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April 10, 2007


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スモーキン・エース

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スモーキン・エース』の試写会を見に。

『M:i:III』の監督オファーを断った男。
ジョー・カーナハンの監督・脚本、最新作。


ラスベガスのマジシャン、主人公エース。
裏社会との付き合いを深めるうちに、自らもマフィアの真似事を始め
挙げ句、逮捕されてしまうが、終身刑を免れるため
FBIとの司法取引に応じようとする。
その裏切り行為に怒った、マフィアのボスが
エースに100万ドルの賞金を賭けると
その噂はすぐに広がり、世界中の殺し屋たちが
エースが身を隠すホテルの最上階に集まってくる……。

というようなお話。

ぶっ殺しにくるのは、7人の殺し屋。
殺し屋からエースの身を守るFBI。
身柄がFBIに渡らぬよう弁護士から保護を依頼された3人。
ターゲットは主人公エース。

いろんな殺しの手段を持った者たちが
100万ドルを手にしようと、一カ所に集まってくる
という設定が面白い。
とてもいい設計だと思う。


バカを殺しに、各地からバカが集まるから
バカ同士で殺し合いが始まる。
そこに、FBIもボディガードも加わるわけで
もうなんだか、とにかく殺せ殺せとなってしまう。
殺しのバカ異種格闘技みたいな映画だ。

ミステリー的な面もあるんだけど
それよりも、バカのデスマッチが大迫力。
もう、それに尽きる映画。

タランティーノや、ガイ・リッチー、ロバート・ロドリゲスとかと
比べられることになるだろうし、マーケティング的にも
そんな感じだろうが、ちょっと、そういうの抜きで見たほうがいいと思う。
その3人に共通している、独特のユーモアはないから。
しかし、バカがある。


なんか、感動もしたくないし、大笑いもしたくないし
涙を流したくもないし、社会情勢なんて考えたくないけれど
バカの殺し合いを見て、興奮してスッキリしたいというときは
ピッタシな映画だと思う。

音楽も、PRODIGYだの、MOTORHEADだの、The Stoogesだの
バカの紹介や、バカの集合や、バカの殺し合いを盛り上げてくれる
素晴らしいラインナップ。

決して高得点じゃないのに、興奮した映画は久しぶりだ。
スペアリブを腹一杯たべたような感じだった。

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アリシア・キーズ。存在感あるねえ。


Posted by eno at April 10, 2007 04:50 AM


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