桜が散ってしまうのは 少し悲しいことだが
街には、「桜の川」が現れる。
桜の川は、やがて街に溢れ 角と角を繋ぎ、交差点で合流して
まるで、街の道路を縁取るように まるで、街を装飾するように、拡がっていく。
いつもは、なんてことのない、道路の縁が いつもは、なんにも気にしない、建物との境界が 幾千もの、桜の花で埋め尽くされる。
頭上で、咲き乱れる桜も美しいが 足下で、またもういちど咲いている 桜の川も美しい。