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March 08, 2007


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余裕

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息子が風邪をひいた。

週明け、クラスによっては学級閉鎖とかいう案内を読んで
懐かしい響きだなあ、なんてのんきに思っていた翌日から
ちょっと熱っぽくなって、大事をみて学校を休んだら
その夜には高熱。

インフルエンザの疑いの中、カミさんが病院へ連れて行くと
陰性の反応。どうやら単なる風邪らしい。
とはいえ、ちょっと凶暴。

昨晩、家に戻ると、うんうんとうなされており
最後にはかった体温が、39.4度。
もうちょっといったら、妖精が見えちゃったり
小さい兵隊さんが行進しちゃう温度。
なかなか手強い風邪だ。

寝室から、ものすごい咳が聞こえる。
水がほしいと起きてくる。
寝室に行くと、ベッドで顔を赤くして、苦しそうにしていた。

「水がほしい」と訴える表情が真剣だ。
笑顔の余裕もない。

「苦しいか?」
「う…(「うん」と言いたい)」
「気持ち悪くはないか?」
「ん…(「うん」と言いたい)」
「咳、かわいそうだなあ」
「……」

短い会話。
会話するのも辛そうだ。

と、ふと、なぜか、息子がちょっと大人びて見える。

仕事先の人みたいだ。
ミーティングの相手みたい。
なぜ?

「デザイン、これ来週には上がりそうですか?」とか聞いてる感じ。

余裕がないというか、妙に真剣な表情が
そう思わせるということに気付く。

子供は無邪気だ。
まあまあ真剣になっても、どこか余裕がある。
軽快さというか、背負っているものの少なさというか。
オープンな感じというか。
しかし、風邪をひくと、それらがなくなるんで
どこか大人に見えるのだろう。

そうか。
大人は余裕がないのかあ。

早く治って、子供の笑顔、見せてくれよな。


Posted by eno at March 08, 2007 03:59 AM


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