暑い中、開店前から30分以上並んで
身体が火照り、汗を流し、ぼうっとした頃に
店内に案内されて、お新香とうざくを食べながらビール。
焼き鳥、う巻き、白焼きを食べながら冷酒。
そして、待ってましたと鰻丼を食べる。
南千住、尾花の鰻は、ピシっとしている。
もちろん、触感はふんわりなんだけど
なんというか、佇まいと味がピシっとしている。
タレも辛みがあって美味しい。
東京の味だねえ。
蒸し方、焼き方も絶妙で
関東の蒸し行程が入る良さがある。
少し水分少なめのご飯も相性がいい。
食事が終わり、畳でうちわをあおぎ、少しまったりとする。
外で待っているお客さんがいっぱいいるので、少しだけ。
この味と暑さが一緒になって
あぁ、夏になったなぁと思う。
東京の夏もいいもんだ。
尾花のある荒川区は、僕が生まれたところ。
南千住ではないんだけど。
亡くなった親父は、あのあたりが大好きで
埼玉に引っ越した後も、よく行っていた。
上野。千住。王子の飛鳥山。
元々、山形生まれなので
初めての東京が上野駅だっただろうから
上野に対しての思いが強いんだろうなあ。
毎年、尾花には、この時期にいっているが
去年は、行けなかったので、前回は一昨年。
そのときは、まだ親父も生きていた。
尾花の鰻、一度くらい一緒に食べに行けばよかったなあ。