。

とはいえ、ちょっと前の時点で
打ち上げ、もう100人以上参加があるのですが。

ありがたいことです。


夜の普通の時間には来れない、という人も
まぁ、ただ単に飲みにいくか、くらいのノリで
ぜひ、ご参加くださいませ。

「お試し」みたいな感じでも。


お待ちしております。


Posted by eno at October 23, 2009 05:45 AM


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