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May 30, 2006


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失ったもの、得たもの、与えてくれたもの

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今日で親父が他界してから半年が経った。

年を取ると、過去を振り返って
時間の経過のスピードに驚くことが多くなるが
この半年は、本当に早かった。

親父が亡くなって、失ったものはなんだろう?
親父が亡くなって、得たものはなんだろう?

最近、たまに、そんなことを考える。

たまに、そんなことを考えなければならないほど
「親父とはもう話ができない」という
ただ1点であり、最大の事実を除けば
なにも変わらないようにも思えてしまう。

もちろん、自分の意識していないところで
一生懸命、悲しみを思い起こさないようにしているのだろうけど。


僕の人生のきっかけは、小学生のとき
親父にパソコンを買い与えてもらったことに始まる。

今だったら、大した行動でもないんだけど
当時は、なかなかとんがった決断だった。
少なくとも、僕の通っていた小学校では、誰も持っていなかった。
値段のことではなく、小学校の子どもにパソコンを与える
ということが、なかなかとんがっていた。
僕の家は、どちらかというと貧乏だったほうだと思うので
我が家にとっては、その値段も大きな決断ではあった。

それから、25年くらい経った。
親父はもうこの世にはおらず
僕はそのパソコンを仕事道具としており
小学生の息子もいる。

この数年で、息子は僕になにをねだるのだろう?
すごく楽しみだ。
そして、僕は息子になにを与えるのだろう?
与えるべきなのだろう?


今から25年くらい経って
息子がどんな仕事をしているかわからないし
僕が生きているかどうかもわからないけど
人生のいろいろなポイントで
ものに限らず、大切なものを与えてくれたなあと
死んで半年くらいしてから、息子に感謝される親父ではありたい。


ありがとう、親父。
苦労したぶん、ゆっくりと休んでほしい。


Posted by eno at May 30, 2006 10:25 AM


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