ついに来週の月曜は、日本対オーストラリア戦だ。
最も大事な初戦が、ついにやってくる。
もう、たった3日前ということで、いつもであれば
ウキウキ・ワクワク100%の状態なのだが
今回は1つ悩みがあった。
というのも、今から約1ヶ月前のこと。
僕は今は仕事していないのだが、会社としては(別のメンバーが)
仕事させていただいており、僕も以前はさんざんお世話になった
クライアント様と会食をすることになった。
先方のクライアント様はかなり忙しい方でして
次に空いているのが、6月12日か13日というメールが来て
「1ヶ月先まで埋まっておりますか!(原文ママ)」
と、その「埋まり度」&「忙し度」に、目を奪われたままの返事をし
1ヶ月先のワールドカップのスケジュールなど
チェックすることを忘れていた。
(スケジュールにも、さすがに入っていないし……)
3日後、連絡があり、「12日(月)の20時から…」とのことで
「ここまで忙しい方とメシを食べるのは大変ですのぉ」などと
のんきに感心し、気軽に返事を返していた。
気付いたのは翌日のこと。
スポニチのウェブサイトで、何気なく日本代表のスケジュールを見ると
なんと、その日じゃありませんか!
戦う。
日本代表の前に自分が戦う。
今からだったら、まだリスケのお願いもできるんじゃないか?
でも、「その日って…」っていうのが、どこかでバレバレるんじゃないか?
それじゃ、ビジネスマンとして失格なんじゃないか?
そもそも、その日だから、スケジュールが空いていたんじゃないか?
ビジネスマンの自分対サッカーファンの自分。
いつの間にかキックオフ。
早速1点のビハインド。
実践中にイメージプレイ。
先方に電話するシミュレーション。
僕
「あのぅ、12日の会食の件なのですが…、数日前にお返事をさせていただいたばかりで
誠に申しわけないのですが、こちらの勝手ながら、別の日に変更させていただく
というのは、可能でしょうか…?」
秘書の方
「えぇと、○○は、次に空いているのが○月の○日となりますが、よろしいでしょうか」
僕
「えぇ(喜び)、もちろんです(すでに決勝トーナメントまでチェック済み)!
ほんとうにすいません…」
その後、秘書の方は、お会いする方に伝えるだろう。
そして、「何故だろう?」とどちらかが気付くだろう。
ワー! だめだーー!!!
っていうか、気付く、気付かない、っていう問題じゃない。
「どっちが大事なんだ、お前!」っていう話しだ。
戦うのは自分対自分なんだ。
わーー!
わーーーー!!
と、結局、そのままにすることを判断した。
ビジネスマンである自分を選んだわけではなく
1度OKして空けていただいたスケジュールを変更するなんて
そんな失礼なこと、許せなかった。
というまま、本日がやってきた。
あと3日。
月曜の予定を確認するやりとりのメールがあった。
問題なく、そのまま12日月曜日の20時からだそうだ。
うん、それでいい。
何故かモニタが滲むが、それでいいんだ。(大げさ)
20時から…で、2時間半会食して、急いで帰れば後半見られるじゃないか。
3時間会食したらだめかもしれないけれど…。
その後、飲みに誘われたとしても、ビデオ録画するからいいじゃないか。
情報、遮断すれば、リアルタイムで見る気持ちでビデオが見られるじゃないか。
ここで一抹の不安……。
会食も終わって、お茶なんぞ飲んでいる間に
「日本、1点、取ったみたいですねえ…」なんて
ケータイで知って、報告があるかもしれない。
12日でOKするくらいだから、そこまでサッカーが好きだとは思われないだろう。
それより、その後、飲みに行くことになったりして
試合結果まで報告されてしまうかもしれない。
そうだ!
これだけは言おう。
これだけは伝えておこう。
気軽なメールで、お茶目に伝えよう。
そして、その日がワールドカップの日本の初戦であること。
会食中にキックオフの時間が来るということ。
申しわけなくも、サッカーが好きで、ビデオ録画する予定なので
サッカー情報だけは、できれば勘弁いただきたい…ということ。
でも、ちゃんとビデオ録画しているんで、ゆっくり会食もできます。
(なんか、今思うと、バカみたいなメールだな…情けない)
みたいなことを、お伝えした。
それから数時間後、返ってきたのが下のメール。
わー!!
ビジネスマン失格だー!!!!!!
結果的に、微妙な姑息なリスケ依頼になっとるやんけ!
だったら、もっと早く言えよっていう…。
ゴール直前で「おいパスかよ!」みたいな。
正直に好きな人に自分の気持ちが伝えられない男みたいな。
初戦の前に負けました。
せめて、日本は勝っていただけること、信じております。