ディズニー・アート展(THE ART OF DISNEY)を見に
息子と東京都現代美術館へ行く。
こういう企画展は「行ってがっかり」が多いので
あまり期待せずに行ったんだけど、素晴らしく良かった。
グラフィックアートと、どうやって作品ができているのか?
というところに的を絞って開催したのが正解だと思う。
その点では、例えばスターウォーズ展とかとは一線を画していた。
息子が『ゲド戦記』はあまり気乗りしないというので
その代わりで行ったわけだが、ほんとに良かった。
行って良かった。今までの経験上、行かないところだった。
あぶない。あぶない。あぶなかった。
僕はディズニーの映画に関しては、作品によって好きずきあるんだけど
アートワークに関しては、特に昔のものがかなり好きで、本もいっぱい持っている。
わざわざ洋書屋で探して、買ったりもしたもんだ。
……んだけど、全然違う!
本物は違う!
違った。
当たり前かもしれないけど。
当たり前のそのことに気付かなかった。
シャガールやモネを、本で見ていても仕方がないように
ディズニーもそうだった。やっぱし本物は違う。
「絵」に興味がない人は、面白くないかもしれないけれど
「絵」が好き、という人はぜひ行くべきだと思います。
9月24日(日曜日)までやっているそうです。
すごいですよ、ディズニーのコンピューターがない頃のアート。
「そこまで描く!」というくらい緻密。
色遣いから、構成から、ほんと素晴らしい。美しい。
そして、どれも、ものすごく個性的。
どれもが、素晴らしい世界観を持つ。
ある映画のあるシーンの背景画が
1つの作品として充分に成り立ってしまう。
それが、本の中では、最大でページのサイズなわけだけど
目の前でドーンと、しかも本物があると、すごく響く。
また、こういう企画展は「え? もうお終い?」というくらい
がっかりのボリュームだったりすることが多いんだけど
行ってみたら、なんと500点以上の作品。
ゆっくり、ちゃんと見たら2時間くらいかかります。
ディズニーって、すごいなあと改めて思いました。
だって、キャラクター抜きの、単なる背景の絵が
「ははぁ……ほほぅ」と、じっくり鑑賞する作品になるわけですから。
逆にいうと、最近のディズニーのコンピューターグラフィックスの作品って
背景だけ抜き出して「ははぁ」と唸れるような
そこまでの作品性、個性が、あるのかなあと考えちゃいました。
こんなんでも削除要請くるかしら?