増田さんの家で、ご飯をご馳走してもらった。
楽しい夜だった。
なんでかわからないけれど、別れた後、すごく明るい気持ちになった。
なにかしらの力をもらったのだろう。
ありがたい。
増田さんは、カルチュア・コンビニエンス・クラブの会長である。
もうちょっとわかりやすく説明すれば、TSUTAYAを運営する会社の会長である。
増田さんと会うのは、10年近くぶりだ。
会って1秒もしないで、「おお〜変わってないなー!」と言われ
僕も、「増田さんも、ぜんぜん変わってないじゃないですか!」と笑った。
もちろん、変わっていない部分もあるけれど、変わった部分も当然あるわけだ。
この10年を、いきなりぶっとばして、会話しようぜ、ということだ。
気持ちのよい、ゲーム開始のホイッスルを吹かれたような気分になった。
10年ぶりの握手をして、ソファに座ると
増田さんは、ぺたんと地べたに座る。
あぐらをかいた足の、Gパンに空いたいくつもの穴から、肌が見えていた。
あれ、じゃ、僕も下に座ろうかなあ、なんて思っていると
「なんで上着なんて着てるの? 脱げば?」、という言葉が笑顔と共に飛んできた。
失礼を承知で書くが、会って1分くらいで
あ〜、この人に、当時から、もっと、仲良くしてもらえばよかったなあと感じた。
なんというか、損をしたような気持ちになってしまった。
その10年くらい前は、なにかの機会にお会いして、というくらいだったからだ。
いや。
いま、こうやってお会いするのが、よいのだろう、きっと。
いま会うべき、に、いま会うよう、に、なっていたのだ。きっと。
増田さんの目が、ものすごくよかった。
そっちの気はないが、何度もじっくり見つめてしまった。
ちょっと自分もがんばろう、という、清々しい気持ちになった。
そんな時間をいただいて、ありがたいものだ。
「eno talk」に出てもらうよう、お願いしてみようかしら。(-:
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