先日、とある偉い人に
「ゲーム産業の強さとはなにか?」と訊かれた。
少なくとも現在は
その質問に対して、応える義務も責任も資格もないように思えたのだが
その理由を伝えるのも、かなり面倒くさいので
「『ゲーム』、という言葉の持つ定義が
どんな形にでも柔軟に変化することができて
それが基本的には、大きくなっているというのは
1つあるんじゃないかなあと思います」
と、偉そうに応えた。
偉そうにしている偉いやつには、偉そうに応えてしまう。
言葉の定義=産業の定義と乱暴に言っちゃえば
それが固定されていないというのは、ユニークな強さだと思っている。
もちろん、ほかの産業も完全に固定されている
というわけじゃないが、その変化の幅は小さいように思う。
それは、音楽産業でも、自動車産業でもいいんだけど。
ちょっと失礼な言い切りかもしれないけれど。
固定されていない、というのは
その構造や枠組みまでもが成長しているということであり
なにより、それが生み出すもの=商品が変化したり
ほかの領域まで食っているということである。
それは強い。
生きている産業だ。
と、そんなことを熱弁していたら
「飯野さんは、しばらくゲーム業界から離れているのに、よく......」
みたいなことを言われた。
なんだよ、わかって訊いてんのかよ!
チッ。
と相手の足下を見ると、高級な革靴を履いていたので、余計むかついた。
チッ!
全然関係ないけれど
昨日、通りで、外人の男と日本人の男の2人組がいて
外人のほうが、日本人に向かって
「ジブンを、ヒトツの、ブドウ、ミタイニ、オモッテくださーい」
と言っていた。
聞き間違い&脳内都合補完はあるかもしれないが
生まれてから今日まで聞いた言葉で
意味がわからない言葉、ベスト5には入るな、と思った。
カラスが鳴いていた。
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