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August 08, 2007


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ミス・ノゾミ

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ミス・ノゾミが変わった。
たぶん、7月のダイア改正から。

ミス・ノゾミ、というのは、勝手に付けた名前だが
新幹線のアナウンスの声。
日本語の後に流れる、英語のほうの人。

僕は、前の声が好きだった。
前の、ミス・ノゾミが好きだった。
声質とかではなく、その発音と流れ。
声優は同じ人なのかもしれないけど、性格が変わってしまった。

なんというか、SF映画とかアニメに出てくる機械の声のそれ。
ちょっとやりすぎだろ、というくらいのオーバーな発音。
少しだけ上目線の、ちょっとだけセクシーなその性格。
たまらなくいいキャラクターだった。


"Before arriving at Tokyo terminal"の発音が好きだった。
ビッフォーライビン、アッ、トウキョー、トァーミノー。

特に好きだったのは、"silent mode"。日本語で言うマナーモードの発音。
サイレント・モゥデュ。
モゥデュ。
フランス混じりにセクシーに止める。

お食事とお飲み物のワゴンサービスが、お席まで伺いますよという
"Wagon service for food and beverages will be available at your seat"
は、すごく気持ちが入っていた。
"will be available at your seat"の発音と流れが
「お客様の席に行きますよ〜」という気持ちがよくあらわれていた。
いい乗り物に乗っているんだ、と思ってしまう。


ちょっとオーバーすぎるけど。
常にやりすぎ発音、という気もするけれど。
だけど、SF映画やアニメの未来のサービスの声はそういうものではなかったか。
そのやりすぎ感が、オーバー演出が、特別感を感じさせてくれるのではないか。
やりすぎでよいのでではないか。
そのくらいのSF未来っぽいほうが、新幹線は面白いではないか。


ところが、変わった。
変わってしまった。

なぜ、変わったのだろう。
新しい700系の登場にあわせて、録り直したのだろうか。
それとも、お客さんから苦情が出たのだろうか。

セクシーすぎる、とか。
興奮させないでくれ、とか。
セクハラということか。

どうも違う。
さっぱりしすぎている。
特別感がない。
あの前のミス・ノゾミに戻してほしい。

「サイレン・モーデュ」は、もう聞けない。
今回、"available"の発音も、正しくないと思うんだよなあ。

ミス・ノゾミに会いたいなあ。
また、あの声、聞きたいなあ。

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月に何度も乗っているから、そう思うんだろうなあ。


Posted by eno at August 08, 2007 11:04 PM


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