テーブルの上に、子どもの教育に関する本があった。
カミさんが買ってきたようだ。
あらめずらしい。
とあるコラムをカミさんが、読んでみろというので、読んだ。
そのコラムを書いている人は、お母さんをやってきた人で
子どもの教育を成功させた、というような人だった。
その人が書いてあったことで印象に残ったことは
子どもとの会話の中に、ことわざ、を多くいれるということ。
ことわざは、すぐには意味がわからないので
子どもが興味を持って聞いてくる。
そういう日常の会話からも、教育はあるのだということだった。
そして、今日。
カミさんと息子が会話をしていた。
すると、早速、カミさんがことわざを挟む。
影響、早ぇえなあ。とは思うが、黙って聞くことにした。
カミさんが挟んだことわざは「腐っても鯛」。
どういう流れで、その言葉が出たのかはわからないが
会話の途中で、「腐っても鯛」と入れていた。
すると、息子は「?」と思う。
カミさんに、「腐っても鯛って?」と聞いている。
おぉ、さすが教育の人が言ってるとおりだ。
などと感心していると、カミさんが「腐っても鯛」の説明を始める。
「あのな、パパは前はゲームを作っていたわけだけど
いまは仕事を変えてもな、すごくいい仕事しているやろ……」
おい、こら。
誰が腐っとんねん!