なにごともなかったかのように、普通に戻ってみる。
理由を探し出したり、決めつけることはできるんだけど
そういう見つけやすいものが、本質ではないように思える。
ずっとblogが書けなかった。
それについて、独り言のようなものをずっと綴っても
前向きにはならないように思えるので、このへんでやめて
なにごともなかったかのように、普通に戻ってみようとも思ったが
さっき、夜の恵比寿をずっと散歩していて
ちょっと思ったことがあったので、それだけ。
せっかく思ったんで、吸った息を吐いてみたい。
なんというか、自分がいなくなっていたのだなあと思った。
ここで言う自分というのは、非常に説明のしづらい自分なんだけど
僕は、長男の父であり、次男の父であり、夫であり、会社の代表であり
ディレクターやプランナーであり、ま、ほかにもいろいろあるんだけど
それらのどれでもない、他人が絡まないものを、ここで自分と呼んだ場合
その自分が、ここ最近は、いなくなっていたのだなあと思った。
夜の恵比寿を、一人でどうしても散歩したくなって
たまたま週末、金曜の深夜ということもあって
散歩してみたら、僕には関係のない、いろんな人たちとすれ違って
そのおかげで、よくわかった。
久しぶりに自分を取り戻したような気がした。
そのおかげか、久々に、こうやってblogも書いているし。
家庭だったり、仕事だったり、友人関係だったり
ほかにもちょっとしたことが起きたりと
誰かにとっての、自分ばかりだったのかもしれない。
このところ。
もちろん、必要とされることは有り難いことだし
基本的には、そういう時間がメインでよいわけだけど
たまたま、まったく、自分だけの自分がなかったようで
それが、もしかしたら、影響しているのかしらと思った。
blogだけではなく、ほかにもいろいろ影響してしまっていた。
このへんでやめよ。
と、そんな理由で、さっき夜の恵比寿を歩いていたんだけど
ちょうど電車も終わった時間で、坂の上の恵比寿南から
駅のほうへ歩いて、まだ戻ってきただけなんだけど
なんだか、駅前が、年末みたいな感じだった。
恵比寿の週末は、あんな、年末みたいになるのか、と驚いた。
オフィスは少し離れた、静かなところにあるもんで。
酔っぱらった女の子が道ばたで倒れていて
彼氏だか同僚がタクシーに乗せようと抱きかかえようとしているんだけど
そいつはそいつで酔っぱらっているんで
結局、ダラーンと、2人して倒れてしまって、アスファルト。
というような光景。
そんなようなのが、1組2組じゃなく、10組以上だもの。
もちろん、男同士、女同士もいるんだけど
性別を抜きにすれば、だいたい同じようなダラーン。
なんだか、平和でいいなと思った。
アホみたいな光景だけど。
平和な街だなあと思い、再び歩き出す。
駅前を折り返し、坂を上がる。
見上げると、ビルの向こうに、赤い月が見えた。
地球の上を歩いている、という感覚を強く感じる。
僕がこうやって歩いているのは
とてつもなく広い、球体の星で
その上に、ちょんと、存在して歩いている。
ビルに抱きついているサラリーマンも
タクシーを止めようとしている外人も
アスファルトにダラーンのカップルも
みんな同じ星の住人なんだな、と感じた。
みんな、いい週末だといいね。
久しぶり。