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March 18, 2008


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海とホームと終着駅。

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週末、家族で、「海の見える駅」に行った。

といっても、品川から僅か30分。
「海芝浦」という名前の駅だ。

ホームから海が見える。
というか、ホームの横はすぐ海だ。
駅名にも「海」という文字が入っている。


ちょっと前に、この駅の存在を知って
行ってみたいなあと思っていた。

というのも、この駅、海が見えるというだけではなく
「降りることのできない」駅なのだ。

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駅というのは、電車が止まるために存在する。
なぜ、電車が止まるかというと、乗ったり降りたりする人がいるからだ。
しかし、この駅は、降りることができない。

というのも、この駅のすぐ側に、東芝京浜事業所があって
東芝の社員(と関係者)以外は、降りることができないのだ。

改札の変わりに、社員証みたいなものを見せる場所があって
それを見せないと、降りることができない。

そんな縛りと、海が見える、ということで
まぁなんてステキなんでしょう、と、わくわくして行ってみた。


いちばん上の写真がそうだが
電車がホームに止まっていて、その横が海、というのは
それだけで、遠くに旅に出た、という気分になる。

ビジュアルが脳に与える影響というのは大きいものだ。

品川から京浜東北線に乗って鶴見駅まで。
そこから鶴見線に乗って、終点が、この「海芝浦」駅。

この駅は、鶴見線の終着駅であるわけだし
降りられない駅なわけで、乗ってきた電車が折り返すのを
ホームでずっと待つだけのように思えるが
ホームの横に公園と呼ぶには足りないものが多すぎる
ちょっとしたスペースがあって、そこにも行ける。
行ったからといって、なにもないんだけど。

たしか、東芝が、ご厚意で作ってくれたとか読んだけど
失礼ながら、なんとなく、それがなかったらよかったのになあと思った。
ホームから出られない、というほうが、価値があるなあ。
勝手な意見だけど。

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上は電車の中から見た風景。
横にはホームがあって、向こうには海が見える。
この雰囲気がたまらない。

くどいようだが、こういったビジュアルだけで
「うーん、旅に出たなあ」、という感覚になる。


品川から30分なので、浅草とかに行くのとあまり変わらない。
それくらいの時間で、この「どこかへ来た」感が
得られるというのは大きい。

海が見たいなら、それこそ横浜にでも行ったほうがいいと思うが
「終着駅」、「降りられない」、「ホームから海」。
そして、「ほとんど誰もいない」、という感じは、独特だ。

まさに、「誰もいない海(というかホーム)」だった。

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ホームの近くにあった看板。
かわいい。

カエルのマークに矢印、というのは、なにか
アドベンチャーゲームでも始まったのような唐突さ。
この下でカエルが冬眠しています、という意味だと思うが
「だから、どうした?」と思う。
踏まないで、ということなのだろうか。
というか、なぜここに、ここだけに
冬眠していると言い切れるのか、いまだにちょっとわからない。
ネットで調べればよいのかもしれないけれど、楽しいから調べない。

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日曜の夜は、STOP ROKKASHOのイベントに出演して、阿佐ヶ谷のロフトへ。
出演者自ら、いろいろと考えるきっかけとなった。ありがたい機会だった。


Posted by eno at March 18, 2008 06:36 AM


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