池谷裕二さんの新刊、『単純な脳、複雑な「私」』、読了。
今日からは、木下清一郎さんの『心の起源』を読む。
楽しみだ。
僕は、長いこと、「脳」と「宇宙」の分野が大好きで
時間があれば、いや、時間を作って、本を読んでいる。
だから、基本的に、毎日、寝不足だ。
ここ最近は、宇宙関係ばかりにいっていたんだけれども
偉そうに言うと、だんだん「えー?」とか「わー!」とか
いうことが少なくなってきた。
僕は専門家ではないので、「えー?」とか「わー!」とか
衝撃を受けたいという動機だけで、本を読んでいるわけだ。
宇宙の領域は、これ以上はきっと、もっと専門的に勉強しないと
さっぱり実感ができないのだと思う。
わかる、どころか、納得もできない。
きっと、もっと専門的な知識があったのならば
いまでも新しい論文なんか読んで、驚いたりするんだろうけれど
もう、僕の知識や入り込み具合じゃ、大して驚きがないように思えてきた。
といいつつ、新刊が出れば買って読んじゃうんだろうけど。
びっくりするような、根本的な大発見があるといいなあ、と思って。
というわけで、この1年くらいは、また、脳や心
言い換えれば、意識や自由意思について、読み漁っている。
単に僕の知識が薄かっただけかもしれないけれど
脳は、宇宙に比べて、驚くような発見が、最近も多いように思う。
実験がしやすいからかしら。
或いは、脳の働きを読み取る装置が、安くなってきたのかしら。
脳について、心について
「こういうものだ」と、自分なりに理解してきたことが
たったこの数年で、大きく書き換えられてきた。
いまも大きく書き換えられている。
読んでもらって、驚いてほしいので
ここではあえてなにも書かないけれど
もし、脳や心について、この数年、特に勉強されてない
というのでしたら、ぜひ、読んでいただきたいと思う。
まったく知らない人が読んだら
ひっくり返るような事実が、いっぱいある。
という入口にも、池谷裕二さんの新刊
『単純な脳、複雑な「私」』は、オススメ。
なぜなら、高校生向けに講義したものを、書籍化したものだから。
興味がなければツライけれど、興味があるなら
スラスラと読むことができて、ひっくり返る話も多い。
個人的には、同じ学生相手の講義、というコンセプトでは前作
『進化しすぎた脳』のほうが、なぜか好きなのですが
最新の、という意味で、『単純な脳、複雑な「私」』をどうぞ。
もちろん、両方読むと、よいと思いますが。
『脳はなにかと言い訳する』も面白いです。
「えーーーーっ!!???」
と、びっくりしてみてはどうでしょう。
あまり詳しくないなら、いまがチャンス。
たまには、ひっくり返るくらいの衝撃を受けることってよいですよ。
ていうか、中身をまったく書かずにオススメするのって難しいですね。
脳や心って、天動説・地動説レベルの
大きなパラダイムシフトの直前にまで来ているのではないだろうか。
心や意識、意思という、かつて哲学のテーマだったものが
脳科学によって、語られるようになってきた。
脳が脳を考える、心が心を捉える限界というものは
科学という客観視によって、新しいアングルが与えられている。