Twitterのイベント「Tweetup Japan 2010 Summer」が終わった。
恵比寿ガーデンルームは、500人で大賑わい。
そのうち、数千人の規模のイベントになるんだろうなあ。
今回は、Twitter社のCEOである「Evan Williams」が来日して
Twitterに関してプレゼンしたり、来場者と会話したりした。
僕は、開演前、開演中、開演後と、仕事のこともあり
何度と、Evanとコミュニケーションをする機会があった。
また、彼の舞台上や、舞台裏の、ちょっとした動きとか
表情みたいなものを、近くでずっと見ていたのだが
正直、彼のことが、しばらくあまりよくわからなかった。
あまり感情を表に出すタイプではないし
どこかシャイだったり、繊細なものを持っている人
というのは、最初からよくわかっていたのだが
であるから故、その人間というものが掴めなかった。
あのTwitterが、あのTwitterであるから
「Twitter社のCEOという人は、どういう人なのだろう?」
という興味がものすごくあった。
しかし、さっぱり伝わらない。
失礼だし、偉そうではあるが、イベント開始前にすでに
「よくわからんなー」となってしまった。
やがて、イベントの終盤になると
突然、Evanが舞台上ではなくフロアに降りて
来場者=日本のTwitterユーザー達とコミュニケーションを始めた。
そのとき、初めて、Evanの顔が変わった。
Evanの顔が、ほんとのEvanの顔になったように感じた。
彼は、Twitterのユーザーが
どう思って、なにを考えて、なにを感じて
なにをほしがって、なにを嫌がってて、なにを望んでいるか?
というのを、真剣に聴きたがっていた。
聴こうとしていた。
言葉としてだけではなく、日本のユーザー、マーケットというのを
感じ取ろうとしているのが、よくわかった。
Twitterの創業者では、Evanに加えて、Bizという男がいる。
Bizには、先日もサンフランシスコでお会いすることができた。
Bizは、どちらかというと、前に出て行くタイプの人間で
「Twitterいいでしょう! みんなで楽しんでよ!」的な
元気な「送り手」という態度の人間である。
それに対して、Evanは、1歩後ろから冷静な態度
という感じのキャラクターなのだが
Twitterユーザーと一緒になって、Twitterの未来を
創り上げていきたいんだ、という気持ちは
Evanのほうが、強く持っているように感じた。
Twitterという会社は、そういうバランスの上で成り立っているようだ。
イベントが終わると、会場の撤収作業が始まるため
会場にいる全員が外に出されたのだが
扉を出たところには、まだまだ大勢が残っていた。
会場の外で、各々コミュニケーションを続けていたのだが、その中にEvanがいた。
Evanは、多くのユーザーと会話をしていたり
一緒になって写真を撮っていた。
ずっと。
その感じがものすごくよかった。そのときの顔。
僕は、やっとEvanを、少しだけ理解できたように感じた。