enoblogbanner2011.png
kenjienotwitter.png


April 29, 2009


linepen.jpg
日本とフランスと英語

carps.jpg

さすがに、この最近のフランス繋がりも、これが最後かと思うけど
フランスの雑誌、Amusementの取材を受けた。


最初に撮影をして、その後オフィスでインタビュー。

10日くらい前に、どこか撮影するのに良い場所はないか?
と訊かれたので、せっかくフランスの雑誌に出るのだからと
日本庭園を指定した。

フランスの人たちも、出来上がった雑誌を読んで
「おぉ、日本はやはりこういうところなのか、日本、美しい!」と
勘違いしてくれるに違いない。

スペインのクリエイターが、闘牛場で撮影されるようなものだ。


通訳もなく、直で英語で取材だったので、取材される前は
「あぁこりゃ、だいぶ疲れるだろうなあ」と心配だった。

取材はだいたい、いつも2時間くらいやるんだけれど
長い時間、英語を聞いたり喋ったりすると、疲労してしまうからだ。
きっと、普段使わない脳が、フル回転するからなんだけど。


しかし、なんだか、ずいぶんスムーズに、楽しく2時間が過ぎる。


理由を考えてみたんだけど、それは、相手がフランス人だったからだ。

喋るペースもそんなに早いわけではないし、訊いてくることも面白い。

なにより、相手がフランス人だから、英語が母語ではないわけで
英語が母語の人に取材を受けるときみたいな、「え、一体その単語なに?」
みたいなことがぜんぜん起きない。

日常で使う英語の単語が、ぜんぶで仮に10000あるとすると
英語が母語でない、フランス人の彼と、日本人の僕は、足しても
たぶん、1000くらいの単語でやりとりしているからだ。


これは面白いことに気付いた。

これから、外国のメディアで取材を受けるときは
相手が、英語を母語にしている国の人だったとしても
7歳の子どもに質問するように喋ってくれ、とオーダーすればよいわけだ。

それじゃ、ちっとも上達しないか。


あー、もっと英語が喋れる人間になりたいなあ。

とも思うが、「なんでフランス人と日本人が、英語を喋っているのだろう?」とも思う。


英語というのは、こうやって、ある意味、世界共通言語になっているのだなあ。

荷担している自分に、くそっ。

と、気付いて思った。


Posted by eno at April 29, 2009 03:26 AM


そのほかのブログ記事(最新30)