昨年の、YMOのヨーロッパ公演の写真を撮っていた
RAMAさんの写真展が、Audi Forum Tokyoで本日から
開催されているのだが、昨晩、そのオープニングレセプションがあり
ちょろっと覗きに、遊びにいった。
会場で幸宏さんと出会って、そのまま食事へ。
ちょうど、幸宏さんの新作『Page By Page』が出たばかりで
ちょうど、聴いたばかりだったので、いろいろ感想を伝える。
子どもの頃から聴いていたアーティストが
いまだに新譜を出していて、それを楽しみにすることができて
いつもいつもなにやら得るものがある、というのは
よく考えたら、すごいことだし、有り難いことだなあと思う。
「そのワイン空けちゃえば?」
と目の前で仰る、幸宏さんは、よく考えたらもう56歳である。
僕が幼稚園の頃には、もうイギリスでツアーをやっていたのだから
そりゃそうなんだけど、不思議な感じだ。
表現において、自分の大切なものは変えることなく
スタイルなど含め、それ意外のすべては、新しいものや
面白いものを創出することを選択して、作品を作り続ける。
同じところへ留まらずに、核は持ったまま
興味がある場所へと、とことこと出かけていき
そこで出会うものを信じている、というのは
どこか影響を受けているのかもしれないなあと感じつつ
店を出て、小雨の中目黒を歩いた。
気付けば、そこは、僕がまだ20代前半だった頃に
借りていたオフィスビルがあった近く。
そういえば、そのオフィスで、当時、再生YMOの
ニュースを知って、たまげて、驚いて、びっくりしたことを思い出す。
もう16年以上も前のことだ。
不思議な感覚がモヤっと胸の中に入ってきて
「うーん」と、天を仰ぐと、冷たい雨が目に入る。
ちょっと、オレもがんばろ。と思う。
もう1軒いきましょうと、タクシーを止めた。