息子と北鎌倉の東慶寺へ。
涼音堂茶舗の星さんに誘われ
お茶とお花と、お寺でエレクトロ。
サクラチルアウト2007。
東慶寺は初めて行ったんだけど
静かで落ち着いていて美しいお寺だった。
空気がゆったりとしていた。
本来はサクラでチルアウトのはずだったが
残念ながらサクラは散るアウト。
だけど、そんな感じのほうが合っていたかもと思う。
華やいだ感じがちょっと薄いのがよかった。
そのぶん、ゆったり感が出ていた。
静かな感じ。
お寺の庭で椅子に座って
おしるこを飲んで、塩こんぶをつまみ
遠くで聞こえるエレクトロにぼーっとなる。
息子にとっては、よくわからない奇妙なイベント。
興奮している。テンションが高い。
しかし、まあそれにしても
お客さんがいっぱいいた。
そんなに、エレクトロ好きな人多いっけ、いつも。
周囲には、数えるくらいだけどなあ。
もっと、みんな友達になってくれ。
Firoというアーティストがよかった。
床に座って聴いていると、床の板に低音が響いてくる。
木の材質の響きは気持ちよかった。
雨も強くなりはじめ
息子も、ちょっと眠くなっていたので
残念ながら途中で帰ることに。
小学校3年生じゃ、電子音楽でまったりも限界あるようだ。
……いやいや、ちと待てよ。
自分がお前の年だぞ、YMOがデビューしたのは。
買ったのは、ちょっと後だけど。
そうかあ、自分が電子音楽にハマり始めた小学3年生を
いまからお前が体験するのか。
いい春だ。
こいつは、なにに「うお!」となるんだろう。
帰りながら、息子に訊く。
「今日の音楽、どうだった?」
「うーん、もっと楽器がいっぱいあれば見てて楽しいんだけど
なんか、CD聴いてるみたいに思っちゃう……」
なるほど!
ラップトップは見ていて面白くないもんな。
そういえば、YMOは生で演奏していたのが大きかったのかもしれない。
カッコえぇ!、とか、うめぇ!、とか、感じやすいもんね。
北鎌倉からの、帰りの電車の中。息子が、眠ってしまう。
左肩に自分の子供の重さを感じる。
今年、こいつが、人生を変えるようなものに出会いますように、と祈る。