10年以上の友人である
久保さんが頑張って立ち上げられた
SAPPPOROショートフェストを応援に札幌へ。
久保さんとは長い友人であるが
この1年くらいは会う機会も多く
会うたびに、SAPPOROショートフェストの話を聞いていた。
久保さんは苦労の人である。努力の人だ。
久保さんを知っている方は、頷いてくれるであろう。
立ち上げ前の様々なことに対して、不安に思っていた頃。
届いた作品が予想を遙かに上回る1800本以上もあって驚いていた頃。
全ての作品に目を通すのに倒れそうになっていた頃。
運営体制や協賛営業が遅れ、慌てていた頃。
前売りチケットの売り上げが伸びずに心配していた頃。
フェスト直前のバタバタで体調を崩していた頃。
そういう背景を知りながら参加させていただいたショートフェスト。
僕も自分のことのように、ドキドキしながら札幌へ飛んだ。
すると、会場となる映画館には長蛇の列ができ、回によってはほぼ満席。
一日、一日とクチコミで人が増えている様子だった。
少なくとも、動員の心配はないようで安心する。
僕もいくつかのプログラムを見せていただいたが
多くの応募から厳選された作品だけあって、内容も素晴らしかった。
ショートフィルムの素晴らしさを改めて感じることができた。
夜の授賞式には、世界各国から多くの人が集まり、会場はいっぱい。
また、その会場が暖かく、楽しい、いい雰囲気。
よくやった。
よくここまでやったと思う。
1年目のフェストとしては、素晴らしい結果だと思う。
授賞式のスピーチで久保さんが喋っている間
それまでのいろんなことを思い出した。
友人の苦労が、いい形になるまでのこの1年を思い出した。
嬉しくて、おめでたくて、正直ホッとして、涙が出てきた。
どの作品が何の賞を受賞したか、わかんなくなった。
会場で倒れそうになっている久保さん。ようやった。あんた、ようやったよ。