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September 15, 2010


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Twitter新インターフェイス公開

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Twitterの新しいインターフェイスが、本日公開された。
公式のウェブ(クライアント)という意味である。


現在はまだ、利用できるユーザーは限られているが
この数週間で、すべてのユーザーが使えるようになるようだ。

細かい情報や説明は、誰かが書いてくれるだろうから
僕は、全体的に感じたことをまとめたいと思う。


簡単に言えば、リッチになった。
機能として変わるわけではないので、そこまでリッチというわけではないが
以前のシンプルなインターフェイスに比べたら、ずいぶんリッチになった。


Twitterを使うためのアプリは、公式以外にも数多く存在する。
TwitterはAPIを公開しているため、誰でもTwitterを動かすための
アプリケーションが開発可能なのだ。

クライアントアプリだけでも、数百......いくつあるかわからないが
(TwitterAPIを利用したアプリという意味では数十万も存在する)
Twitterを利用するユーザーは、自分の環境や目的、趣味に合った
クライアントアプリを探して、或いは買って、使うことが多い。
まるで、自分に合った筆記具を、選んで使うようなものだ。
最初は公式のウェブを使っていても、やがて「卒業」して
自分にあったアプリケーションを利用するようになる。

とはいえ、ほとんどのユーザーが最初に接触するのが、Twitterの公式ウェブであり
数多くあるアプリの中で最大のシェアを占めるのも、Twitterの公式ウェブだ。
もちろん、長くTwitterを使っているユーザーでも
Twitterの公式ウェブをメインにしている人もいる(僕のように)。

であるから、公式のウェブのインターフェイスが
新しくなったというのは、とても大きな出来事である。
それは、シェアやユーザー数の話に限ったことではなく
Twitterが「これからどういう方向に進んでいこうとしているか」を
新しいインターフェイスから、垣間見ることができるからだ。


ちょっと簡単に説明するが、下の画面がTwitterの新しいインターフェイスである。

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この画面をぱっと見ただけでは、あまり大きな変化は感じられないと思うが
左側のそれぞれのツイートをクリックすると、右のエリアが大きく変わる。

この画面が、ツイートをクリックしたときの画面だ。

twnewUI_3.jpg

僕のツイートをクリックしたわけだが、右側のエリアを見ていただければわかるように
そのツイートに「関連した情報」を見ることができる。

例えば、以前であれば、ツイートに含まれた写真を見ようとすると
リンクをクリックして別のウインドウを開く必要があったが
新しいインターフェイスでは、上の画面のように、そこで表示される。
動画も同様で、YouTubeに飛ぶ必要なく、右のエリアで再生できる。

しかし、右のエリアは、写真や動画といったメディアのエリア、というわけではない。
右のエリアは、ツイートの内容に応じて、かなり様々な表情を見せる。

それが、Twitterが「これからどういう方向に進んでいこうとしているか」を
感じることができる大きな要素である。

上の画面でも見ることができるが、対象となるツイートをリツイートした
ユーザーが表示されたり、そのツイートに対しての返信も読むことができる。

そのツイートにほかのユーザー(のアカウント)が含まれていた場合は
そのユーザーの簡単なプロフィールが表示されるし
ツイートにハッシュタグが使われていた場合は、同じハッシュタグを使った
ツイートが並んで表示されるので、これは便利であろう。
ツイートに位置情報が含まれていると、地図までもが便利に表示される。


などなど、ほかにも多くあるのだが、そのように右側のエリアは
1つのツイートを「軸」にして、関連する情報を展開するためのエリアだ。

1つのツイートから、ほかのツイートや、ほかのユーザーなど
かなり広がっていくことができる。
ウェブサーフィンならぬ、ツイートサーフィンができてしまうのだ。

例えば、Aさんをフォローしていて、Aさんがツイートしたとする。
僕のタイムラインには、Aさんの、そのツイートが表示される。
以前だったら、その文章を読んで、それで終わっていた。
しかし、新しいインターフェイスでは、右のエリアに情報が展開される。
例えば、そのAさんのツイートに対して、Bさんという知らない人が
返信していた場合、そのBさんのAさん宛てのツイートが表示される。
僕はそのBさんの文章を読んで、興味を持ったらフォローするなど
「知り合いになる」ことができるわけだ。

もちろん、以前でもそれはできた。
Aさんのアカウントを検索することで、Aさん宛てのツイートを
読むことができるので、そこでBさんを知ることもできるわけだが
新しいインターフェイスとの「繋がり」の差は、まったく異なるものだ。

もし、「今日の天気」を表示できるテレビがあったとして
しかし、それを見るための「ボタン」がテレビ本体にしか付いてなかったら
あまり使うことがないように思えるが
そのボタンがリモコンに付いていたら、頻繁に使うようになるかもしれない。
インターフェイスは、機能をフォーカスするのだ。
それと同じように、Twitterの公式ウェブの新しいインターフェイスは
Twitterの機能はあまり変わらずとも、「使われ方」に大きく作用する。

そして、それが、Twitterが「これからどういう方向に進んでいこうとしているか」
を示しているように感じられるのだ。

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1つのツイートから、世界中からのツイート、そして世界中のユーザーに
どんどん繋がっていくことができるのが、新しいインターフェイスである。

これは、これからのTwitterが進もうとしている方向なのではないだろうか。


現在、たった1日で、9000万件以上のツイートが発信されている。
ユーザー数(アカウント)は全世界で、1億5000万だ。
Twitterは、驚くほどのスピードで全世界中に広がっていった。

新しいインターフェイスから感じられるのは
Twitterは、繋がりや広がりを、もっと加速したいようだ。

ユーザー数、或いは、オンライン上のシェアに関しては
Twitterは、信じられないほどのスピードで成長し、いまもなお伸びている。

そのような状況の中で、Twitterは、Twitterというサービスを
「知人連絡ツール」にはしたくないようだ。

世界中で起こっている様々な出来事、様々な人々を知り
繋がっていくことができる、そんな存在になりたいように僕は感じる。


Discover what's new in your world.

Twitterは、世界で起こっている「いま」と出会うための存在なのだ。

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よく見るとTwitterの「鳥」も羽のデザインが新しくなっている。(-:


Posted by eno at September 15, 2010 08:24 PM


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